今回のコラムでは、Kalloのパッケージデザインを紹介しましょう。特別な人たちだけのものではない、普段づかいのためにとても愛着のあるデザインとなっています。人工的なものを一切使用しないKalloらしいパッケージデザインは大規模な調査を行なって決定されたものでした。
いくつかある種類からブイヨンの可愛いデザインをみていきます。それぞれに物語があるというユニークな提案もKalloの楽しい特徴です。読者の皆さまはどのパッケージがお好みですか?
たくさん種類のあるKalloのブイヨン
イギリスではストックと呼ばれるブイヨン。野菜や肉の出し汁を凝縮したキューブです。
Kalloではチキンか野菜かという少ない選択ではなく、数あるブイヨンからお好みのものを選ぶことができます。すべてオーガニックです。
・ビーフ
・チキン
・野菜
・ガーリック&ハーブ
・トマト&ハーブ
・マッシュルーム
・シラチャ
・フレンチオニオン
・グレイビー
分かりやすく楽しいKalloのパッケージデザイン
健康は家庭から、楽しく便利に調理ができるKalloのブイヨン。レディミール(電子レンジなどで温めるだけの調理済み食品)に頼らず、美味しいご飯が作れます。
楽しいパッケージは肉だけ野菜だけと決めずに、お料理に合わせて色々なブイヨンを用意したくなります。インパクトのある配色と、何のブイヨンなのか一目で分かる美しいビジュアルのイラストはキッチンカウンターと相性が良いものです。また、それぞれのブイヨンにはイギリスらしいかけ合いが楽しい物語が設定されており、お子さんのいるご家庭では一緒にクッキングする機会が増えるかもしれません。家で安全で美味しいご飯を作って幸せを感じることが今の時代は特に必要なのかもしれません。
ビーフのパッケージ
深みのあるバーガンディ色がキリッと美しいパッケージデザイン。
丘の上に住んでいた若い牛は冒険、興奮、そしてスリルなものに憧れています。彼女は草原で草を噛むことに飽きていたし、他の牛たちは退屈で気品がないと考えています。そこで、彼女は海岸に向かうバスに飛び乗り、トーストをかじりながら地図を見ているのです。
マッシュルームのパッケージ
マッシュルームの独特の旨味がブラウンのなかでも朽葉色(くちば色)と赤みのある紫色で美味しそうに表現されています。
「私はとても美味しいですよ」キノコは宣言しました。「焼いて良し、煮て良し。キャセロールもいいって言われているんですよ。」そこで、玉ねぎが言いました。「もういい。十分だろう。君の魅力は分かっているよ。」
シラチャのパッケージ
シラチャとはタイ発祥のピリ辛ソースです。このブイヨンでコクと旨味を出せば家庭でも美味しいアジア系ディナーが作れます。
「ラーメンに火を入れよう。カレーにスパイスを加えよう!」シラチャが叫んでいます。しかし、唐辛子は「落ち着いて、我慢が肝心だよ。シラチャはニンニクと僕がいないとうまく効かないよ」と言います。そして彼らは一斉に料理の中に飛び込みます。すると、美味しいご飯ができ上がりました。
”旨味”まであるKalloのブイヨン
下味をつけたり、隠し味に便利なブイヨン。旨味が増すため、多くの家庭で使われています。
近頃、イギリスで”umami”という言葉が浸透してきました。umami Japanese restaurantという名のレストランもあるほどです。
そして、Kalloにもumamiのブイヨンがあります。
落ち着いたオレンジのベース色にマッシュルーム、トマトそして玉ねぎのイラストが描いてあり、”Rich & Delicious”とアピールしています。
チューブスタイルもあるブイヨン
箱のパッケージだけでなく、チューブも揃っているKalloのブイヨン。中はペースト状です。チキンで見てみると、蓋は深みのあるグリーンですがこの部分は他のブイヨンも共通した色になっています。
big fishによるパッケージデザイン
“think big, dive deep, swim fast”
Kalloのデザインは、結果重視のブランドデザインマーケテイング・コンサルティング会社big fishによるものです。big fishは大きなスケールで考え、より深く潜り、より速く泳ぐという信条を持っています。
様々な仕事をしていますが、特に消費者の行動を変化させる気候変動に配慮したブランド構築、パッケージにおいて業界をリードしています。
Kalloも天然の素材を使い、人工添加物を一切使用しない商品を提供することで健康的な食生活、そして正しく作られたものを食べる喜びを約束しています。Kalloとbig fishとのコラボはごく自然なものだったのかもしれません。
以前のパッケージが冷たい印象で、Kalloらしさを反映したものでないと考えたbig fishは大規模な調査を行ないます。その結果、それまでは一部の意識が高い系消費者が主な購入者だったのを、特別なニーズがなくても愛着を持てるというブランドの位置づけの変更に成功しました。
美味しいKalloに愛着が湧くパッケージデザイン
Kalloには他にシリアル、ライス&コーンケーキなどヘルシーなものが揃っています。
それにしても、それぞれのフレイバーに物語を持たせるなんてユニークですね。そして、パッケージデザインも楽しく、安全で美味しいオーガニックであればKalloに愛着を感じるのも当然かもしれませんね。
参考:
・Kallo (https://www.kallo.com)
・big fish (https://bigfish.co.uk/work/kallo/)
<プロフィール> ビスコム
ロンドン在住ライター。イギリスに住み、さらに強くなったデザインやアートへの興味をライティングに活かす。インテリアにも食指が動き、Edward BulmerやWilliam Morrisのセンスに憧れる。剣道道場運営やボランティア活動も行ない、バランスのとれた在英生活を満喫中。
※掲載商品・パッケージ等のデザインは当サービスの制作実績ではありません。
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