


やさしい色合いでデザインした資源リサイクル事業の紹介パンフレット。
表紙裏表紙の背景はぬくもりを感じるベージュを一面に敷き、表紙には環境問題を強く意識させる緑で描いた地球を配置しました。その半分の辺りにラインを引き、地球の上半分は背景のように薄く馴染ませ、その前に風力発電やソーラーパネルなどの再生可能エネルギーのシンボルを街並みと共に描きました。
色調と文字の統一性
タイトルやキャッチコピーはグリーンで統一し、ベージュとの組み合わせが優しく落ち着いた雰囲気をにじませています。
豊かな自然をイメージするグリーン
中面は、豊かな自然をイメージさせるグリーンを基調にデザインしました。左2ページは水彩絵の具で塗ったような手描き感のある緑色を背景に、4つのセクションに分けて写真やイラストを交えながらわかりやすくメッセージを伝えています。
特化した事業者の視点からの分類
右側のページは白色を背景に学校のイラストを先頭に置いて、学校に特化した事業者らしく、対象の学科ごとにどのようなゴミが収集されるかをまとめて記載しています。
全体に落ち着いたトーンでデザインし、イラストや写真を多く扱って伝わりやすさを重視した、人にも地球にもやさしいパンフレットデザインです。


環境に関するパンフレットデザインのポイント
環境に関することといえば、ごみの分別から温暖化まで幅広い分野があります。日常ではなかなか意識できないこともあるので、パンフレットなどで啓蒙することも大切です。
ただし、環境に関する問題は少し堅苦しい、難しいといった印象を持っている人も多いでしょう。だからこそ、読みやすく理解しやすいパンフレットであることが重要になります。
環境関連の企業パンフレットの場合、どうしても情報量が多くなりがちです。漢字の使用率も多くなりますし、読み手にとっては途中で読むのを止めてしまう可能性が高くなってしまいます。
企業パンフレットデザインにおいては
- 読みやすい
- 理解しやすい
- 伝わりやすい
この3つが重要なキーワードになります。
環境関連企業のパンフレットデザインで意識したポイントは2つあります。
- 環境をイメージさせるグリーンを使用する
- イラストや写真を多く使用して伝わりやすさを重視する
環境への取り組みが伝わりやすいデザインのポイントをお話していきます。
環境をイメージさせるグリーンをパンフレットに使用する
環境に関する色のイメージは、おそらく8割方の人がグリーンを思い浮かべるでしょう。グリーン系は安心感や安定、調和を表す色としてよく用いられます。木や森などの自然の色でもあるので、環境に関するデザインに取り入れられることが多いです。
また、グリーンには気持ちを穏やかにし、リラックス効果もあります。自然に近い色なので万人受けしやすい色としても人気です。グリーンは青と黄色の中間色で、寒色暖色どちらにも感じられる色です。
ただし、中間色なので一緒に使用する色によってはイメージが左右されやすいのが注意点です。
ポジティブなイメージとしては、癒しや若さ、新鮮さがあります。一方、ネガティブなイメージには未熟や受動的といったものもあります。
作例のパンフレットではグリーンのトーンを変えながらいくつかの色を使い、全体的にグリーンでまとめました。グリーンでまとめることで優しい色合いが出せています。
大地を表す色味としてぬくもりのあるベージュを背景色にして明るさを出しました。コントラストが生まれることでタイトルやコピーで使用したグリーンが引き立っています。
アクセントカラーにイエローを使用しました。イエローはグリーンと相性が良い色です。トーンや彩度を調整するだけで、アクセントカラーとして十分に効果が期待できます。
イラストや写真を使用して伝わりやすさを重視する
環境問題への取り組みはさまざまあり、一言では語れません。そのため、文章で表現するには限界があります。また、環境問題と言葉を並べられると「難しそう」「苦手だな」と反射的に思ってしまう人もいるかもしれません。
そんな人にも分かりやすく伝えるために、イラストや写真、アイコンをバランスよく使うことがポイントです。
作例の場合、中面を4セクションに分けました。上部に写真、下部にイラストを使うことで読み手の視線も誘導できるように配置しています。写真やイラスト、アイコンをバランスよく配置することで本当に伝えるべき情報が伝わりやすくなります。
制作パンフレットデザインに対する感想
VOICE ※第三者による感想です
ヘルシーで優しげなイメージのパンフレットデザインですね。
エコなグリーンが奥行きを感じさせる
パンフレット全体に、濃淡の異なるさまざまなグリーンが使われています。濃く生い茂った自然を感じさせるグリーン、新緑やオリーブオイルを想起させる爽やかなグリーン、それぞれがミックスされることで、豊かな自然が表現されているように感じられます。優しい雰囲気のイラストも、シンプルながらメッセージ性を感じさせるデザイン。マーカー風にあしらわれた濃いめのイエローが差し色になっているのも、健康的な印象ですね。
ナチュラルな雰囲気を感じさせるフォントと背景が魅力的
背景は、ベージュとグリーンでオーガニックな印象。真っ白よりも押しつけがましくないデザインに感じられ、コツコツ続けている丁寧な取り組みをイメージさせてくれます。写真も白く抜いたフレームも、角を丸くした形状で全体的に柔らかい雰囲気ですね。SDGsや再生エネルギー、リサイクルというと、「難しい問題」と身構えてしまう人もいるかもしれませんが、優しい雰囲気のパンフレットデザインなら抵抗なく手に取ってもらえそうです。
VOICE ※第三者による感想です
重いテーマを温かく優しく伝えるデザイン
表紙デザイン – テーマカラーとイラストの効果
テーマカラーをグリーンに統一したため、「資源リサイクル」というイメージが文字を読まなくても伝わってきます。表紙にはメッセージを読みやすく配置し、スッと理解できるように。写真ではなく同じグリーンのイラストを使用することで、柔らかい印象にまとまっていると思いました。グリーンの他に淡いベージュを使用しているため、コントラストが効き過ぎずに優しく仕上がっています。どこか温もりを与え、思わず手にとりたくなる配色になっていると思いました。
具体的なビジュアルと温かみのある背景
パンフレットの表紙と背表紙では必要事項とメッセージをまとめ、内面は事業の内容をより詳しく説明しています。写真が入っているので具体的なイメージがしやすく、ゴミの資源化について検討しやすくなっていると思いました。
重いテーマの軽やかな表現
濃いグリーンを敷いていますが、手描きのようなムラのある背景を使用しているため、表面とは違った温かみを感じさせます。詳細に大切なことを記載してきますが、イラストや丸い角のフレームを使用しているため、表面と変わらない優しさを感じました。環境問題は重要なテーマだけにメッセージも重くなりがちですが、良い意味で軽やかさがあり、読み手への配慮が伝わってくるデザインに感じました。
学校向け資源リサイクル事業を「自分ごと」に変える三つ折りパンフレット
この三つ折りパンフレットは、資源リサイクル事業、とくに学校・教育機関向けのサービスを紹介するためのツールです。表紙には「ゴミは資源に 資源は費用削減に」というコピーと芽吹いた双葉のマークが大きく配置され、環境配慮だけでなく「コスト面のメリット」までを一言で伝える構成になっています。
背景はやわらかなベージュ。その上に、風力発電やソーラーパネル、街並みを描いたグリーンのイラストが半球状にレイアウトされ、地球環境と日常の暮らしが地続きであることを視覚的に示しています。重たいテーマになりがちな産業廃棄物処理の話題を、「優しい色合い」と「親しみやすいイラスト」で包み込んでいるのが第一印象です。
ベージュ×グリーンがつくる、押しつけにならない環境メッセージ
環境系のパンフレットでは濃いグリーンやブルーに白抜き文字、という構成もよく見られますが、この事例ではベージュをベースにした柔らかなトーンが選ばれています。
- ベースカラー:大地を思わせるベージュ
- メインカラー:さまざまなトーンのグリーン
- アクセント:見出しやポイントに入るイエロー
という配色によって、環境への責任感は伝えながらも、「説教臭さ」や「堅苦しさ」をできるだけ抑えた雰囲気になっています。文字色と見出しの色もグリーンで統一されているため、写真やイラストが多い紙面でありながら、雑多な印象になりません。色数自体は多いのに「まとまり感」が出ているのは、この統一感によるところが大きいです。
中面左側:ストーリー仕立てで「なぜリサイクルが必要か」を伝える
中面を開くと、左側2ページには濃淡のあるグリーンの背景が広がり、その上に写真とテキストがブロックごとに配置されています。上段には、キャンパス内や回収現場の写真が並び、「実際にどんな場所から、どのような廃棄物が出ているのか」を視覚的にイメージできる構成です。
下段には「混ぜればゴミ、分ければ資源」といったメッセージとともに、アイコン化されたグラフやリサイクルマークのイラストが並びます。文字だけでは抽象的になりがちな「産廃費の削減」「資源化によるメリット」といった内容を、図記号に置き換えて説明している点が、このパンフレットならではの工夫です。
ここでは、環境保全だけを前面に出すのではなく、
- 産廃費削減などの経済的メリット
- 保管スペースや管理負担の軽減
- 学校としての社会的な責任
といった複数の観点を、写真とアイコンを交えつつ整理しています。読み手が「環境のためだけではなく、自分たちの運営のためにも意味がある」と理解しやすいように設計されている印象です。
中面右側:各学科ごとの排出物を具体化して「自分の研究室」に引き寄せる
中面右ページは一転して白背景。上部には校舎のイラストが配置され、その下に各学科ごとの排出物の例が箇条書きで並んでいます。建築系、物理系、電子・電気系…といった具合に、分野ごとのゴミの特徴が整理されており、「学校に特化した事業者」であることが自然と伝わる構成です。
この「学科ごとの事例」は、読み手にとっての心理的な距離を一気に縮めます。
- 「うちの学科から出ているのは、まさにこういう廃棄物だ」
- 「この写真、うちの実験室の風景に近いかもしれない」
と感じてもらうことで、抽象的な「資源リサイクル事業の紹介」から、「自分の研究室の課題を解決してくれそうなサービス」へと認識が変わっていきます。ここでも、説明文だけでなく小さな写真を添えているため、現場でのイメージが湧きやすいのがポイントです。
外面:一目で分かる「ご利用の流れ」と、安心材料としての会社情報
三つ折りを閉じた状態の外面では、左から順に「メッセージ」「利用の流れ」「会社情報+表紙」という構成になっています。
裏表紙側には、「あなたにとってはゴミでも、私にとってはゴミではない」といったニュアンスの文章と、細かなアイコンが横一列に並んだ帯が配置され、サービスのスタンスをやさしい口調で伝えています。その下には「ご利用の流れ」が1〜5のステップで示され、
- お問い合わせ
- お見積もり
- ご契約
- ゴミの分別・分解
- 処分・リサイクル
という手順が、メールアイコンや封筒、リサイクルマーク、ゴミ箱などのイラストとともに説明されています。複雑に見えがちな産業廃棄物処理のプロセスを、学校側の立場から見た「やることリスト」として整理しているところに、実務的な配慮が感じられます。
中央の外面パネルには、会社概要・事業内容・沿革が縦に整理され、その下に問い合わせ先と「見積もり・相談は無料」といったメッセージが目立つ位置に配置されています。パンフレットを見て「もう少し詳しく話を聞いてみたい」と思ったときに、迷わず行動に移せるレイアウトです。
写真・イラスト・テキストの役割分担がはっきりした構成
このパンフレットでは、「環境×コスト×学校現場」という複数のテーマを一枚の紙に載せながらも、要素同士がぶつかっていないのが特徴です。
- 写真:現場感・リアリティの訴求(回収の様子や校舎など)
- イラスト:理念やプロセス、概念の説明(地球や再エネ、アイコン類)
- テキスト:対象・メリット・信頼性の補足
という役割分担が明確で、どのページを開いても「まず目に入るビジュアル → それを補う短い文章」という順序で読み進められるようになっています。環境系のパンフレットでありがちな「文字だらけ」「専門用語だらけ」を避けつつ、必要な情報はしっかり押さえている構成です。
環境への取り組みや資源リサイクル事業は、どうしても内容が専門的になりがちです。そこに「学校現場のリアル」と「費用削減という分かりやすいメリット」を掛け合わせ、ベージュとグリーンの柔らかな世界観で包み込んだこのパンフレットは、環境コミュニケーションの一つの実践例と言えるでしょう。
資源リサイクル事業に適したパンフレットの作り方
・企業の環境へのコミットメントの強調
まず、持続可能性と環境への責任に対する企業のコミットメントを伝えること。次に、個人と地球全体の両方にとって、リサイクルがもたらす多くの利点を強調することです。
・リサイクルプロセスの明確な解説
そして、リサイクルのプロセスや会社が提供するサービスについて、明確で簡潔な情報を掲載し、視覚的に魅力的で読みやすいパンフレットにすることではないでしょうか。

※掲載しているパンフレットのデザインサンプル・モックアップはイメージです。実際のサイズ・仕上がりとは異なる場合がございます。
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