「いつかは自分のお店を開いてみたい」…そんなふうに考えてみたことはありますか?お店づくりを考えた時、大事になってくるのが「ロゴデザイン」です。スターバックスのロゴを思い浮かべてみてください。誰もが知っているロゴですね。
強いロゴは、そのお店をより多くの人へと伝える力を持っています。あなたのお店を作るときに、どんなお店なのか伝わるのはどんなロゴなのか?今日は素敵なショップロゴ制作例から、ヒントを探っていこうと思います。
掲載デザインは、スペインはマドリードを拠点に活動するフリーランスのグラフィックデザイナー Esteban Oliva さんによるものです。WEBサイト ( http://estebanoliva.com )も是非チェックしてみてください。※記事掲載はデザイナーに許諾を得ています。(Thank you Esteban !!)
ちょっと古めのイラストが、今の時代では斬新に見える。
こちらは、ニューヨークを中心に展開するフード・ビジネスの会社に作られたロゴです。少しレトロな雰囲気のロゴは、木版画を意識して作られています。ヴィンテージ感を重視したロゴです。
こういった古い雰囲気のイラストは、そのお店が昔から伝わってきた食文化を踏襲しているといった印象を与えることができます。またフラットデザインや立体的なロゴが流行っている昨今、古めかしい雰囲気のロゴは他社と差別化を図るのに有効な手段でもあります。
コーヒーの香りを伝える、シンプルなロゴデザイン
こちらはコーヒーショップのロゴデザインになります。「U」の文字をコーヒーカップに見立てています。注目するポイントは、「U」のカップから漂う煙。色をグラデーション状に使うことで、シンプルながらも煙に動きを出しています。
また、煙の形をほんのりとハートの形に見立てることで、ラテアートのような親しみやすく温かい印象を与えています。日常に寄り添うようなコーヒーショップを、シンプルにまとめつつも優しく表現しています。
赤ちゃんの肌に触れるような、ソフトなロゴデザイン
ベビー用品を扱うお店のロゴデザインです。レースのようなふちどりは、繊細でソフトな印象を与えます。赤ちゃんのお肌はとてもデリケートなものです。生まれたての赤ちゃんをそっと包みこむようなイメージで、このロゴは作られています。
また、あえて甘い要素を省き、ラグジュアリーにまとめ上げることで、このショップの商品がやや高めの価格帯であり、素材にこだわり抜いているような印象を与えることにも成功しています。肌に触れるベビー用品だからこそ、素材に関しては気になるもの。お母さんのニーズを上手く汲み取ったデザインです。
フード・トラック専門アプリのロゴ!
こちらは少し切り口を変えまして、フード・トラック専門アプリのロゴになります。街の片隅でおいしいご飯を提供するフード・トラックは、開業の際も敷居が低く、またニーズを研究すれば大きく収入を得ることができる形態でもあります。
どこにでも行けるトラックと、その背にある優雅なテーブル・椅子は、フードトラックというお仕事の形態を上手にイラスト化してまとめ上げています。こちらのロゴは木製の看板に使うことを想定しており、看板に印刷するとより可愛らしい印象を与えることができます。
ファッションブランドのイメージをシンプルにまとめよう
これは衣類のデザインをするお店のためのロゴです。屋号の頭文字「P」を中心にあしらって作られています。しかし「P」の文字は真ん中で区切られ、一見読みづらいように見えます。これは何故なのでしょうか?
実はこちらは、ブランドイメージをまとめるためです。ロゴの下に書かれた文字「Savage spirit」は、荒削りであったり、野蛮であるような精神という意味です。文字を断ち切ることによりそのブランドイメージを表し、また周りをスタンプのような枠で囲むことによって荒々しいという単語をスマートなファッションに落とし込んでいる、というコンセプトを表しています。
あなたのお店に込められた「想い」ロゴにしてみませんか?
お店を作りたい、と感じたとき、あなたの胸にはどんな思いがよぎったでしょうか。お客さまとのやり取りや扱いたい品物など、よいお店の中には店主の「想い」が込められています。ロゴデザインをしっかりと作ることによって、より、その「想い」を多くの人に伝えることができるようになります。
あなたの「想い」はどんな形をしていますか?それをはっきりと思い描いてみましょう。それが、あなたのお店の良いロゴマークとなることでしょう。
designer : Esteban Oliva (Spain)
・この記事は制作者に許諾を得て掲載しています。
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