

上質で大人な雰囲気が漂うソロコンサートのチラシデザインです。
数々の名曲を演奏するという、その年代の方にはたまらない内容のコンサートです。ゆっくりと落ち着いて音楽に耳を傾けられるイベントであることを、暗に伝えるチラシに仕上げました。
情緒を呼び起こすメインビジュアル
このチラシの中心に位置するアーティストの写真は、コンサートの心地よい雰囲気を伝えるのに効果的です。アーティストの落ち着いた表情とマイクを持つ姿勢は、親しみやすさとともに彼のパフォーマンスへの熱意を感じさせます。このビジュアルは、コンサートのクラシカルな魅力を前面に押し出しており、観客に期待感を与えるでしょう。
コンサートのエッセンスを伝えるテキスト
チラシのレイアウトは情報を整然と配置し、読みやすさを考慮しています。コンサートの日時、場所、価格などの重要な情報が一目でわかるようにデザインされており、目的の情報に素早くアクセスできます。
デザイナーの振り返り
■ 落ち着いた中に、男性シンガーの色気を感じさせるようなチラシ作りを心がけました。
■ 片面のチラシにしては非常に情報量が多く、薄暗い会場内で見づらいと想定される箇所はゴシック体を使用する等、読み手の事を意識して制作しています。
■ 元々アーティストのファンである方は勿論、プロフィールや曲目が気になって来場してくれる新規のお客様獲得も視野に入れたチラシです。

「薄暗い会場で読めるか」を基準にフォントを切り替える — 現場環境を逆算したデザイン
コンサートのチラシが実際に読まれる場所を想像してみてください。明るいオフィスや自宅ではなく、薄暗い照明のライブハウスやバーのカウンター上であることが大半です。通常の印刷物なら問題ない繊細なフォントでも、暗い環境では線が潰れて判読できなくなります。
このチラシでは、全体の雰囲気を支えるクラシカルな明朝体と、暗い場所でも読みにくいと想定される箇所に使われた太めのゴシック体が併用されています。日時や会場名は視認性を最優先してゴシック体に、アーティスト名やコンセプト文は雰囲気重視で明朝体に — というフォントの使い分けは、デザインの美しさと実務的な可読性を並立させる高度な判断です。
ファン獲得とファン維持を同時に狙う情報構成 — プロフィールと曲目リストの二重効果
ソロコンサートのチラシは、既存ファンへの告知と新規ファンの開拓という2つの目的を同時に担っています。既存ファンにはスケジュールと会場情報があれば十分ですが、新規ファンには「この人は誰で、どんな音楽をやるのか」というプロフィールと曲目の情報が不可欠です。
このチラシがプロフィールと演奏予定曲目の両方を掲載しているのは、片面チラシとしては情報量が多めですが、新規獲得を意識した重要な判断です。「知り合いに誘われて来たけど、チラシを見てこの人の音楽に興味が湧いた」— そんな来場者を生むためには、事前情報の提供が鍵になります。
アーティストの「色気」をデザインで表現する — 落ち着いた色調が生む大人の空気感
ダークブラウンやセピアを基調とした落ち着いた色調は、男性シンガーの色気 — バーカウンターで一杯飲みながら聴きたくなるような大人の空気感 — をデザインで表現しています。ビビッドなカラーではこの雰囲気は出せません。
色はただ見た目の印象を決めるだけでなく、「その場所でどんな時間を過ごせるか」という体験の予告としても機能します。このチラシを見た人が「落ち着いた雰囲気で良い音楽が聴けそうだ」と感じたなら、デザインは正しく体験の先読みを提供したことになります。
制作フライヤー・チラシデザイン
に対する感想
VOICE ※第三者による感想です
落ち着いた空間の雰囲気が想像できるチラシデザインですね。
クラシック音楽やジャズなどでは、ある種のトレンドが昔からあり、まず太いフォントを避けて、書体は品のあるものを使用するのがセオリーです。このチラシデザインも、言ってみればセオリー通りで非常に数多く目にするデザインではあります。しかしこうした音楽は、ポップスとは違ってステージと座席で構成された演劇と同じ楽しみ方をします。つまりその中で流れる音楽と、広告デザインは常にペアでなければなりません。トレンドを無視してしまうのは、本来、そうした会場の雰囲気を壊す要素になるため、決してセオリーを踏襲したからといって、そのデザインが埋もれるようなことはないのです。
この広告の主役はソロシンガーですから、目録として演奏スタイルを示し、趣向の合う対象者は、シックな音楽空間を共有したい人に限られています。チラシが表裏あるなら、こうしたデザインなら、見る人は演目を見た後に必ず裏面を確認するはずです。クラシック関連の演奏ステージの紹介記事、あるいはポスターや演奏家の紹介も、ほとんどが詳細な説明と文字、キャプションが多いです。広告的には不利に思える情報過多は、実はこうした大人向けの演奏やシックな音楽には必要です。
このチラシでも、プロフィールは簡略化を無視し、むしろ読み物になっていますが、クラシック界では常識、ジャズでも普通はこうした演奏家、ミュージシャンの背景を音楽ファンは強く意識し、会場でもこのチラシ、目録に何度も目を通すものなのです。画像の背景が広告全体のバックカラーと調和していること、フォントの明朝とゴシック書体のバランスや、背景イラストの配置など、繊細な気配りはこのチラシからも感じ取れます。シックな音楽には、華やかさは必要ありません。その本体はステージ上にだけあればよいのです。曲目はそのミュージシャンのスタイルそのものですが、このチラシではそれを中央に配置し、オリジナル曲を好きな人には興味をそそる配置にしてあります。オリジナル曲もその下に解説し、音楽性の幅の広さもアピールしており、堂々としたセオリー通りのデザインです。非個性も平面媒体では時には必要であり、そこには伝統的ともいえる普遍性が必要といえるかもしれません。
VOICE ※第三者による感想です
全体的に上品な感じのコンサートチラシですね。
音楽というのはいろいろなジャンルがあり、派手で明るい感じで歌うようなジャンルもあれば、しんみりとした感じで歌うようなジャンルもあります。このチラシデザインは、比較的落ち着いた感じのムードになっているので、背景も落ち着いた感じに作成されています。全体的に暗めの背景になっているのですが、とても落ち着いた感じになっているだけではなく、インパクトも十分にあると言えるでしょう。上部には歌手の歌っている写真が大きく載っているので、どういったコンサートなのかがすぐにわかります。
チラシ下部は2つに分けて書かれており、上の方には歌手の紹介と歌う曲名がメインに記載されています。下の方には詳しい説明が書かれていますが、背景がただの黒ではなく、音符などが散りばめられていることで、背景に躍動感が生まれているように思えます。全体的に上品な感じに仕上がっていますし、注目してもらいやすいように作られているので、音楽が好きな人以外にも注目してもらえるでしょう。
※掲載しているチラシデザインサンプル・モックアップはイメージです。実際の用途・サイズ・仕上がりとは異なる場合がございます。
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