宝石の輝きを彷彿とさせるジュエリーショップの紙袋デザイン。
鮮やかで深みのあるエメラルドグリーンのバッグに、可憐なコーラルピンクのブランド名とジュエリーショップの文字。宝石のように深く美しい色味を生かすために、デザインは極力シンプルに、余裕を持ったレイアウトで構成しました。
シンプルさと品格 – デザインの基本方針
ジュエリーなどの高単価商品は、デザインから伝わる情報よりも見た目の印象がブランドイメージに直結します。商品を購入した後に持ち歩くことを想定し、購買するターゲット層にフィットした、商品のイメージと釣り合うデザインであることが重要です。
※このデザインはサンプル作例です。広告イメージは実際の団体・組織・人名とは関係ありません。
高単価商品の個性と気品のある紙袋デザインのポイント
高単価商品の紙袋デザインは、ブランドイメージを理解したうえで、ターゲット層を狙うことが重要です。とくに、ジュエリーなどの高単価商品は、デザインから伝わる情報よりも見た目の印象がブランドイメージに直結します。
そのため、高級感だけでなくブランドの持っている個性を出すこともポイントです。
また、高単価商品の紙袋は購入後に持ち歩くため、購入者にとってはステータスの1つになります。「持ち歩きたい」と思うような、シンプルで洗練されたデザインに仕上げたいですね。
当サービスが高単価商品の紙袋デザインで意識したポイントは3つあります。
- 余白を十分にとったレイアウトにする
- 店名のフォントには細い線を使用する
- 商品を連想するような色味で配色をして個性を出す
ブランドイメージを連想させるような個性を持ちながらも、気品を兼ね備えた高単価商品の紙袋デザインのポイントをお話していきます。
余白を十分にとったレイアウトにする
高級感を出す方法として簡単にできるのが「余白」をつくることです。
余白をつくることで、
- 高級感
- 開放感
- シンプル
- 洗練
といった印象を与えられます。ラグジュアリーなデザインほど、シンプルかつ洗練されたイメージの包装紙が多いのは、デザインに対して効果的に「余白」を使っているからとも言えるでしょう。
紙袋の場合、白地の余白では個性がないため、色を入れることも大切です。ラグジュアリーな商品で白地の紙袋が使われているケースもありますが、その場合は紙の質やパールホワイトといった完全無垢ではない「白」を使っています。
個性を出すために余白を活用する場合は開放感のある色が効果的です。明るい色の方が開放感を得られ、商品を購入したお客様の心証にもプラスに働く可能性が高くなるでしょう。
ただし、高単価商品を扱う紙袋の場合は、トーンが明るくなるほど高級感から離れた印象になります。そのため色選びには十分な注意が必要です。
作例では、余白となるベースの色にエメラルドグリーンを使用しました。エメラルドグリーンは、寒色系の中でも輝きを放つような明るさと、遠くからでも目立つ特徴的な色味を持っています。余白を彩りながらも上品な仕上がりになりました。
店名のフォントには細い線を使用する
高単価商品はブランドロゴに細い線を使用していることが多いです。線の太さによって与える印象は大きく変わります。線が与えるデザインのイメージを細い線と太い線で比較してみましょう。
- 細い線:上品さ・高級感・繊細
- 太い線:たくましさ・若々しさ・活発
たとえば、ラーメン屋や牛丼屋などの飲食店は、太い線で描かれている看板が多い傾向にあります。
一方で、高単価を扱う有名ジュエリーブランドなどには、細い線で描かれたフォントが少なくありません。高単価商品を扱うブランドの紙袋デザインでは、細い線を効果的に使うことが大切です。(モードなブランドではボールドなサンセリフがトレンドですので、フォント選びはブランドの立ち位置にもよります)
商品を連想するような色味で配色をして個性を出す
高級感を表す色味としては、漆黒やブラウンといった落ち着いた色味が定番です。しかしながら高級感に寄せた配色を選ぶと、ブランドイメージに合わなかったり、他店と似たようなデザインになってしまったりするでしょう。
そんなときには、ブランドイメージや取り扱っている商品から連想される配色にしてみましょう。たとえ高級感を出す色の原則にそぐわないとしても、個性的な配色はインパクトを生みます。
作例では、エメラルドグリーンとピンクの配色にしました。グリーン系の色味は翡翠やエメラルド、ピンク系の色味はローズクオーツなどが連想できます。余白とフォントで高級感を意識したおかげで、個性的な色味にしても高級感が出せるのです。
制作パッケージデザインに対する感想
VOICE ※第三者による感想です
個性的な色の組み合わせに心浮き立つ紙袋デザイン
エメラルドグリーンが強いインパクトを放って
遠くからでもあのショップかな?とすぐに分かる特徴的なグリーンは、おしゃれなコーラルカラーとコンビになると個性的な魅力を発揮してくれるようです。グリーンは、エメラルドやペリドット、翡翠、ピンクは珊瑚やローズクォーツと、それぞれ宝石をイメージさせる色でもあります。あまり見かけない色の取り合わせが、ジュエリーの持つ特別感やそれを手にした時の高揚感、満足感をもたらしてくれそうです。
流れが美しいしなやかなフォントは上品で控えめ
宝石の中を覗き込むと一瞬きらめく光のように、店名のフォントは儚げで控えめです。エメラルドグリーンの色に埋め込まれたように見えるコーラルカラーは、ブランドの上質なイメージを崩さないさりげなさが魅力。余白が大きく取られているので、デザイン全体にゆとりが感じられます。紙袋側面に店名が小さくあしらわれているのがキュートですね。ショッパーの持ち手は短めで、自然と品よく持ち運ぶことができそうな佇まいです。
紙袋デザインが持ち帰る体験をより豊かに
ジュエリーショップの紙袋デザインは、そのブランドのイメージを伝えるとともに、商品を購入した後に持ち帰る体験をより豊かにしてくれます。このような高単価商品の紙袋デザインを考える上で、デザインのシンプルさが大切です。高価なジュエリーを購入した人々は、その商品自体の価値が充分な満足感となっているため、紙袋のデザインが過剰に装飾されていたり、不必要に派手なものであれば、逆に品質の低い印象を与えてしまうことがあります。
・エメラルドとコーラルピンクの対話
エメラルドグリーンの色は、高級感を表現する上で一般的な色で、深みのある色味が豊かな印象を与えます。また、コーラルピンクの色は、可愛らしさや華やかさを表現する上でよく用いられます。このような配色によって、ブランドのイメージをシックでありながら華やかに表現することができます。
・ブランドの代弁者 – ロゴとショップ名の配置
紙袋デザインには、ジュエリーショップの名前やブランド名・ショップのロゴなどを掲載することが重要です。これによって、紙袋を持つ人々は、そのブランドの商品を購入したというアピールができます。また、ジュエリーショップの文字を配したことによって、ショップの認知度を高めることができます。
・紙袋のサイズと形状の選定
紙袋のサイズや形状も重要です。例えば、リングを購入した場合には、小さなサイズの紙袋がふさわしいでしょう。商品に合わせたサイズや形状の紙袋を用意することで、商品を適切に収納することができます。
※掲載デザインサンプルのモックアップはイメージです。実際の製品・パッケージと仕上がりが異なる場合がございます。