流れるようなラインが、女性的でエレガントさのあるバーのロゴデザインです。
飾り気のないロゴタイプを組み合わせただけのロゴでも、落ちついたバーには十分マッチしますが、それに優雅なラインを一筆加えることでロゴマークは一層印象的になります。メインカラーはグリーンですが、バーという業態の特性上暗い場所や他の照明の影響を受ける場合も十分考えられます。その場合は、ロゴの形状・意匠がお客さんの印象に残る重要な要素となります。シンプルながらも、都会の夜に凛と佇むようなデザインに仕上げました。
ロゴ作成例に関する考察
女性らしい繊細さを感じるバーのロゴ制作例
バーという業種の主要なサービスは、アルコール類の提供という非常にシンプルなものです。それだけに、順調な経営を続けるためには、明確なお店のコンセプトや繊細なマーケティング、気配りの行き届いたサービスが必要になってくることでしょう。お酒が好きで、人と会話することが嫌いではない方なら比較的簡単に始めることができる業種でもあるバーというお店の形態は、そういった特性から非常に競争が激しい業界でもあります。ドリンクの種類が豊富であることや、お店の雰囲気、スタッフの接客が優れているのはもちろん必須の条件ではありますが、お店の存在を知ってもらうために重要な広報宣伝活動に利用できるツールの整備も、非常に重要なマーケティング戦略のひとつと言えるでしょう。
現代には、実に多くの広告宣伝媒体が存在しますが、どのような手段を利用する場合でも、お店を象徴するロゴマークの果たす役割は大変大きなものとなります。特に第一印象が売り上げを左右するバーなどの業種では、ロゴマークが決定づける印象の良し悪しは、集客率そのものに影響を及ぼしかねません。バーのロゴマークを作成する際は、ブレないコンセプトをしっかりと持った上で、お店の雰囲気や価格帯を想起させる印象深いデザインにすることが大切です。
バーという業態においては、万人受けをロゴデザインで狙う必要はない
今回のロゴマークは、アンバランスな構造が柔らかい印象を与える一見シンプルなデザインとなっています。かっちりしすぎない余裕を感じさせるフォントは、非常に女性らしく優美な優しさをお客様に感じさせることでしょう。こういった柔らかいロゴデザインを看板ロゴとして活用した場合、お客様にはまず安心感とくつろぎへの期待感が伝わります。バーとしては珍しいカラーリングになりますが、元来が癒しの効果を持っていると言われるグリーン一色の配色も、この安心感を高めるのに非常に貢献していると言えるでしょう。ロゴマークがターゲットに与える印象は、考慮しておく必要があります。プロモーション活動というものは、ただやみくもにおこなえばいいというわけではなく、狙い定めた層にしっかりと訴求する力を持ってこそ、初めて成功と言えるのではないでしょうか。
そういった意味で、夜がメインの営業時間帯でありながらも、過度なスタイリッシュ感やけばけばしい華やかさよりも、癒しやくつろぎなどの人間的あたたかみ、柔らかさを押し出したこのロゴデザインは、他店との差別化を図るという意味でも、お店のコンセプトをしっかりと伝えるという意味でも、きっちりと役割を果たすことに成功しています。アルファベットの『B』の文字から流れるように描き出されている印象的なラインは、全体のバランスを動きのあるものにしているうえに、女性らしいエレガントさを演出するのに成功していますから、会員カードやSNSなどのタイトル部分に使用しても、非常におしゃれな存在感を発揮することでしょう。ロゴデザインは、シンプルなものほど難易度が高いというのはよく知られた定説ですが、こちらのデザインはまさにシンプルながらも洗練されたロゴ作成例です。
制作ロゴデザインに対する感想
接客や対応の柔軟さも想像できるバーのロゴマークですね。
バーのロゴデザインの場合、飾りがシンプルな物が多くなっていますが、このロゴの場合もシンプルな作りになっています。Bの文字から長い線が描かれているのですが、線の太さが変わってくることで、布が靡いているような感じにも見えます。通常アルファベットで文字を描く場合、頭文字の部分を大きくするのが定番となっているでしょう。
ロゴの文字が細くなっている点もしなやかさを感じますし、柔軟な接客ができるというイメージもわいてきます。通常お酒のビンやグラスなどを描いて、お酒を飲むところというイメージを出していることも多いのですが、このバーのロゴデザインは、一切絵を記載してはいません。バーという文字があるのではっきりとわかるのですが、この文字がなければどのような店なのか判断が難しいでしょう。
※【セミオーダープラン】でご依頼のロゴは、お客様から提供いただいたオリジナルの原案(図案・アイデア)に基づいてロゴ作成を行っています。