中国らしいパンダをあしらった、中華料理店のロゴデザインです。
漢字という直線的な要素は、ただ並べるだけだと圧迫感のあるデザインになる場合があります。親しみのある中華料理店という印象を与えるには、このように柔らかい筆文字風に仕上げるという方法があります。高級感も程よく抑えられ、入りやすいお店作りを手助けしてくれるロゴマークだと言えます。
ロゴ作成例に関する考察
広い層に支持される、可愛く分かりやすいロゴ制作例
本格的だが高級ではない、幅広い層をターゲットにした中華料理店のロゴデザインです。子ども連れのお客さんや、若い人からお年寄りまで、多くの人が入りやすいように工夫して作成しています。まずはメインである店名を書き表しているロゴタイプの部分です。中華料理店なのでお店の名前が漢字になっています。通常、漢字のロゴタイプは直線的であったり線が多かったりと、重厚で固いイメージのものが多いです。それを柔らかく丸みのある筆文字風にすることによって、親しみや暖かみを感じられるロゴマークになっています。
また程よく高級感を抑えられ、ファミリー層や若年層のお客様でも入りやすいお店であることがイメージ出来ます。店名のロゴの中には中国の象徴的な動物であるパンダがあしらわれています。パンダがあまりキャラクター的でありすぎたり主張が強すぎると、どうしても安っぽく見えてしまいます。そうならないように「よく見たらパンダが隠れている」という程度にすることで、程よく存在感をかもし出しながら雰囲気を壊さない絶妙なバランスになっています。大人も子どももロゴマークを見てパンダを見つけたら、少し楽しい気分になれるのではないでしょうか。
個性的なロゴマークであり、情報を的確に伝える看板でもある
一方、個性的なロゴで作成されていることと、中国語であるということで、一目見てお店の名前を読み取るのは難しいという難点があります。お店の名前は一番伝えないといけない情報でもあり、それが伝わらないことにはデザインの意味がなくなってしまいます。そこで見る人がスムーズに情報を読み取れるように、英語とカタカナで読み方を加えています。あえて英語だけ、カタカナだけではなく両方書いてあるのも、広い層をターゲットにしているということを表しています。小さな子どもから大人、外国人など、様々なお客さんにとって見やすく、理解しやすいように作成されています。
また色も、シンプルな2色をメインに作成されています。赤色などの暖色系は食欲を増進する色でもあるので、飲食店にはよく使用されます。ただこのデザインでははっきりとした原色系の赤色ではなく少し暗さのある色を使用しています。それに合わせるもう一色も落ち着いた黒色を使用しています。落ち着いた印象の色味を使用することで、慌ただしいイメージはなくゆっくりと食事を楽しめそうな店内を想像することが出来ます。ロゴマークを見る時、まずメインの大きな部分が目に入り、そのあとに小さい文字の部分から情報を拾い出します。この場合はまずお店の入りやすさや親しみやすさというイメージから目に入り、そのあとにすぐお店の名前が見る人に伝わることになります。このようにロゴデザインとは、見る人に対して一瞬でイメージと情報を伝えるという重要な役割を果たします。その為にも、正確なイメージと情報を確実に伝えるデザインであることはとても重要なことです。
制作ロゴデザインに対する感想
VOICE ※第三者による感想です
まさに中華料理らしいロゴですね。
現在中華料理屋もたくさんあるので、競争が厳しくなっていると言えるでしょう。このような競争の中、顧客獲得を狙うためには宣伝が欠かせません。宣伝方法の1つとしては、ロゴデザインを用いるというのが行われているのですが、やはり親しみやすくて覚えやすいということが重要になります。この場合には丸みを帯びた文字と、パンダのような顔の字になっています。パンダはかわいいので、多くの人に人気があるというところに目を付けたのでしょうか。
ロゴは名刺としても使用できるでしょうし、看板や広告などにも使用できます。店名が大きく書かれているので、とても分かりやすくなっている点もよいでしょう。パンダのような文字も、はっきりとパンダが描かれているというわけではありませんし、全体でしっかりとロゴマークとしての統一感が出ています。
※【セミオーダープラン】でご依頼のロゴは、お客様から提供いただいたオリジナルの原案(図案・アイデア)に基づいてロゴ作成を行っています。