アルバムの雰囲気を視覚化したCDリリースの告知チラシです。
和のテイストと男性歌手が持つ独特の魅力をデザインにしたチラシデザイン。「祇園」にこだわった楽曲の数々が詰まった初アルバムは、京都らしい和の雰囲気がよく似合う趣ある一枚。
写真とタイポグラフィー
紙面の上半分は、緑の中にたたずむ男性歌手の写真をメインに、CDジャケットの画像と、歌手名とタイトルを丸みのあるはんなりとした明朝体で記しています。
色の対比 – 緑と赤の和デザイン
紙面の下半分は、上部のグリーンとは対照的に補色の赤を使った和紙素材をベースに敷いています。左側に収録曲をリストにし、右側にはこれまでリリースしてきたCDのジャケットを並べディスコグラフィースペースを設けました。赤の和紙に舞い散る金箔が美しく、緑と赤の対比が目を引く、印象の強い和のデザインです。
制作フライヤー・チラシデザインに対する感想
VOICE ※第三者による感想です
世界観の表現と見やすさを両立したチラシデザイン
ファーストビューの要素〜上半分のポイント
このチラシを見て一番最初に感じたのは、アルバムの世界観をしっかりと表現しつつ見やすさも考慮された綺麗なデザインであるということです。まず全体を大きく半分に分けたレイアウトにすることで、見やすさとインパクトを兼ね備えているのがわかります。上半分には大きくアーティストの写真とアルバムタイトル・アーティスト名・ジャケットを一緒に載せ、ファーストビューで一番伝えたい情報がわかるようにしています。
色の効果的利用〜赤と緑のコントラスト
下部にはジャケットにも使用している赤を背景色にし、全体に統一感を持たせています。上部の写真背景にある緑と補色になっていることで、鮮やかでインパクトのある画面にしているのも印象的です。全体のデザイン自体はシンプルなのですが、和紙の質感や市松模様、金箔といった和のテイストをしっかりと取り入れ祇園の雰囲気を表現しています。
遊び心とシックさの共存
シンプルなデザインにするとイマイチ物足りない印象になりがちですが、このように大胆に背景にテクスチャーなどを取り入れてみると意外とマッチして、全体のバランスを取りつつインパクトのあるデザインになりますね。シックで落ち着いた雰囲気の中にも遊び心を感じられ、かつ世界観と見やすさを両立したバランスの良いデザインだと思います。
京の風情が息づく魅力的なチラシデザイン
・繊細な色彩の調和
このチラシの配色は上半分の緑と下半分の赤が互いに補完し合っている様子が美しく、日本の四季を感じさせます。特に京都の新緑と紅葉が一枚の紙上で融合しているかのような錯覚を覚えます。
・配置の工夫
下半分に丁寧に配置された情報も分かりやすいです。歌手のこれまでの歩みや楽曲のリストが一目で分かる配置でありながら、圧迫感は感じさせません。明朝体の文字選びも、情報を伝えるだけでなく、雅な和の趣をしっかりと保持しています。
・和の要素の効果的な組み合わせ
和紙の質感、金箔、市松模様といった伝統的な要素が、モダンなデザインの中で効果的に位置づけられています。これらの要素は、装飾であるだけではなく、歌手の世界観やアルバムの主旨を深く伝える役割も果たしています。
※掲載しているチラシデザインサンプル・モックアップはイメージです。実際の用途・サイズ・仕上がりとは異なる場合がございます。