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台湾のユニークなお米パッケージ

かわいいデザインがいっぱい!台湾のユニークなお米パッケージ集


台湾のユニークなお米パッケージ

日本と同じく、お米を主食とする台湾。台湾にも米どころが各地に存在しており、スーパーには種類豊富に取り揃えられたお米たちがずらりと並びます。

真空パックされたパッケージを眺めてみて気づくのが、デザインのかわいさとユニークさ。日本のお米のパッケージとは、かなり違ったアプローチとなっており、思わずパケ買いしたくなる商品も数多く発見できます。

台湾のスーパーのお米売り場には、どのようなパッケージが並んでいるのでしょうか?心を惹かれたデザインの商品を、ピックアップしてみました。

 

大きな台湾黒熊のイラストがたまらなくかわいい「富麗熊好米」

黒熊のお米パッケージ

黒熊のお米パッケージ2

ゆるっとした台湾黒熊のイラストがメインビジュアルになった「富麗熊好米」のパッケージ。商品名にある「熊好」とは、台湾語で「最も良いこと」を意味する「尚好」の発音を中国語でもじったもので、ビジュアルとの関連性を生み出しています。

台湾黒熊は台湾にのみ生息する、キャラクターデザインなどでも非常によく見かけるシンボル的存在。一方で、現在では絶滅が危惧されている動物としても知られています。

黒熊のお米パッケージ3

黒熊のお米パッケージ4

台湾の中心を縦断する中央山脈と、台湾東部の海岸沿いを走る海岸山脈の山間にある産地・花蓮縣富里鄉の羅山村は、台湾随一の有機農業の歴史を有する土地。肉球型のアイコンに添えられた「黑熊認證(台湾黒熊認定)」のコピーからは、遊びごころを感じると同時に、自然保護に向き合う本気さも伝わってきます。

スーパーでは、玄米を詰めた地色が黄色いパターンのパッケージも隣に並べられており、2頭の台湾黒熊が放つキュートな視線に、買い物客も思わず釘付け。2つのパッケージのカラーリングからは、有機農業の自然に優しいイメージやたわわに実った田園風景も連想させられます。

短めで丸みを帯びた1粒1粒に、大地の恵みと養分が詰まったお米たち。粘りひかえめでさらりとした口当たりと、しっかり感じるコシ、やさしい甘みがじんわり広がる炊き上がりは、後味までじっくり堪能したいおいしさです。

 

台湾のソウルフードをメインビジュアルに据えた「神級滷肉飯」

魯肉飯のお米パッケージ1

魯肉飯のお米パッケージ2

台湾の人々にとってのソウルフード「滷肉飯(魯肉飯と書かれることも)」。八角や肉桂、花椒などのスパイスと醤油、氷砂糖などを加えて煮込んだ豚肉のそぼろソースを、炊き立てほかほかの白ごはんにかけていただくシンプルな1品です。

「神級滷肉飯」は、台湾南部の雲林縣で開催されている滷肉飯のコンテスト・雲林滷肉飯節にて使用されているお米。選りすぐりの滷肉飯専門店が集う会場では、1,000碗以上もの魯肉飯が振る舞われ、最もおいしい滷肉飯に贈られる神級滷肉飯の称号を賭け、毎年熾烈なバトルが繰り広げられます。

魯肉飯のお米パッケージ3

魯肉飯のお米パッケージ4

魯肉飯のお米パッケージ5

コンテスト御用達のお米を包むパッケージで、紅白に区切られた地色とともに目を惹かれるのは、中央に大きく堂々とレイアウトされた滷肉飯のイラスト。こんもり盛られた碗の底に添えられた「TASTE OF TAIWAN」のコピーも相まって、一目で台湾らしさが伝わってきます。

また、パッケージ背面の、おいしいごはんの炊き方説明にも注目。

お米を炊く時の説明図に使われているのは、炊飯器ではなく「電鍋」。炊いたり、煮たり、蒸したり、温め直したり。すべてをスイッチ1つで完結できる万能電気鍋は、台湾家庭に欠かせない家電として広く親しまれており、この小さなイラストからも、台湾ならではのキッチン事情が垣間見えます。

台湾で最も長い河川である濁水溪から引く豊かな水と、その沿岸に広がる肥沃な平原で実ったお米は、粒の存在感の強さが特徴。香りがひかえめな分、そぼろソースの香りやまろやかさをシャープに際立たせてくれる炊き上がりです。

 

ほのぼの田園風景の中心に立つのは牛乳瓶?!「台東牛奶灌溉芋香米」

牛乳モチーフのお米パッケージ

お米なのに「牛奶(牛乳)」?! 意外なコンビネーションで目を惹かれる「台東牛奶灌溉芋香米」。台湾東部・台東縣の田園風景の中で耕し、育て、収穫する3人の青年たちのほのぼのとしたイラストの中心には、パッケージにぎっしり詰めこまれたお米が透けて見える、牛乳瓶型の覗き窓が大きくレイアウトされています。

牛乳が強く訴求されているのは、このお米が牛乳を飲んで育ったから。豊かな自然に囲まれた台東の牧場で採れる、新鮮な牛乳を自然発酵。牛乳に含まれている養分を天然の肥料として撒くことで、健康的で力強いお米の生産を実現しています。

牛乳モチーフのお米パッケージ2

牛乳モチーフのお米パッケージ3

生産しているのは、台東の地で生まれ育った農家の三兄弟。受け継がれてきた土地を守り、より良いお米を生産していきたいという想いは、品質にもしっかりと反映され、数々のお米コンテストでの受賞にも繋がっています。

パッケージの角には、芋頭(タロイモ)のイラストも。台湾では、おいしく香り高いお米の味を表現する際に、タロイモのような香りという意味の「芋香」という言葉が非常に良く使われます。香りの良さを表現するモチーフとして、タロイモカラーである薄紫色も取り入れたデザインが採用されています。

つやつやとした炊き立ては、ふわっと立つお米の香りと、素朴で自然な甘みが印象的。コシと粘りも絶妙な塩梅で感じられ、「おいしいお米と言えば!」な、王道の風味と食感を楽しめます。

 

遊び心あふれるシンプルなイラストに心惹かれる「頂級壽司米」

おしゃれなお米パッケージ1

台湾でも広く親しまれている寿司。日本から進出して来た回転寿司チェーンを街のあちこちで見かけるだけでなく、現地ブランドの寿司チェーンが展開されていたり、スーパーの惣菜コーナーにも握り寿司やちらし寿司が並んでいたり。寿司の姿を目にする機会は、台湾でもますます多くなってきました。

スーパーのお米売り場にも、寿司に適したお米である寿司米のパッケージが。ベクターイラストの巻き寿司や握り寿司がビジュアルに採用されている「頂級壽司米」のおしゃれなデザインには、売り場でも一際に目を惹かれます。

おしゃれなお米パッケージ2

おしゃれなお米パッケージ3

おしゃれなお米パッケージ4

海老寿司の上で、男性が座り込んでくつろいでいたり。中に誰かが暮らしているのか、巻き寿司の側面にドアがついていたり。サーモン寿司の傍で、焚き火を囲むグループがいたり。巨大な寿司に囲まれて生活を営んでいる人々の様子がなんともユーモラスで、カラフルな色みとも相まって、かわいらしい印象に仕上げられています。

また、シャリの部分は透明な窓開きになっており、パッケージ内の本物の寿司米が握られているように見せている点もポイント。眺めれば眺めるほど新しい発見に満ちた、遊び心いっぱいのデザインとなっています。

ふっくら艶やかに炊き上がったお米は、粒感がはっきりくっきり。粘りが少なく、さらりとした口あたりでいて、お米の甘みや香りもしっかりと立ち、確かな存在感を有しています。

合わせるネタのおいしさを上手に引き立ててくれるのはもちろん、そのまま白ごはんとしていただいても、充分においしい仕上がりです。

 

おわりに

台湾のお米パッケージのデザインを、ピックアップしてご紹介しました。現地スーパーのお米売り場には、まだまだかわいいパッケージがたくさん。台湾ならではのユニークなアプローチを発見しに、旅の途中でぜひ立ち寄ってみては?

 


Mae<プロフィール> Mae
2012年より台湾・台北在住。グラフィックデザイナーとしてお仕事をする傍ら、現地生活や旅行情報を綴るブログ『にじいろ台湾』の運営や、ライターとしても活動しています。日本と近くて、似ているようで、本当は色々違っている。そんな台湾での発見を、みなさんとシェアしていきたいです。
ブログ『にじいろ台湾』 → https://kazukimae.com/

 

※掲載商品・パッケージ等のデザインは当サービスの制作実績ではありません。

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