力自慢を募集する、和の雰囲気漂うスポーツイベントのチラシデザインです。
質実剛健な和の力強さを、金屏風のような質感を背景と筆文字を用いたタイトルで表現しています。北斎の絵のような波のイラストや、両サイドに構える龍の姿など、少し誇張した和のイメージにすることで、格式ばらない印象のチラシデザインに仕上げています。
デザイナーの振り返り
■ ちから自慢が集えば集うほど盛り上がるイベントになると思われるので、何回できますか?といった少し挑戦的な文言が盛り込まれています。また、パワーリフティングの優勝者をゲスト招聘する事で、体力に自信が無い人であってもオーディエンスとして楽しむことが出来ますから、その点は目立つように強調しています。
■ 子供も楽しめることが伝わると、ファミリー層をイベントに呼び込みことができるので、駄菓子やフランクフルトといった子供向けの出展情報もしっかりと強調しています。
■ 参加する人も、見る人も楽しめるということが伝わるように、ワイワイと楽しそうな紙面を意識して作成しました。
ラーメン店主催で地域のイベントの開催を宣伝する際、作成する上で必ず載せなければならない点や載せた方が良いもの、載せてはならないものを事例を交えて解説していきます。
まず、必ず載せなければならない点です。
・開催要項(日程、場所、時間、主催者名、問い合わせ先等)
場所や日程に関する情報がなければ、行きたいと考えている人がホームページ等で確認しなければならない為必須事項です。
・イベントでメインとなる出店する店舗名
開催する度に長蛇の列をつくる店舗や、実店舗で長い時間待つ初出店するお店など、イベントの目玉となる情報をチラシの中央などに目立つように掲載は必須です。
・イベント名称
イベント名称も必須です。チラシを見る人は興味があるキーワードを探すからです。ラーメン店主催の地域のイベントである名称を掲載します。
次に載せた方が良いものです。
・覚えやすいキャッチフレーズ
どのようなイベントなのかが一文を読んだだけでわかる内容が好ましいです。
・ラーメンの写真や名物店主の写真
ラーメンのおいしさを視覚的に刺激する為には写真が必要です。また、誰もが知る名物店主がいれば一緒にのせることでインパクト抜群です。
・イベントでか食べられない商品があれば掲載
イベント限定商品を出品する店舗があれば、名称や写真を伏せてイベントに来た人だけがわかる情報を掲載することでも注意が向けられるのです。
載せてはならないものです。
・他のイベントや出店しない店舗の批判コメント
批判コメントを載せると嫌な気持ちになる人がいることを理解しなければなりません。他のイベントとあからさまに比べる情報を掲載するのも注意を払った方が良いでしょう。
これら以外にも彩りや紙の材質など注意しなければならない点はありますが、ここまで解説した内容に注意するだけでも訴求力の高いイベントチラシとなり得ます。
制作フライヤー・チラシデザイン
に対する感想
VOICE ※第三者による感想です
ラーメン店らしいパワフルでエネルギッシュなイベントフライヤーですね。
日本のラーメンと呼ばれる食文化は、非常に日本独特で面白い文化に育ったと思います。なぜか修行のようなスタイルで、ラーメン屋の主人はしかめっ面で腕を組んで、「さあかかってこい!」とばかりに、力強さをアピールします。これは豚骨のエキスやニンニクがスタミナという栄養補給のイメージと、肉体労働の空腹感を満たす意味での、謂わば労働者のソウルフードになったからではないでしょうか?このイベントの告知を示すチラシも、主催は風神ラーメンという店舗であり、男女共にベンチプレスのスポーツイベントを催し、その集客を実際の経営する飲食チェーンに活用しようといったコンセプトがよくわかる内容です。すでにラーメンは中華ではないのですが、パワフルな食事メニューとして、食べるのも体力が必要といったイメージが、顧客の中にはあるでしょう。
このチラシデザインは、パワフルさを筆文字の書体に込めてあるだけではなく、良い意味で勢いを重視したフォントにその役割の多くを持たせています。3つの隅に配置された装飾的なイラストも、和風のようでいてそうでもないような、力強さと面白味、エンターテイメント性を感じさせます。2013年の優勝者も、ちょっとくだけた感じに斜めに配置し、楽しさをより多く伝えようと工夫がしてあります。デザイン全体としては、左右に要素が流れるような、横で項目が紙面を分断するような感じですが、俯瞰でみると中心線が見えており、タイトルと中心を合わせて、要素をに入れ込んでいる様子がわかります。つまりキチンと「軸」があるんですね。そうでなければ、「筋力測定子供チャレンジ」の存在感と「日本一の力持ちを見に行こう!」の文字に視線がつられて、肝心のウェイトリフティング大会の意図は弱まってしまいます。インパクトのある要素を構成するには、やはりセンターが重要です。このチラシもそこを踏襲しているため、上からずーっと下に視線を流して行くことで、「ラーメン店が企画している」ということも理解できるようになっているんですね。
VOICE ※第三者による感想です
お店のコンセプトと合った和風なチラシデザインがカッコイイです。
ラーメン店が主催するとなると、当然ラーメンに関するイベントだと考えるのが一般的です。しかし、この場合にはラーメン屋さん主催でスポーツを行うというかなり変わったイベントを開催するため、しっかりと宣伝をするためにこのようなチラシデザインを作成したと言えるでしょう。スポーツと言ってもいろいろあるのですが、ベンチプレスを開催するという内容になっています。このイベントをラーメン屋さんが主催するというのも珍しいと言えるでしょう。
宣伝のために作成したチラシデザインを見ると、背景が金屏風のようになっているのでとても豪華な感じがします。龍の絵や風神の絵が描かれているので、イベントのタイトルのように力が強いというイメージがします。下の方に小さく本業のラーメンの絵が書かれていますが、これだけでもかなりの宣伝になると言えるでしょう。珍しさに引き寄せられてイベントに参加し、ラーメンを食べに来る人が増えそうな感じの作りになっています。
※掲載しているフライヤーデザインサンプル・モックアップはイメージです。実際の用途・サイズ・仕上がりとは異なる場合がございます。