伝統工芸品の趣を伝える和風な三つ折りパンフレットです。
炎には人の気持ちを集中させる力があるといいますが、表紙に使用した蝋燭の写真は、まさに注目に値する炎の絵。美しいラインを持つ蝋燭から揺蕩う炎は細く長く、全工程手作りという日本製の蝋燭の品質を一枚の写真で物語っています。
工芸品の背景と誇り
強いインパクトの表紙をめくると、そこには手作りの蝋燭を作り続けた職人が語る歴史と自慢の品についての説明があります。濃紺の和紙を背景に使い、長く深い日本の伝統をデザインで表現しています。
製品の特徴とモダンなアプローチ
中面は、白の背景にうっすらと和柄を淵に入れ、蝋燭の素材や製法、特徴について細かく写真を交えながら丁寧に説明しています。蝋燭に手書きの絵柄を入れたモダンな絵蝋燭の写真で紙面に華やかさを加え、シンプルなデザインで引き立てています。
体験を通じた伝統の継承
最後に、絵付けや制作体験ができるワークショップの案内を設け、伝統の蝋燭を身近に感じてもらえるよう制作風景の写真を絡めながら締めくくりました。
パンフレットデザインで伝統工芸品の品質の良さが一目で分かるように
伝統工芸品は、長い歴史と真似のできない技術によって高い品質が保たれていますが、その魅力が一般の人に伝わりにくいという難点があります。誰もが手に取りやすく、その工芸品について理解を深められるパンフレットがあれば、伝統工芸品を多くの人に身近に感じてもらえるでしょう。
商品を全面に出した表紙デザイン
作例では表紙に伝統工芸品である手作りの蝋燭を置き、その炎の美しさが強調されています。真っ直ぐに細く伸びる炎の様子が、見る人に市販品の蝋燭との違いを感じさせるでしょう。表紙に置く文字を最小限に抑えることでより蝋燭の品質の良さが引き立っています。
伝統を感じる和の色使い
白をベースとして黒・紺を用いて、特に装飾を使わなくても「和」の趣が感じられる色使いに仕上がっています。余計なイラストや柄を使わず、研ぎ澄まされた無駄のない美しさを大切にしています。
蝋燭づくりの工程を写真付きで説明
伝統工芸品へのこだわり・高い技術を分かりやすく説明するためには、写真を利用することは良い方法です。作例では、蝋燭作りの工程を多くの写真を使って視覚的に説明し、工芸品にどのようなこだわりが込められているのかが伝わります。
制作パンフレットデザインに対する感想
VOICE ※第三者による感想です
灯の美しさを活かした雰囲気のあるパンフレット制作例
パンフレット表紙は灯と蝋燭の佇まいで伝統美を伝える
全工程を手作りしている蝋燭だからこそできる細長く美しい炎が、まず目を惹きます。蝋燭の光を目立たせるほの暗い背景色に、白いテキストがよく映えますね。別の面には和紙のような質感をプラスした濃紺のグラデーションを背景として用いて白いテキストを載せているので、統一感もあります。背景に溶け込むような写真は、幽玄な炎や繊細さをよしとする日本文化を表しているようで素敵ですね。実際に作業している職人の姿が掲載されていると、工芸品としての信頼も高まります。
中面では蝋燭についての情報を解説し理解を深める
パンフレット中面デザインは、多くの人にとって馴染みがまだ薄いであろう和蝋燭について、その成り立ちや種類を紹介する内容になっています。美しさだけでなく、特性やバリエーションを知ることで興味をもつ人は多いでしょう。ワークショップの紹介があるので、日本の伝統文化や風俗について知りたいという人、子どもに日本の伝統美を体験させたいというファミリーにも支持されそうなパンフレットです。
※掲載しているパンフレットのデザインサンプル・モックアップはイメージです。実際のサイズ・仕上がりとは異なる場合がございます。