お店の集客、イベントの告知、新商品のPRなど、ポスターは私たちの生活のあらゆる場面で目にしますよね。その強力な訴求力から、ビジネスにおいて非常に重要なツールであることは言うまでもありません。しかし、いざ制作を検討してみると、「デザイン費の相場が分からない」「サイズによって値段が変わるの?」「何に費用がかかるんだろう?」といった疑問にぶつかる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、そんなポスターデザインに関する費用のお悩みを解決するため、ポスターデザインの相場について徹底的に解説していきます。主要なサイズ別の費用早見表から、イベント・店舗・展示会といった用途に応じたコスト感、さらには「想定より安く発注するコツ」まで、ポスター制作を考えている皆さんが知りたい情報を網羅しました。目的や予算にぴったりのポスターを賢く依頼するための参考にしてくださいね。
ポスターデザインの費用、何にいくらかかるの?内訳を徹底解説!
ポスターデザインの費用を考える上で、まず知っておきたいのが「何に費用がかかるのか」という内訳です。大きく分けて、以下の3つの要素が費用を構成しています。
- デザイン費:ポスターのビジュアルを構成する最も重要な部分です。コンセプト立案からレイアウト、写真やイラストの選定・加工、文字組など、クリエイティブな作業全般が含まれます。デザイナーのスキルや実績、デザインの複雑さによって大きく変動する項目です。
- 印刷費:デザインされたポスターを実際に印刷する費用です。用紙の種類、サイズ、印刷枚数、加工(PP加工、ラミネート加工など)の有無によって変わります。
- その他諸経費:上記以外にかかる可能性のある費用です。例えば、写真素材の購入費用、イラスト制作費用、キャッチコピー作成費用、企画費、ディレクション費、修正回数による追加料金、特急料金などが挙げられます。
これらが複雑に絡み合い、最終的なポスター制作費用が決まります。特にデザイン費は、デザイナーや制作会社の料金体系、そして依頼内容によって幅が広い部分ですので、後ほど詳しく見ていきましょう。
サイズ別・用途別!ポスターデザイン費用早見表
それでは、いよいよ具体的な費用相場について見ていきましょう。ポスターの費用は、主に「サイズ」と「用途(デザインの複雑さやターゲット)」によって大きく変動します。
主要サイズ別ポスターデザイン費用早見表
まずは、一般的に使用される主要なポスターサイズごとのデザイン費の相場を見ていきましょう。ここに記載する費用はあくまで目安であり、デザインの内容や依頼先によって変動しますのでご注意ください。(※当サイトの価格ではありません)
サイズ | 主な用途 | デザイン費の相場(目安) |
---|---|---|
A4 | 店内POP、イベント告知、掲示板 | 10,000円~30,000円 |
A3 | 店内POP、簡易告知、メニュー表 | 15,000円~50,000円 |
B3 | イベント告知、商品紹介 | 20,000円~60,000円 |
A2 | 比較的規模の小さいイベント、店舗告知 | 30,000円~80,000円 |
B2 | イベント告知、駅構内広告、店舗ディスプレイ | 40,000円~120,000円 |
A1 | 展示会、大規模イベント、屋外広告 | 50,000円~150,000円 |
B1 | 駅構内広告、展示会、街頭広告 | 60,000円~200,000円 |
B0 | 大規模イベント、屋外広告、駅構内特大広告 | 80,000円~300,000円 |
補足事項:
- 上記は「デザイン費のみ」の相場です。印刷費は別途かかります。
- 個人デザイナーに依頼するか、デザイン会社に依頼するかによっても費用は変わってきます。一般的に、個人デザイナーの方が安価な傾向がありますが、デザイン会社はディレクションや企画提案まで含んだトータルサポートを提供してくれる場合が多いです。
- シンプルな文字情報メインのデザインであれば安く、写真やイラストを多用する複雑なデザイン、コンセプト立案から依頼する場合は高くなる傾向があります。
用途別ポスターデザイン費用相場
次に、ポスターの「用途」に着目した費用感を見ていきましょう。用途によって、デザインに求められるクオリティや手間が異なるため、費用も変動します。
1. イベント告知ポスター(例:コンサート、展示会、セミナーなど)
イベント告知ポスターは、ターゲットの目を引き、イベントへの参加を促すことが目的です。
- 相場: 50,000円~200,000円程度
- 特徴:
- 開催日時、場所、出演者など、情報を分かりやすく伝えるデザインが求められます。
- イベントの雰囲気を表現する写真やイラスト、キャッチーなコピーが重要になります。
- 特に大規模なイベントや有名アーティストのポスターなどは、クオリティの高いデザインが求められ、費用も高くなる傾向があります。
- チケット購入や申し込みへの導線(QRコードなど)の設置も考慮されます。
2. 店舗・サービス告知ポスター(例:飲食店、美容室、小売店など)
店舗やサービスの告知ポスターは、新規顧客の獲得や来店促進、ブランディング強化が主な目的です。
- 相場: 30,000円~150,000円程度
- 特徴:
- 店舗の雰囲気やサービスの魅力を伝えるビジュアルが重要です。
- メニューや料金、営業時間など、顧客が知りたい情報を明確に提示する必要があります。
- キャンペーン情報やクーポンなど、来店を促す仕掛けを盛り込むこともあります。
- 定期的にデザインを変更する場合や、チェーン店などで複数店舗展開する場合は、デザインの統一感も考慮されます。
3. 商品プロモーションポスター(例:新商品発売、セールなど)
新商品の発売やセールなど、特定の商品を前面に押し出すポスターです。
- 相場: 40,000円~180,000円程度
- 特徴:
- 商品の魅力が最大限に伝わるような写真やイラスト、キャッチコピーが非常に重要になります。
- 商品のターゲット層に響くデザインコンセプトが求められます。
- 商品の世界観やブランドイメージを損なわないよう、細部までこだわったデザインが求められることが多いです。
4. 展示会・ブース装飾ポスター(例:企業ブースの壁面、展示パネルなど)
展示会などで使用されるポスターは、企業の顔となり、来場者の興味を引く重要な役割を担います。
- 相場: 60,000円~250,000円程度
- 特徴:
- 遠くからでも目立つデザイン、企業のブランドイメージを明確に伝えるデザインが求められます。
- 限られた時間で来場者に情報を伝えるため、視覚的なインパクトと情報の整理が重要です。
- ブース全体のデザインと調和させることが大切です。
- 大型サイズになることが多く、その分デザインの手間や費用も高くなる傾向があります。
5. 企業イメージポスター(例:企業理念、リクルートなど)
企業のブランドイメージ向上や、採用活動におけるブランディングを目的としたポスターです。
- 相場: 80,000円~300,000円程度
- 特徴:
- 企業の理念やビジョン、文化などを表現する抽象的なデザインや、メッセージ性の強いデザインが求められます。
- 写真やイラスト、グラフィックデザインのクオリティが非常に重視されます。
- 長期的に使用されることが多く、時代に左右されない普遍的なデザインが求められることもあります。
これらの相場はあくまで目安です。デザインの複雑さ、修正回数、納期、デザイナーや制作会社のブランド力などによって、費用は大きく変動します。
印刷費はどれくらい?デザイン費以外にかかるコスト
ポスター制作において、デザイン費と並んで大きなウェイトを占めるのが「印刷費」です。どんなに素晴らしいデザインでも、印刷が伴わなければポスターとして機能しませんよね。印刷費は、主に以下の要素で決まります。
- サイズ: 大きいサイズほど印刷費用は高くなります。
- 枚数: 枚数が増えるほど単価は下がりますが、総額は高くなります。
- 用紙の種類: 光沢紙、マット紙、合成紙など、用紙の種類によって価格が異なります。屋外用や耐久性を求める場合は特殊な用紙を使用するため、高くなります。
- 加工: ラミネート加工(表面保護、光沢感UP)、UVカット加工(色あせ防止)、PP加工(耐久性UP)など、加工の種類によって追加費用が発生します。
- 納期: 特急印刷を依頼すると、通常よりも割高になることがあります。
一般的な印刷会社での費用目安としては、
- A3サイズ 100枚: 5,000円~15,000円程度
- B2サイズ 10枚: 10,000円~30,000円程度
- B0サイズ 1枚: 8,000円~20,000円程度
といった幅があります。あくまで目安であり、印刷会社や時期によって変動しますので、必ず複数の会社から見積もりを取るようにしましょう。
安く依頼したい!ポスターデザイン費用を抑える3つのコツ
ここまでポスターデザインの相場について解説してきましたが、「もう少し費用を抑えたい…」と感じた方もいらっしゃるかもしれませんね。ご安心ください!いくつか工夫することで、ポスターデザイン費用を抑えることが可能です。
コツ1:明確な要望を伝える
デザインを依頼する際、一番費用が高くなる原因の一つが「イメージの食い違いによる修正の繰り返し」です。最初にクライアントが漠然としたイメージしか持っておらず、デザイナーが試行錯誤を重ね、何度も修正が発生すると、その分の人件費や時間的コストが上乗せされてしまいます。
- 具体的なイメージを伝える: どんなテイストが好きか(シンプル、ポップ、シックなど)、参考になるポスターや広告の画像、使用したい色やフォントのイメージなどを明確に伝えましょう。
- ターゲット層を明確にする: 誰に向けてのポスターなのか、そのターゲット層に響くデザインはどんなものか、具体的に伝えましょう。
- 伝えたい情報を整理する: ポスターに掲載したい文字情報(キャッチコピー、日時、場所など)は、箇条書きでも良いので事前に整理しておきましょう。
- デザインの方向性を決める: 依頼前にデザインの方向性を具体的に決めておくことで、デザイナーとの認識のずれを減らし、スムーズな制作につながります。
コツ2:使用する素材を準備しておく
写真やイラストの選定・加工は、デザイン費の中でも大きな割合を占めることがあります。もし、ご自身で使える素材があれば、積極的に活用しましょう。
- 高品質な写真素材を用意する: 商品写真や店舗の外観・内観写真など、ポスターに使用したい写真があれば、プロが撮影したような高解像度で魅力的なものを用意しておくと良いでしょう。
- ロゴデータを用意する: 会社のロゴやブランドロゴなど、使用したいロゴデータがあれば、必ずベクターデータ(AI形式、EPS形式など)で用意しておきましょう。
- イラスト素材を活用する: フリー素材や有料素材サイトなどで、イメージに合うイラストがあれば、活用を検討してみましょう。
ただし、写真やイラストの品質がポスター全体のクオリティを左右することも忘れずに。安価な素材で済ませようとして、逆に安っぽい印象になってしまっては本末転倒です。必要であれば、プロのカメラマンやイラストレーターに依頼することも検討しましょう。
コツ3:修正回数を最小限に抑える
多くのデザイン会社やデザイナーは、基本料金に「修正〇回まで」といった形で、修正回数の上限を設けています。この回数を超えると、追加料金が発生するケースがほとんどです。
- 初稿でしっかりチェックする: 最初に上がってきたデザイン案は、隅々までしっかり確認し、気になる点はまとめて一度に伝えましょう。
- 家族や同僚の意見も聞く: 一人で悩まず、複数の視点から意見をもらうことで、見落としていた点や改善点が見つかることがあります。
- 優先順位をつける: 「これは譲れない」というポイントと、「ここは多少妥協しても良い」というポイントを明確にしておくと、スムーズな修正指示につながります。
また、デザインの方向性を大きく変更するような「大幅な修正」は、ほとんどの場合、追加料金が発生します。そのため、依頼前の打ち合わせでしっかりとイメージを共有し、初稿である程度の完成度を目指すことが重要です。
どこに依頼する?ポスターデザインの依頼先と選び方
ポスターデザインを依頼できる先は、大きく分けて以下の3つがあります。それぞれに特徴があり、費用感も異なりますので、ご自身の目的や予算に合わせて選びましょう。
- フリーランスのデザイナー
- 特徴: 個人で活動しているデザイナーです。クラウドソーシングサイトやSNSなどで見つけることができます。
- 費用感: 比較的安価な傾向があります。
- メリット: 直接やり取りができるため、細かなニュアンスが伝わりやすい場合があります。特定のテイストに特化したデザイナーを見つけやすいこともあります。
- デメリット: デザイナーによってスキルや経験に差があります。納期やコミュニケーションの安定性にばらつきがある場合があります。
- デザイン会社・広告代理店
- 特徴: 複数のデザイナーやディレクターが所属しており、組織としてデザイン制作を行います。
- 費用感: フリーランスよりも高価な傾向があります。
- メリット: 企画提案からデザイン、印刷までワンストップで依頼できることが多いです。品質が安定しており、大規模なプロジェクトにも対応できます。
- デメリット: 費用が高めになる傾向があります。
- オンラインデザインサービス(テンプレート型)
- 特徴: 豊富なテンプレートの中から好きなデザインを選び、自分で文字や画像を入れ替えて制作するサービスです。
- 費用感: 最も安価です。月額制や1回ごとの利用料制などがあります。
- メリット: 手軽にデザインができ、費用を大幅に抑えられます。
- デメリット: デザインの自由度が低く、オリジナリティを出すのが難しいです。競合と同じようなデザインになる可能性があります。
ご自身の予算、求めるクオリティ、納期などを考慮して、最適な依頼先を選びましょう。
賢く依頼して効果的なポスターを手に入れよう!
ポスターデザインの相場や費用を抑えるコツについて、詳しく解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
ポスター制作は、単に絵を描くだけではありません。ターゲット層に何を伝えたいのか、どんな行動を促したいのか、といった目的を明確にし、それを視覚的に表現するクリエイティブな作業です。そのため、デザインのクオリティがポスターの効果を大きく左右すると言っても過言ではありません。
この記事でご紹介した費用相場や賢く依頼するコツを参考に、ぜひあなたのビジネスを加速させる、効果的なポスターを制作してください。
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