

レースが持つ優しい雰囲気と堅実な企業イメージを表現した展示会用ポスターデザイン。
ベージュの背景にレースのシルエットを配置しドットと重ね、ハンドメイド感のある優しい雰囲気の背景イメージを作成しました。この淡いベージュとレースの透かし模様は、主力商品であるレースの「繊細さ」や「優しさ」を表現しています。同時に、レイアウト自体はシンメトリー(左右対称)を意識して整理されており、企業の「堅実さ」や「信頼感」も両立させています。
企業の顔を紹介するビジュアルコンテンツ
企業ロゴと会社の概要説明からはじまり、社屋の外観や工場の様子を写真で見せ、製造した商品を味のある可愛らしいイラストと共に展開しています。上部に社屋(外観)、中央に稼働するレース機(内観)という2枚の大きな写真を配置することで、企画から製造までを行う「一貫生産体制」という企業の強みを視覚的に裏付けています。糸巻きやハサミといった手書き風イラストが、製品の温かみと企業の柔軟な対応力を感じさせます。
視覚的にわかりやすいレイアウト
どのような設備でどんなことを得意としている会社なのか、要点を抑えて把握できるよう画像とテキストを厳選して掲載し、展示会でポスターを見ながら案内しやすいように構成しました。最後に企業の強みを箇条書きでまとめ、どのようなニーズに応えられる企業であるかをわかりやすく示しました。展示会の数ある出展者の中でオリジナリティを発揮し、業態や強みをしっかりアピールできるポスターを目指してデザインしています。




優しい雰囲気を醸し出す企業展示会のポスターデザインのポイント
企業の展示会ポスターは「どんな商品やサービスを展示しているのか?」をわかりやすく顧客へ伝えることに重点を置きながら、ブランディングの向上にも寄与するようなデザインが求められます。展示会に出品した商品やサービスだけではなく、企業そのものにも興味を持ってもらえるような要素も重要です。
展示会はその企業や業界のことを知らない層に比べて、顧客になりやすい人が集まる場所です。展示会を単なるイベントとして終えるのではなく、企業の将来的な顧客獲得の場にする必要があるでしょう。
そのためのファーストインプレッション、第一印象として求められるのが展示会のポスターです。展示会のポスターは企業の理念や商品、サービスのコンセプトが色濃く反映される広告媒体です。
今回の作例では、扱っている商品と企業イメージから「優しい雰囲気」をコンセプトにしたポスターデザインを制作しました。当サービスが、優しい雰囲気を醸し出す企業の展示会ポスターデザインで意識したポイントは3つあります。
- コーポレートカラーや使用する写真に合わせて色を統一する
- 優しい印象を出すために背景色は淡い色味にする
- 視覚情報を増やして文字情報は簡潔にまとめる
「優しさ」と「堅実さ」という、相反するような要素をバランスよく融合させた展示会ポスターデザインのポイントについてお話していきます。
コーポレートカラーや使用する写真に合わせて色を統一する
コーポレートカラーとは、企業などの組織を象徴する色のことです。たとえばJA(農業協同組合)=緑、JF(漁業協同組合)=青、日本赤十字協会=赤×白のようなことですね。コーポレートカラーは、シンボルカラーと表されることもあります。
企業の展示会ではコーポレートイメージ以外にも「堅実さ」や「誠実さ」といった、顧客が安心して取引できる安心感を与えたいものです。安心感や信頼関係の構築を狙うのであれば、色彩心理効果「冷静」をイメージさせる「青」が効果的でしょう。
もし、コーポレートカラーが赤などの暖色系だった場合は、落ち着いた印象を与えるトーンの低い色味を合わせることで安心感を演出できます。
どの色であっても、色調を統一することでスッキリとした印象になり、安心感や信頼感を持ってもらいやすくなるでしょう。
作例では、企業ロゴの青を活かしつつ、反対色である暖色系を採用しました。背景全体を暖色系にすることで、青が含まれているロゴや写真がより際立つように仕上げました。
優しい印象を出すために背景色は淡い色味にする
優しい印象を与えたい場合には、淡いトーンの色を背景に使ってみましょう。背景に白を選ぶ場合は真っ白ではなく、オフホワイトやうすく赤みがさしたような色味にすることで素朴さや温もりが表現できます。
背景に優しい印象を持たせると、タイトルや社名ロゴも映えるため視認性の面でも効果的です。
作例では、レース製造会社ということで、布地のぬくもりが伝わるようなベージュに近い白を背景に使用しました。レースのシルエットやドットの装飾を入れることで、業務内容を視覚的に伝えています。
視覚情報を増やして文字情報は簡潔にまとめる
展示会のポスターは、視覚的な情報を多く入れる方が印象に残りやすいです。展示会そのものが情報取得の場であるため、よりインパクトのある、より伝わりやすいアプローチが効果的でしょう。
作例では、会社の建物や製造過程の写真を大きくレイアウトしました。その下には小さな写真で、製造している商品を配置。文字情報は上部と下部に数行入れ、写真とテキストで住み分けを行いました。写真だけを流し見ている人、じっくり情報を見たい人の両方に伝わるような配置にしています。
情報の箇条書きも視覚的に伝えやすくする工夫です。情報を整理して提示することで、理解度が高くなります。テキスト情報を簡潔にまとめることで、写真の多いデザインでもまとまりが出るようにしました。
制作ポスターデザインに対する感想
VOICE ※第三者による感想です
誠実さをアピールできる柔らかい色合いのポスターデザイン
生成りの風合いを思わせる背景のレースがポイントに
レースを扱う企業とのことですが、オーガニックコットンのようなふんわりした雰囲気のベージュカラーと繊細なレース模様の背景が堅実な社風を表しているようで好感が持てます。ロゴのレトロなブルーもベージュやホワイトと相性が良いようで、老舗のレース製造企業という個性がしっかりと際立っていますね。リボンレースや丸いレース編みなど多彩なレースが見え隠れしていて可愛らしい印象です。さりげなくあしらわれた糸や毛糸玉、ボタン、はさみといった裁縫道具もいい味わいになっています。
機械と商品写真で誠実な印象にまとめて
ポスターには社屋とレースを作っている機械、バリエーション豊かに展開する実際のレース製品の写真がレイアウトされていて、レースを扱う老舗企業の自負を感じさせます。ポスターの下部には、小ロット対応やオリジナル柄の作成といった強みが飾らないシンプルな言葉でアピールされていて、誠実な印象を感じます。レースという繊細で清潔感が必要なアイテムにふさわしいデザインと言えるのではないでしょうか。
BtoB展示会ポスターにおける「信頼」と「感性」の可視化

※画像はイメージです
上記では、このポスターの「優しい雰囲気(感性)」と「堅実な企業イメージ(信頼)」という二つの側面、そしてその色彩やレイアウトの工夫について触れられています。
ここでは、その分析をさらに一歩進め、なぜこの「レース製造会社」の「展示会」という特定の場面において、その二つの要素のバランスが戦略的に重要なのかを、「BtoB(企業間取引)」の視点から深掘りしてみたいと思います。
展示会で「誰に」「何を」伝えるか
このポスターが使用される「展示会」という場所は、不特定多数の人に漠然とアピールする街頭広告とは異なります。来場者の多くは、アパレルブランドの企画担当者、デザイナー、資材のバイヤーといった、明確な目的を持った「取引先候補」です。
彼らが一目で知りたいのは、非常にシビアな二つの問いへの答えです。
- 感性の問い:「この会社は、私たちの求める美しい製品を作れるか?」
- 理性の問い:「この会社は、信頼できるパートナーとして、品質、納期、ロット数など(取引)に応えてくれるか?」
このポスターのデザインは、この二つの問いに対して、視覚的に「YES」と答える構成になっています。
「堅実さ=信頼」を証明する視覚要素
まず、来場者の「理性の問い」に応えるのが、既存記事で「堅実さ」と表現されている要素です。
社屋と工場の写真
ポスター上部に堂々と配置された社屋の外観写真。これは単なる「会社の写真」ではなく、「自社でこれだけの設備を構えている」という事業の実体と安定性を示すシンボルです。続く工場の機械が稼働している写真も、「企画、製造、出荷までを一貫生産」という冒頭のテキストを裏付ける、何より雄弁な「証拠」となります。
明確な「強み」の言語化
デザインの最下部、目線の終着点に「大定の強み」として5つの点が箇条書きで明示されています。
- 「数千点からなる…小ロットで対応が可能」
- 「オリジナル柄の作成など各種別注商品にも…」
- 「すべて日本製です」
これらは、バイヤーが最も気にするであろう「小ロット対応」「カスタム(別注)対応」「品質(日本製)」といった具体的な懸念点に先回りして回答する内容です。
コーポレートカラーの「青」
企業ロゴに使われている「青」は、色彩心理において「信頼」「誠実」「技術」を連想させる色です。工業的な機械の写真と相まって、製造業としての高い技術力と信頼性を無意識下で補強しています。
「優しさ=感性」を証明する視覚要素
一方で、レースという「感性」が問われる商材において、信頼性だけでは取引は成立しません。「この会社は、私たちの求める美意識を理解しているか?」という「感性の問い」にも応える必要があります。
- 背景のあしらい: 既存記事でも触れられている通り、背景にはレースのシルエットやドット柄が淡いベージュ(布地やクラフト感を連想させる色)で敷かれています。これにより、工業的な写真が持つ「硬さ」が中和され、「機械」と「手仕事(クラフト)」が共存しているかのような、優しい世界観を演出しています。
- 手書き風のイラスト: 製品サンプルの写真の間に、糸巻き、ボタン、ハサミといった手書き風の可愛らしいイラストが散りばめられています。これは、この会社が単なる「機械を動かす工場」ではなく、ファッションやハンドメイドの「楽しさ」や「文化」を理解していることを示す、情緒的なアクセントとして機能しています。
- 製品サンプルの見せ方: さまざまなパターンのレースの写真を並べることで、「これだけ多様な表現が可能である」という技術的なアピールと同時に、デザインの「引き出しの多さ」を視覚的に伝えています。
戦略としての「ギャップ」
このポスターの巧みな点は、「堅実な工場(理性)」と「優しいクラフト感(感性)」という、一見相反する要素を、臆することなく同居させている点です。
もしこれが、美しいレースの写真と淡い色彩だけで構成されていたら、バイヤーは「デザインは良いけれど、生産能力や品質管理は大丈夫だろうか?」と不安に思うかもしれません。逆に、工場の写真と「強み」のテキストだけで構成されていたら、「信頼はできそうだが、こちらの細かいデザインのニュアンスが伝わるだろうか?」と、感性面でのミスマッチを恐れるかもしれません。
このポスターは、「これだけの製造設備と技術(堅実さ)を持ちながら、レースの持つ繊細な世界観(優しさ)も深く理解しています」という、企業の独自の立ち位置(=オリジナリティ)を一枚で表明しています。
展示会という「取引の場」において、的確に自社の強みをプレゼンテーションする、戦略的な「営業ツール」としての役割を果たしているデザインと言えるでしょう。
繊細な魅力を伝えるレース企業の展示会ポスター
・心地よい色彩とデザインが魅力
こちらのレース製造会社の展示会用ポスターデザインは、柔らかなベージュの背景に、繊細なレースのシルエットが美しく重なり合い、心地よい雰囲気が漂います。
・企業情報を効果的に伝える構成
ポスター上部には、企業ロゴや会社の概要が分かりやすく配置されています。さらに、社屋や工場の写真を載せることで、親しみやすさと誠実さが感じられます。また、商品のイラストも味わい深く展示されており、視線を引きます。
・展示会での案内に最適なデザイン
要点を押さえた画像とテキストが、展示会での案内に適したデザインを生み出しています。さらに、企業の強みが箇条書きで整理されているため、一目で企業の特徴が把握できます。
・洗練された色合いとディテール
ポスターの色合いは、レトロなブルーのロゴがベージュやホワイトと美しく調和し、老舗企業の雰囲気を醸し出します。また、さまざまなレースや縫製道具がデザインに取り入れられており、独自の魅力を放っています。
ポスターには、社屋やレース製品の写真が効果的に配置され、企業の信頼性がアピールされています。また、小ロット対応やオリジナル柄の作成などの強みがシンプルに記載されていることで、誠実で堅実な企業イメージが強調されます。このデザインは、繊細で清潔感が求められるレース業界に相応しいものではないでしょうか。

※掲載しているパネル / ポスターデザインサンプル・モックアップはイメージです。実際の用途・サイズ・仕上がりとは異なる場合がございます。
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