

パープルのテーマカラーを活かした雅なチラシデザインです。
藤色に和柄を合わせて、上品で雅な印象に仕上げました。お寺の写真を大きく背景として使用しているので、それにマッチする雰囲気づくりを心がけました。緑や瓦の色ともよくマッチする色ですね。
大会名に宿る重み
大会の名称も格式あるクラシカルなフォントをセレクトし、権威ある大会であることを表現しています。文字色はネイビーと白色、パープルを使い分け、写真が背景でも読みやすさを確保できるようにしました。下部に事務局の連絡先を入れていますが、こちらはフォントを少し変えています。これは、郵便番号やメール、ホームページを記載する時に半角英数を多用するためで、アルファベットなどが読みやすいようにこのタイプのフォントを用いています。
グラデーションが生み出す穏やかな力
藤色の背景色は、グラデーションをつけて白色の文字が読みやすいようにしました。下から上に向かって濃い色が段々薄くなっていくグラデーションは、落ち着きや安定感、さらには上昇していくエネルギーを演出できる装飾だと思います。

荘厳な建造物が放つ存在感
このチラシは、お寺を正面から映し出した写真が目を引きます。歴史を感じさせる門構えや木々の緑が穏やかな空気感をまとい、行事の正式な雰囲気をしっかりと伝えているのが特徴です。遠目にもわかりやすい構図を用いているため、チラシを手に取った瞬間に大会の舞台がどこかを直感的に理解できます。
全体を引き締める花柄のあしらい
背景には花柄のモチーフがあしらわれ、伝統的な日本の意匠を思わせる雰囲気を演出しています。過度に飾り立てることなく、行事の格調高さや落ち着きを表現しているのがポイントです。華やかさがありながらも、チラシ全体を統一感のあるビジュアルにまとめ上げているため、読み手にとっても見やすい構成になっています。
情報をスムーズに届けるレイアウト
大会の日程や会場名など、イベントに必要な情報がバランスよく配置されているのも印象的です。背景写真が存在感を放つぶん、文字情報が埋没しないように工夫が施されているため、読み進める上で混乱が生じません。写真とテキストのコントラストが程よく保たれており、要点をすばやく把握できる点が優れています。
訪れる人の想像を膨らませる構成
迫力のある構図でありながら、素材同士がぶつかり合うような印象はなく、むしろ空間に余裕を持たせることでイベントの期待感を高めています。「当日どんな雰囲気になるのだろう」と参加者が想像しやすくなるよう、適度に空白を取り入れたレイアウトが効果的に機能しています。
古都の景観を活かしたビジュアルと日本らしい装飾が組み合わさったチラシは、理学療法学術大会の雰囲気を鮮明に伝える役割を果たしています。特別な行事としての格式を感じさせつつ、閲覧者に温かみを与える一枚となっているのではないでしょうか。
制作フライヤー・チラシデザイン
に対する感想
VOICE ※第三者による感想です
格式高く、伝統を感じるチラシデザインデザインですね。
2月の凜とした空気を体現するカラーが魅力的
学術大会のチラシということですが、日本古来の美しさを感じる紫色が印象的です。2月の寒さが残るキリッとした空気が伝わってくるような色使いで、寺院の写真ともしっくり馴染んでいます。また、青空とのコントラストも美しく、人の記憶に残りやすいデザインだと感じました。花を和風に描いた伝統を感じさせる文様と組み合わせているのも、学術大会のチラシとしては珍しく、目を惹きます。
白い囲み文字を使うことで読みやすさもGOOD
通常、写真を背景に用いると文字が読みにくくなってしまうこともありますが、こちらのチラシは、適宜白い囲み文字や、カラーフレームの装飾を用いているので読みにくさは感じません。また、文字色は紺色や紫色などさまざまな色が使われていますが、いずれもバランスよく配置されているため、散らかった印象はありません。テーマが紫色の帯で強調され、見やすくされているのも良いと思います。下部にあしらわれたQRコードは、白い余白を少しとって、読み取りやすくしているところに配慮を感じました。QRコードは、背景が色つきだと読み取りにくくなると言われていますが、こうしたプロのデザインなら安心ですね。
「学術大会」のチラシに求められる「らしさ」とは

※画像はイメージです
まず考えたいのは、一般的なイベントチラシと「学術大会」のチラシとの違いです。学術大会は、特定の分野の専門家(この場合は理学療法士の皆さん)が集い、研究成果を発表し、知見を深める「学びと交流の場」です。
そのため、チラシに求められるのは、単なる楽しさや賑やかさだけではありません。
- 信頼性: 「この学会は確かで、有益な情報が得られる」と感じさせること。
- 権威性: 「第63回」という歴史に裏打ちされた、確かな地位を示すこと。
- 専門性: 参加者である専門家の知的好奇心を刺激すること。
これら3つの「らしさ」を、デザインを通じて伝える必要があります。
このチラシでは、落ち着きと知性を感じさせる「藤色」、歴史と伝統を示す「格式ある明朝体のタイトル」、そして重厚な「寺院の写真」が、これらの要素を表現しています。パッと目を引く派手さではなく、じっくりと見たときに伝わる「格調高さ」を優先したデザインと言えるでしょう。
キービジュアル(寺院)が語る「開催地の文脈」
チラシの中で最も目を引くのは、荘厳な寺院の写真です。これは、学会が「どこで」開催されるのか、その「土地の文脈」を伝えるためだと考えられます。大津は、古くから琵琶湖のほとりに栄えた歴史ある都です。その土地を象徴する重厚な建造物をキービジュアルに据えることで、「歴史ある土地で、意義深い学会が開かれる」というメッセージを、参加者に直感的に伝えています。
もしこれが、近代的なホテルの外観写真だったら、受ける印象は大きく異なっていたはずです。理学療法という「身体」と向き合う学問と、歴史ある寺院が持つ「静謐さ」や「伝統」が、ビジュアルを通じて結びつき、学会に深みを与えています。
「藤色」と「和柄」が紡ぐ、近畿のアイデンティティ
テーマカラーの「藤色(パープル)」も、非常に示唆に富んでいます。紫は、古今東西「高貴な色」「知性的な色」として扱われてきました。これが「学術」というテーマと相性が良いのはもちろんですが、もう一つの意味も考えられます。
それは、「近畿」という地域性です。京都や奈良といった古都を擁する近畿地方は、「雅(みやび)」な文化が根付く土地です。藤色は、その「雅さ」や「上品さ」を表現するのに最適な色です。さらに、右上に配置された「和柄の花々」。これは特定の季節の花というよりは、日本の伝統文様として「華やかさ」や「彩り」を添える役割を担っています。
荘厳な寺院の写真が「静」や「伝統」を表すのに対し、この和柄は「動」や「交流」を象徴しているのではないでしょうか。厳かな中にも、活発な議論や参加者同士の華やかな交流が生まれる場であることを、この花のあしらいが予感させてくれます。
情報を確実に届ける「明朝体」と「ゴシック体」の役割分担
既存の解説でも触れられていますが、フォントの使い分けは、学会チラシにおいて非常に重要です。
- メインタイトル(明朝体): 太く、骨格がしっかりした明朝体です。これは、読み手に「これは歴史ある、重要な大会である」という宣言として機能します。
- テーマ(明朝体): 「私たちは何をすべきか?」という問いかけも、真面目で誠実な印象を与える明朝体です。
- 実務情報(ゴシック体/丸ゴシック体): 一方で、「開催日」や「会場」、下部の「事務局」といった具体的な情報は、読みやすさを最優先したゴシック系のフォントが使われています。
この使い分けは、デザインの「見た目」だけでなく、情報の「伝わり方」を設計する上で欠かせません。読み手は、「これは重要そうだ(明朝体)」と認識し、「日時はここで確認すればいい(ゴシック体)」と、無意識のうちに情報を仕分けしながら読み進めることができます。
これが逆だったら、どうでしょう。もしタイトルが軽いゴシック体で、日時が読みにくい明朝体だったら、大会の権威性は薄れ、情報も伝わりにくくなってしまいます。
「背景写真」と「可読性」を両立させるレイアウトの工夫
最後に、レイアウトです。背景に写真を大きく使うデザインは、インパクトがある反面、文字情報が読みにくくなるという課題が常につきまといます。
このチラシは、その課題を「エリア分け」によって解決しています。
- 上部(空のエリア): 写真の中でも情報が少ない「空」の部分に、最も重要なタイトルを白抜きで配置。
- 中部(帯のエリア): 大会のテーマは、写真の上に半透明の紫の帯を敷くことで、背景の門と文字が干渉しないように工夫されています。
- 下部(ベタ塗りエリア): 日時や会場、事務局といった細かな情報は、写真とは完全に切り離された「藤色のベタ塗り」スペースに集約。
これにより、視線は上から下へスムーズに流れ、寺院の写真のインパクトを損なうことなく、必要な情報がストレスなく頭に入ってきます。
このように、一枚のチラシには、色、写真、文字、配置のすべてに意味が込められています。単に情報を並べるのではなく、そのイベントが持つ「らしさ」や「文脈」をデザインの力で翻訳し、伝えること。それが、特に専門性の高い学会チラシのデザインにおいて重要な役割なのだと、この事例は示しています。
■QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標です。
※掲載のチラシ(フライヤー)は実際の内容や最新情報と異なる場合がございます。
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