


クリニックのイメージをデザインに反映した医院の紹介パンフレット。
表紙のセンターにクリニックの外観写真を据え、クリニックの外壁のイメージに合わせて背景にレンガの素材を採用しました。タイトル周りに爽やかなグリーンを配し、テキストはロゴカラーと同じえんじ色ですべて統一しました。
グラフィカルな位置表現とスタイリッシュなイラスト
裏表紙には九州本島との位置関係をグラフィカルに表現されており、灯台をデフォルメしたイラストと合わせてスマートでスタイリッシュな印象を残しています。
詳細情報の整理とメリハリのある紙面構成
比較的贅沢に紙面を使ってデザインした表紙面とは対照的に、中面はクリニックの詳細について順に紹介していく情報量の多い構成になっています。おもて面でも使用したロゴカラーと紺色をポイントごとに使い分け、情報を整理しながら読みやすい紙面になるようにデザインしました。3分割になっている紙面の真ん中に薄いベージュを敷き、領域をさりげなく区分することで、紙面に程よいメリハリがつきました。


店舗イメージに合ったパンフレットデザインのポイント
企業や店舗のパンフレット作成において大事にしたいのが「イメージ」です。何を提供しているお店なのかということは文字で伝えられますが、同じ業態のお店は他にもたくさんあります。競合他社と差別化するという意味でも、独自の店舗イメージをパンフレットにも表現することがポイントです。お店が持っているイメージをデザインに反映させることで、そのお店独自の唯一無二となるパンフレットが作れます。
店舗イメージに合ったパンフレットデザインを作成する際に意識しているポイントは2つあります。
- 店舗から連想させるイメージカラーを使用する
- インパクトが残るアクセントカラーを選ぶ
『お客様に選んでもらえるお店』を実現できるパンフレットデザインのポイントについてお話ししていきたいと思います。
店舗から連想させるイメージカラーをパンフレットに使用する
店舗を構えてサービスを行っている場合、その店舗の特長がデザインのポイントになります。例えば、ピンク色の珍しい外観の店舗であった場合、パンフレットにもピンク色を使うとお店のアピールに繋がります。パンフレットを見るだけで「あのお店だ!」と自然と連想してもらえるのです。
パン屋さんのような具体的な商品があるサービスならば、店舗の特徴に加えてパンを連想させる色やパンのイラストを使ったりすることでより伝わりやすいデザインになります。
作例のようなリハビリテーション・整形外科クリニックの場合はイラストや色ではなかなか表現しにくい分野です。そのため、店舗の外観写真にパンフレットデザインを合わせ、外壁のレンガを連想させるえんじ色でまとめています。
店舗写真から色を抜き出し、えんじ色とグリーンのイラストを表紙に使用しています。全体をワインレッドで統一することで落ち着いた印象を与えられます。クリニックということもあり、明るく元気な色よりも落ち着いたカラーのほうが患者さんにも安心感を与えられるでしょう。
フォントカラーもワインレッドと黒を中心にしています。どんな治療をしているのかが理解しやすいように心がけました。
インパクトが残るアクセントカラーを選ぶ
パンフレットの表紙はえんじ色とグリーンを使用していますが、中面では院長の診察着のネイビーに近い色をアクセントカラーにしています。アクセントカラーを取り入れることでメリハリができ、強調したい部分を際立たせられます。
ただ、アクセントカラーを使用する場合は使いすぎに注意です。小面積で取り入れるからこそアクセントになります。アクセントカラーの選び方はベースカラーと対照的な色味やトーンを選ぶのがポイントです。
作例の場合はワインレッドという暖色の中に部分的に寒色のネイビーを入れています。トーンを明るくすることで、暗い印象にならずにアクセントとして成立していることもポイントです。
アクセントカラーを取り入れると全体が締まり、スタイリッシュな印象を与えることもできます。また、暖色系のフォントの中に入れることで、読み手が注目しやすくなる効果もあります。作例では「患者さんの悩み」や「悩みの原因となる病気」、そして「リハビリテーション内容」と「予約方法」、「在宅診療」といった重要な情報のフォントにネイビーを使用しました。
どの項目もパンフレットを読む患者さんの求めている情報につながる部分になるため、スムーズに診療予約などをしてもらえるようになるのではないでしょうか。
制作パンフレットデザインに対する感想
VOICE ※第三者による感想です
ぬくもりと格式を併せ持つパンフレットデザインだと感じました。
パンフレット全体のれんがとえんじ色がユニーク
クリニックのパンフレットといえば、安全や健康をイメージしやすいグリーンやブルー、白を基調としたパンフレットが一般的な中、こちらは落ち着いたえんじ色がベースになっていて個性を感じさせてくれます。強い色だと「血」を連想しがちですが、こちらのパンフレットはれんがのパターンをあしらうことで、落ち着いた優しいイメージに仕上げられています。灯台と道を意匠化したウラ表紙も、共に歩んでいく姿勢を彷彿とさせますね。れんがにあしらわれたツタも、爽やかなワンポイントに感じられます。
明るい写真はれんが色とコントラスト◎
クリニック内の写真や、院長の写真は明るめの写真が用いられていて、ポジティブなイメージが伝わります。フォントもクラシカルでかっちりしたデザインをセレクトしているので、クリニックらしいきちんと感がにじみ出ています。パンフレット中面にレイアウトされた見出しの色は、れんが色とネイビーカラーでややどっしりした印象。安心して委ねられそうなイメージがあります。背景色に暖色系を用いているのも、温かみがありますね。
VOICE ※第三者による感想です
アットホームな親しみやすさとオリジナリティが感じられます。
レンガとツタ模様による温かみと親しみやすさ
レンガを配置したフレームの中にクリニックの写真を配置しているため、無機質に見えがちな建物にも、どこか温かみが感じられました。ワンカラーではなくレンガとイキイキとしたグリーンのツタ模様があることで、親しみのある雰囲気もあります。建物の外観でクリニックらしさを伝えつつ、診療時間も一目で分かるように。えんじ色を使用することで、優しい画面全体がほどよく引き締まっているようにも感じました。
裏表紙デザイン – 離島ならではの地図と院長の写真
裏表紙は地図を描いたユニークな構成になっており、離島ならではのデザインになっています。並列された院長の写真は外で撮影されたものでしょうか?広い背景は開放感があり、かしこまらない気さくさもあるため、見る人をホッとさせる効果もあると思いました。
中面デザイン – 読みやすさと必要情報の確保
パンフレットの中にはしっかりと情報を詰め込み、簡易な折パンフレットでありながらも知りたい情報がしっかりと得られる構成になっています。文字の大小や色を工夫し、どんな方でも読みやすいように。タイトルが目立つため、自分が知りたい情報をすばやく見つけられるよう配置されています。アットホームなイメージを作り出しながらも、クリニックらしい真摯さも伝わってきました。
レンガと灯台モチーフで「地域のクリニックらしさ」を伝える
この三つ折りパンフレットは、リハビリ・整形外科クリニックの診療内容を紹介するだけでなく、「この地域で、この建物で、この先生が診てくれる」という具体的なイメージを丁寧に積み上げているツールです。表紙や裏表紙、中面それぞれに、地域性やクリニックらしさを感じさせる仕掛けがちりばめられています。
外観写真とレンガのフレームがつくる「ここだ」と分かる表紙
表紙中央には、実際のクリニック外観の写真が大きく配置されています。その周囲を囲むようにレンガのテクスチャがあしらわれ、外壁の雰囲気と紙面の世界観がきれいにつながっています。
初診の患者さんや付き添いのご家族にとっては、「パンフレットで見た建物を目印に行けばいい」と思えること自体が安心材料になります。特にリハビリ・整形外科は継続通院が前提になりやすいため、「場所の記憶」に残る表紙は、日常の動線にクリニックを溶け込ませる役割も果たしています。
タイトルや見出しには、ワインレッド系のロゴカラーと、ポイントで使われる爽やかなグリーンが組み合わされています。レンガの色味と調和しつつも、医療らしい清潔感を添える配色で、「やわらかさ」と「きちんと感」の両方を同時に印象づけています。
裏表紙の地図と灯台イラストが語る「離島の医療」という文脈
裏表紙には、九州本島との位置関係を示す地図が大きく描かれています。加えて、灯台と道をモチーフにしたイラストが添えられ、「どこにあるクリニックなのか」と「どんな思いで診療にあたっているのか」を象徴的に伝えています。
灯台は、海辺の地域に根ざした存在であると同時に、「道しるべ」「見守り」のイメージも持つモチーフです。離島という条件の中でリハビリ医療を提供していることを考えると、単なる飾りではなく、「この土地で暮らす人たちの健康を照らし続ける」というスタンスを視覚的に表現しているとも読めます。
地図の脇には、院長のポートレート写真が並び、背景には屋外のひらけた風景が写っています。かしこまりすぎない表情と明るい背景によって、「地域の暮らしと地続きの医療者」であることがにじむ構成です。離島ならではの距離感の近い医療を、写真と言葉の両面で表現していると考えられます。
中面は「悩み → 原因 → リハビリ → 予約 → 在宅診療」のストーリー
中面には、患者さんが知りたい情報が段階的に並んでいます。大きな見出しにはワインレッド、重要なキーワードにはネイビーが使われ、さらに薄いベージュの帯で中央エリアがさりげなく区切られています。
情報の流れをたどると、大まかに次のような順番になっていることが想像できます。
- どんな悩みを抱えた人のためのクリニックなのか
- その悩みの背景にある病気や障害について
- どのようなリハビリテーションを行っているのか
- 診療予約の方法や通院の流れ
- 在宅診療などのサポートがあるかどうか
これは、そのまま患者さんの「頭の中の順番」に近い並びです。まず自分ごととして悩みを認識し、その原因を理解し、治療内容を知り、「通えるかどうか」「家でも診てもらえるかどうか」を確認していきます。紙面の情報構造がその流れと合っていることで、読み手は迷いなくページを追っていくことができます。
情報量が多くても負担にならないためのレイアウト
中面はテキスト量がしっかりありつつも、「読まされている」感じが少ない構成になっています。見出し・本文・補足の文字サイズを段階的に変え、色と余白でブロックごとのまとまりをつくることで、自分が知りたいところだけを拾い読みしやすい紙面です。
また、全面を白ベースにはせず、ベージュ系の帯を真ん中に敷いて領域を分けているため、情報の山が一枚にどんと載っている印象になりません。高齢の患者さんや付き添いの家族が、待合室でゆっくり読み進める状況も想定しているレイアウトと言えます。
「レンガ+ツタ」のモチーフがつくる時間軸
コメントにもあるように、紙面全体にはレンガのパターンと、ところどころにツタのイラストがあしらわれています。レンガは、すぐには完成しないものを一つひとつ積み上げていくイメージのある素材です。リハビリテーションもまた、短期間で劇的に変わるものというより、時間をかけて少しずつ回復を積み重ねていく営みです。
そこにツタのグリーンが加わることで、「時間とともに育っていく」「少しずつ伸びていく」といった前向きな時間軸が感じられます。建物の堅牢さと、ツタの生命力。その組み合わせが、「焦らずに、でも確実に良くなっていきましょう」というメッセージにつながっているように見えます。
レンガのあたたかさ、ツタの生命力、灯台のシンボル性、そしてワインレッドとネイビーの落ち着いた配色。これらの要素が組み合わさることで、「この地域で、長く通うことを前提に選びたくなるクリニック」という像が、パンフレット全体から自然に伝わってくる事例になっています。
クリニックに適したパンフレットとは
・プロフェッショナリズムと親しみやすさのバランス
デザインを作る際には、多くの要素を考慮しなければなりません。パンフレットの全体的な外観は、プロフェッショナルで信頼できるものでありながら、魅力的で親しみやすいものである必要があります。
・ブランディング戦略 – ターゲット層を明確に
パンフレットのブランディングは、ターゲット層と同様に考慮されるべきです。パンフレットは、リハビリテーションサービスを必要とする人たちだけでなく、その決断を助けるかもしれない家族や友人たちにもアピールできるようなデザインが好ましいでしょう。

※掲載しているパンフレットのデザインサンプル・モックアップはイメージです。実際のサイズ・仕上がりとは異なる場合がございます。
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