

フリーミュージシャンのサブタイトル通り、自由なエネルギーに溢れたチラシデザインです。
ビビッドなピンクを中心とした、赤系の持つ衝動や力強さを取り入れたチラシに仕上げています。全体をベタで同色にするのではなく、所々に黒や白といった無彩色を取り入れることで、チラシデザインにリズムを生んでいます。
デザイナーの振り返り
■ イベントタイトルがチラシ全体のおおよそ4分の1を占めており、一番に目に飛び込んできます。その他の説明に関する文字情報は、背景と同系統の色味にすることで、イベントのタイトルが引き立つようにしています。
■ ピンクはカワイイ色として受け取られる事も多い色ですので、カッコイイ仕上がりになるように注意してチラシを作成しました。
■ スピーカやシャンパンを斜めに外へ向かうようにレイアウトすることで、下から上を見上げている時のような煽りの視点になり、単調になりがちなチラシに迫力を生んでいます。


チラシデザインで個性豊かな出演者をまとめあげる
音楽イベントは、ジャンルや時期を問わず日本各地で開催されるメジャーな催しとなりました。広告やチラシを作成する場合は、せめて音楽ジャンルや出演者に何らかの共通項があればコンセプトも決めやすいのですが、異なった様々なジャンルのアーティストが出演するイベントとなると、主題をどこへ持っていくかが難しくなるでしょう。
こちらのチラシデザインも、そんな色々なジャンルのアーティストが集結する音楽イベントの広告となっていますが、ビビッドでラグジュアリーなカラーリングと、パワーあふれる力強い構成で、全体がきっちりとまとめあげました。どことなく近未来を感じさせるイベントタイトルロゴは、出演者たちがこれから生きてゆく輝かしい未来を表現しているがために、異なるジャンルでも雰囲気を大胆に融合出来ていると言えます。
イベントタイトルをトップにし、インパクトを
合同ライブイベントということで名づけられた「音楽響導隊」というタイトルを、スケルトン感を持ったネオンのような強いフォントを配置することによって、タイトル名に負けないデザインに仕上げています。ピンクという色は女性的で可愛らしい印象が強いカラーでもありますが、このタイトルロゴを組み合わせることによって、スタイリッシュなカッコよさが体現されています。ロゴの後ろの背景は、宇宙空間における壮大なビッグバンを思わせるような輝かしさも包括しています。色々な音楽ジャンルの人がぶつかりあうことによって起こる反応が、まさに宇宙が生まれる瞬間のビッグバンと重なり、イベントに対する期待感を膨らませてくれることでしょう。
詳細情報の横にさりげなく配置されているスピーカーとシャンパンのボトルは、似たような質感でゴールドとシルバーという豪華なカラーを補足することによって、デザイン全体のラグジュアリーな印象をさらにアップさせる効果を持っています。フォントやパーツでそれを演出するのではなく、小物の使い方での演出を用いることによって、イベントそのものよりもむしろ、出演者たちの顔ぶれや、一度にたくさんの音楽を楽しめるという意味での豪華さを印象付ける巧みな構成となっています。
音楽イベントは年中どこかで開催されていることもあり、チラシ制作はとみに他と差別化を図ることが難しくなりつつあります。しかし、そのイベントの特性を理解し、デザインとして昇華することは不可能ではありません
制作フライヤー・チラシデザイン
に対する感想
VOICE ※第三者による感想です
ピンクを女性的に使用しないのが面白いチラシ制作例ですね。
音楽のイベントを平面で伝えるのは、時に高度なテクニックを必要とします。サウンドは画像に変換できないからです。これは、食品なら味や食感の記憶からたどり着けるのですが、音楽ともなると、それがボーダレスでワールドワイドになればなるほど、他の要素やアイテムでは置き換えることは難しく、伝えづらくなります。
このチラシデザインを見た場合、タイトルの「音楽隊」の文字で音楽のイベントを完全に伝えることは無理ですから、アーティストの画像や、イメージといった要素が必須になります。チラシの背景はステージと観客が一体となったイベントの喧騒をコンポジションのように構成された背景イメージであり、下のほうをよく見ると、ブラックがベースカラーなんですね。それにライティングのようなフィルターをかけたような表現で、アーティストの画像の向こうには、スポットライトを浴びている、ステージ上の音楽が想像されるわけです。しかしこれだけの”演出”では、肝心のテーマであるイベントの告知はすべて文字ですから、イメージに吸収され、認識しずらいものになります。
背景画像は、下から上へ湧き上がるように、左右へと対照的なスピーカーの画像と、シャンパンの瓶を配し、中央にベタの赤いカラーを持ってきています。その色的な強さで「音楽響導隊」を強め、赤い背景色で強調されたチケットインフォメーションで、アーティストの画像を挟みこんであるので、バック画像、それを演出するフィルター、そして各文字要素がコンポジション、絵画的な構図・構成を織り成して、まとめ上げています。雑多な感触がないのは、最初に言ったようにベースは、やはり”黒”であるからだと思います。ピンク系統を多量に使い、比率が多いわりに、全体が非常にピリッと引き締まって見えて気持ちがよいチラシデザインですね。
VOICE ※第三者による感想です
チラシの背景と同化しないように、デザインの工夫を感じました。
各地で行われているイベントはたくさんありますが、その中でも音楽関連のイベントが最も多いと言えるでしょう。音楽にもいろいろな種類が存在していますが、このチラシデザインはいろいろなジャンルで活躍している人を集めて行う音楽の総合イベントのような感じになっています。そのため、わかりやすいように銀色で大きくイベントのタイトルが書き込まれていますし、それほど派手になっているというわけではありません。
背景は赤が中心になっていますが、全体が赤になっているというわけではないので、派手さは感じないものの、温かみが伝わってくるような感じです。下部にはスピーカーの写真が載せられているので、より音楽らしくなっていると言えるでしょう。参加する人の写真が載っているので、誰が参加するのかもはっきりとわかりますし、場所や料金も書かれているので安心です。紙面に必要な情報がしっかりと書かれていますし、文字が多すぎていることもないので、わかりやすく読みやすいチラシデザインだと言えるでしょう。
ピンクを「可愛い」ではなく「パワフル」に使う — 色の固定観念を壊すデザイナーの挑戦
デザイナーが振り返りで「ピンクはカワイイ色として受け取られることも多い」と認めた上で、あえてカッコイイ仕上がりを目指した点は、色彩の固定観念に挑む意図的な選択です。ピンクに黒やゴールドを組み合わせ、スピーカーやシャンパンの小物で豪華さを加えることで、「パワフルでラグジュアリーなピンク」という新しい文脈を構築しています。
色の「意味」は単体では決まらず、組み合わせと文脈で変わるという基本原則を実践で証明しています。
スピーカーとシャンパンを「斜め」に配置 — 視線の煽りで紙面に奥行きを生む
デザイナーの振り返りにある「下から上を見上げているような煽りの視点」は、平面のチラシに三次元的な奥行きを与える手法です。スピーカーとシャンパンを紙面の外に向かって斜めに飛び出すように配置することで、チラシの四角い枠を超えたダイナミズムが生まれます。
この「煽り」は映画やアニメの構図技法から借用したもので、見る人に無意識の高揚感を与える視覚テクニックです。
イベントタイトルがチラシの4分の1を占める大胆な配分 — 「名前で勝負する」覚悟
タイトルロゴにチラシ全面の約4分の1を割くのは、非常に大胆な判断です。「音楽響導隊」という造語がスケルトン風のネオンフォントで大きく描かれ、出演者情報よりもイベント名が先に記憶に残るよう設計されています。
個々の出演者の知名度が低くても、「音楽響導隊」というイベントブランド自体にファンがつけば、出演者が変わっても集客力を維持できます。この設計は単発イベントではなく、シリーズ化を見据えたブランド戦略です。
※掲載のチラシ(フライヤー)は実際の内容や最新情報と異なる場合がございます。
※掲載しているチラシデザインサンプル・モックアップはイメージです。実際の用途・サイズ・仕上がりとは異なる場合がございます。
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