機能性の高さを表現したスマートフォン液晶保護フィルムのパッケージデザイン。
品名のフォントには鋭利さを感じるような細めで繊細なデザインの明朝体を選び、セールスポイントである『薄さ』と『頑丈さ』を表現しました。
ビジュアル演出 -「シールド効果」の視覚化
黒から白へと変わるモノトーンのグラデーションを背景に製品画像を置き、フィルムを通して見えるような光の筋を背景に重ねています。品名のバックにも光の屈折を描き、フィルムを貼ることで得られるシールド効果をビジュアルとして表現しています。パッケージ下部にはゴールドで帯を設け、商品スペックなどを表記しました。
商品のグレードの高さを表現する色調と配色
タイトル周りは深いブルー、商品画像の背景にはモノトーン、加えて下部にはゴールドの帯と高級感を演出する重厚な配色で構成し、商品のグレードの高さをデザインで表現しました。
※このデザインはサンプル作例です。広告イメージは実際の団体・組織・人名とは関係ありません。
日用品・雑貨パッケージデザインに必要な「商品の特徴を視覚的に訴求するポイント」で大事なこと
パッケージのデザインは商品開発と同じくらいメーカーが悩むポイントです。食料品の場合は原材料などの「素材」をベースに作るケースが多いようです。日用品や雑貨のパッケージの場合は「商品の特徴」をデザインに組み込むことが増えてきています。
というのも、日用品や雑貨は特許を取っていない限り類似品が多く開発される市場だからです。競合他社とのイタチごっことも言える商品展開戦略において、パッケージデザインの差別化は重要なポイントと言えるでしょう。
サンプルとして作成した「スマホ液晶保護フィルム」は、開発・販売しているメーカーが多い商品です。スマホ液晶保護フィルム本来の役割である「液晶を保護する」ことに加え、操作性や堅牢性、気密性など、メーカー独自の性能が商品に反映されています。
メーカー独自の性能は商品そのものの特徴です。商品が店頭に並ぶ際、什器に置かれた商品をユーザーに届けるためには「視覚的な訴求」が必要です。ユーザーの購買意欲を刺激し、実際にユーザーが手に取りたくなるデザインにしなくてはなりません。
当サービスが作成したパッケージデザインサンプルでは「視覚的な訴求」をデザインに昇華したうえで制作しました。とくにこだわった部分は次の3点です。
- 高品質さを訴求するカラーリング
- 商品イメージをさらに強化するフォントデザイン
- 商品の特長を想起しやすくなるデザイン
高品質さを訴求するカラーリング
日用品や雑貨は100円均一ショップで販売するようなグレードのものから、専門店でしか手に入らないようなハイグレードのものまで、さまざまな商品ラインナップが展開されています。
どのようなグレードであれ、ユーザーが求めている商品は「高い品質」の商品であることは商品開発の基本と言えるでしょう。ですが、商品を販売する場所によっては「高品質であること」が伝わりにくいこともあります。
いくらメーカー側が高品質だと訴求しても、商品パッケージデザインが競合他社に比べてチープな造りであれば、ユーザーが手に取ってくれることはないでしょう。
ではどのようにして高品質を訴求しつつ、ユーザーが手に取ってくれるパッケージを作ればよいのでしょうか。
基本となるのが「カラーリング」です。色彩心理や商品の特長、ブランドイメージを網羅できるカラーリング、色使いで高品質であることを訴求するのです。
作例のサンプルでは、重厚な深いブルーをベースにモノトーンとゴールドを使いました。重厚な深いブルーはともすれば「重いイメージ」を持たれてしまうものですが、スマホの液晶画面を「守護する」と捉えると、これほど頼もしい色はないでしょう。
重厚だからこそ安心感が生まれ、安心感があるからこそ高品質であることの証明になります。商品の特長、目的、使命を反映したパッケージデザインに仕上がりました。
商品イメージをさらに強化するフォントデザイン
カラーリングで与えた商品イメージをさらに強化するのが「フォントデザイン」です。商品の特長がさらに補完されるようなイメージのフォントは、たとえ日用品・雑貨のパッケージだとしても高い訴求効果を発揮します。
作例では「深いブルー=スマホ画面を守護する色」としてカラーリングを構成しました。その中でよりカラーリングイメージを強くするために、シンプルで無骨なフォント=明朝体をチョイスしています。明朝体の中でも細めのものを使用したのは商品の特長である「薄さ」を訴求したかったからです。
スマホの操作性を邪魔することなく、美しい状態でありながら、衝撃から守護してくれるスマホ液晶保護フィルム。商品を開発したメーカーの強い意志が伝わるようなパッケージデザインになりました。
商品の特長を想起しやすくなるデザイン
日用品・雑貨パッケージすべてに言えることとして、商品の「特長」を想起しやすくなるデザインであることが大前提になります。ここでいう「特長」とは「特徴」ではなく、強み、その商品のウリとしての「特長」です。
商品そのものの特長をデザインに反映させることによって、パッケージから直感的に読み取れる情報が明確化し、ダイレクトにユーザーへ商品イメージを訴求できるでしょう。
作例のサンプルでは「頑丈で極薄」という特長をデザインとして昇華しました。「頑丈」の部分ではカラーリングを工夫しています。「極薄」の点は細めの明朝体を使いました。
デザイン要素のひとつひとつに戦略を持たせ、総合的なデザイン構成に落とし込むことで、商品の特長が伝わりやすくなり、購買意欲の刺激につながります。色やフォント、画像の加工など、トータル的な視点で「伝わるデザイン」を作れることが当サービスの強みです。
制作パッケージデザインに対する感想
VOICE ※第三者による感想です
性能の良さをネイビーカラーで表現しているパッケージデザイン
信頼と安心をアピールできる深い色味が美しい
スマホフィルムといえば、画面の見え方を邪魔しない透明性と、少し手荒に扱っても安心できる堅牢性が求められるアイテム。こちらのパッケージは、その透明感、丈夫さがネイビーカラーで表現されているようです。また、フィルムを貼って得られる効果も、一つ一つがマークで記されていて、商品の利便性が一目で分かります。フィルムに光線のようなエフェクトがプラスされているのも、商品特性が感じられるポイントになっているのではないでしょうか。
グラデーションで奥行きが完成
ネイビーの部分も、スマホとフィルムが置かれた背景も、黒〜明るいブルー、白〜グレーのグラデーションになっていて、小さな紙面にもしっかりとした奥行きが構築されています。下部にあしらわれているゴールドの帯状デザインは、商品のラグジュアリー感を醸し出すのに一役かっているだけでなく、ネイビーの落ち着いた色合いに華やぎを与える効果もあるようです。透明フィルムの輝きにぴったりのカラーリングといえるのではないでしょうか。
先進技術に調和〜スマホ保護フィルムパッケージデザイン
・繊細さと機能性を表現
このスマートフォン液晶保護フィルムのパッケージデザインは、細かい明朝体フォントを用いて、薄くて丈夫なフィルムの特徴を上手く表現しています。この繊細なフォントが、機能性の高さを際立たせていますね。
・美しい光の表現
モノトーンのグラデーションを背景に、フィルム越しに見える光の筋を重ねることで、シールド効果をビジュアルに表現しています。これにより、製品の性能が一目で伝わるデザインになっています。
・高級感あふれる配色
深いブルーをタイトル周りに、モノトーンを商品画像の背景に、そしてゴールドの帯を下部に配することで、重厚な高級感を演出しています。この配色が、商品のグレードの高さを印象付けています。
・信頼性と透明感の共存
ネイビーカラーを使用することで、透明感と丈夫さが表現され、信頼性と安心感がアピールできるデザインとなっています。さらに、フィルムに光線のエフェクトを加えることで、商品特性がより強調されています。
・グラデーションの効果
黒から明るいブルーや白からグレーへのグラデーションは、小さな紙面にも奥行きを与えています。また、ゴールドの帯は、ラグジュアリー感を醸し出すだけでなく、ネイビーの色合いに華やぎをもたらしています。
このスマホ液晶保護フィルムのパッケージデザインは、繊細さと機能性を見事に表現し、美しい光の表現や高級感あふれる配色を取り入れています。このデザインは、製品の性能や信頼性を印象づけるデザインと言えるのではないでしょうか。
※掲載デザインサンプルのモックアップはイメージです。実際の製品・パッケージと仕上がりが異なる場合がございます。