印鑑のプロであることを感じさせる展示会のポスターデザインです。
カラフルと言えるほどの色使いですが、シックな書体と余裕のあるレイアウトで落ち着いたイメージを感じることができます。印鑑の持つ運気や不思議な力をそれとなく想起させてくれるデザインに仕上げました。
伝統とモダンの調和が感じられる色の選択
このポスターは、伝統的な印鑑の意匠を現代的な展示会のコンテキストで提示しています。カラフルながらも落ち着いたの背景は、日本の伝統的な色使いを想起させ、同時に親しみやすい印象を与えます。中央に配された印鑑のデザインは、赤と白の対照的な色で、目を引くと同時に情報の重要性を強調しています。
伝統文化の細部への注意が感じられるデザイン要素
ポスターには、印鑑に関する様々な情報が含まれており、字体やレイアウトは伝統的な書籍を思わせるスタイルです。提供される情報はフォーマルでありながら、デザイン的にも楽しめるようになっており、教養ある印象を与えます。
デザイナーの振り返り
■ 展示会は他の企業もブースを設けており、控えめなデザインでは印象が相対的に薄くなってしまう恐れがあります。印鑑の持つ古来からのパワーのようなものを想像させるポスター作りを心がけました。
■ 何のポスターなのか、という点が抜け落ちていては意味がありませんので、印鑑のデザインは中央に大きくレイアウトしています。
■ 紙面が寂しくならないように、和風な雲を描いて迫力と存在感を出しています。
制作ポスターデザインに対する感想
VOICE ※第三者による感想です
中央で真っ赤に主張する印鑑のマークはとても目立ち、非常に力強い印象を受けます。
多様な種類の運気に取り囲まれているこの印鑑のマーク、まるで様々なツキを吸い寄せ密着させているかのようであり、縁起の良さを感じます。たくさんの人のあらゆる望みに強い力を与えてくれそうですね。いまいち運に恵まれないような気がする、と嘆く人にも希望を抱かせ、なかなかうまくいかない状況にもボンっと景気良くラッキーな印を押してくれる、そんな風にも感じます。背景の質感や色味も良いですね。四つの色がハッキリとした境目を作らずうまく溶け合い、絶妙な色合いになっていると思います。
また、印鑑のマーク周辺に配置された問いかけの言葉も印象的です。答えがなく、こうして問いかけのみになっているところが、却って興味をそそるのではないでしょうか。見る者を不思議な世界へと吸い込んでしまいそうな、底知れぬパワーが漂っている、そんなポスターデザインだと思います。
VOICE ※第三者による感想です
四隅に配置された淡い色合いがアジアンテイストな感覚を与えてくれるポスターデザインですね。
使われている色はどれも自然な風合いで、原色のはっきりとしたイメージとは対極な雰囲気。中央に配された印鑑を模したマークの赤色を邪魔することなくしっかりと調和させ、効果的な配色ですね。
また、背景に薄く記された雲のようなマークは和紙にしたためられた水墨画や古代中国の巻物を思い起こさせます。このマークが存在することで印鑑の持つ意味合いがぐっと神秘的で高尚なものになっているように思えます。家紋や製作者といった「名前」は東洋ではとても大事なものとして扱われていますが、そんな「名前」を記す印鑑の歴史的意義、ひいてはその重厚な存在感までが伝わってきそう。東洋独自の文化である印鑑の魅力を最大限に引き出すべく東洋風のイメージでまとめられたポスターデザイン。展示会に並べられる商品への熱い思いが伝わってきそうですね。
VOICE ※第三者による感想です
展示会映えのする力強くてインパクトのあるポスターデザインだと思います。
印鑑の企画展示会というのは殆ど行われていませんので、とても珍しいと言えるでしょう。このような珍しい展示会に人を招くためには、印鑑の素晴らしさやよさを伝えるだけではなく、印鑑のことに関しては何でも知っているというぐらい詳しい知識を持つことも重要です。このポスターデザインには、印鑑についてのノウハウがしっかりと書かれているので、これだけでも印鑑に詳しいということがわかるでしょう。
しかも参加者に問いかけるような文章も記載されているので、この文章のような疑問を持っている人も参加したいと感じる人がたくさんいると思います。印鑑が押されている周りに、占いに使用されるような円が記載されていますが、これによってあまり印鑑に関心がない人であっても、気になると感じてくれる人が増えるでしょう。四方がそれぞれ別の色になっているものの、大きく異なっているわけではないので、一体感を崩してしまうことがありません。
※掲載しているパネル / ポスターデザインサンプル・モックアップはイメージです。実際の用途・サイズ・仕上がりとは異なる場合がございます。