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イギリスで放映された個性の強いテレビコマーシャル・映像制作例について

イギリスで放映された個性の強いテレビコマーシャル・映像制作例


イギリスで放映された個性の強いテレビコマーシャル・映像制作例について

イギリスから連想するものは何でしょうか。紳士の国、紅茶、といった格調高いイメージが根強くあるかもしれません。誇り高き国民性は、長い歴史からもみてとることはできますが、近年のイギリスは大きな変化の時期を迎えようとしています。今回は、「今」のイギリスを描いているテレビコマーシャル・映像作品を集めてみました。あなたのイメージにはない表情が見えてくるかもしれません。(※紹介する動画は当サイトの制作事例ではありません)

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偉大なジェームス・ボンドの国をアピールするテレビコマーシャル制作例

007-Bond-is-Britain-TV-Commercial 2012

VIMEOで観る

イギリスの英国政府観光庁のテレビコマーシャルです。公的機関が製作したものですが、イギリスの宣伝というより映画「007」の宣伝かのような構成になっています。誰もが聞いたことがあるあの007の音楽に合わせて、歴代のジェームス・ボンドが登場し、「RUGGED(強い)」「EXCITING(ワクワクする)」「BREATHTAKING(息を飲むような)」「INSPIRING(感動する)」「ADVENTUROUS(冒険的な)」「TIMELESS(時を超える)」というキーワードが並び、最後に「BOND IS GREAT(ボンドは偉大だ)」というフレーズが画面に登場しますが、よく見ると「GREAT」の下に「BRITAIN」とあり、「ボンドはイギリスだ」というフレーズにも読み取れます。

ロンドンオリンピックでも、ジェームス・ボンドとエリザベス女王の共演が話題になりましたが、イギリスとジェームス・ボンドは切っても切れない関係なのかもしれません。格式高い歴史・伝統と時代の最先端をいくイギリスを、見事に映し出しているイギリスらしい遊び心を感じるテレビコマーシャルです。

 

スマートホームでの生活を身近に感じさせるテレビコマーシャル制作例

LIGHTWAVE

イギリスを拠点とするスマートホームシステムを展開する企業「LIGHTWAVE」のテレビコマーシャルです。小さい子供と犬、そして夫婦という一家がスマートホームシステムが搭載されたマイホームで生活する1日をクレイアニメのショートフィルム形式で描いています。スマートフォンがあれば、家の家電を簡単に操作でき、電気を消し忘れ防止だけではなく、照明を使って生活のクオリティを上げることが可能になる…という生活がシンプルにまとめられていますね。クレイアニメの質感が、近未来のようなシステムを身近で誰にでも使えるもの、というイメージを与えています。

最近の傾向として、このような何気ないコマーシャルで描かれる「一般家庭」像で、肌の色が多様化するようになりました。これからの世界を映像化する上で、どのようなバックグラウンドの人にも届くようなものを作るという意識が必要になるということです。人種の多様化が進んでいるイギリスでも、家庭の描写が変わりつつあるという、別の気付きもあります。より便利で、無駄のない生活を親近感をもって想像させてくれるテレビコマーシャルです。

 

明日何ができるかを考えさせる啓蒙的なテレビコマーシャル制作例

Scot Gov – What Did You Do Today?

イギリス・スコットランド政府が製作した医療関連職への就業を啓蒙するテレビコマーシャルです。「WHAT DID YOU DO TODAY?(今日、何をしましたか?)」という問いかけから始まります。そこで登場するのは、救急隊員やケアワーカー、ガン治療の研究員など、医療関連の業務に就く人々。そして「WHAT WILL YOU DO TOMORROW?(明日、何をしますか?)」と明日のあなたを考えさせるという流れは、非常に効果的です。

答えを発信するのではなく、考えることを促す。というのは真の意味の啓蒙につながる重要な一手といえるでしょう。スコットランドだけではなく、イギリス全土で医療従事者の数は減少傾向にあり、特にケアワーカーの不足は深刻な社会問題になっています。人手不足が原因で、医療サービスを必要とする人たちが十分なサポートを得られないという現状を支えているのは移民であることが多く、これからのイギリスにとってより深刻化が進むと考えられます。

いつか、ではなく、「明日」から変えていこう。というメッセージはパワフルです。文字情報が引き立つように、暗めのトーンを全体として使用するなど、視覚的効果を活用し視聴者に訴えかけるテレビコマーシャル制作例です。

 

イギリス人とは?ドキュメンタリー動画制作例

BEING BRITISH | A film by the people of Great Britain

イギリス人フィルムメーカーが製作した「BEING BRITISH(イギリス人であること)」というショートフィルムです。「イギリス人であることとはどういうことか?」という質問に答えるイギリス人の言葉を集めるという単純な構成ながら、国民性という言葉に揺れるイギリスの様子を映像としてもビビッドに映し出しています。ドラァグクイーン、ダンサー、彫刻家といったアーティストなどが登場し、「イギリス人」というアイデンティティと向き合い言葉を発する表情は、言語を超えたメッセージを発信しているようにも感じられます。

政治的な意味合いは一切ないと明言していますが、この時代に「イギリス人であること」を問うということそのものに様々な意味合いがあるのかもしれません。日本はアイデンティティという言葉の概念そのものが、そこまで馴染みのないものかもしれませんが、イギリスのように様々な民族が共存する国では、「自分は誰なのか?」という問いと早い段階で向き合うことがあるようです。簡単に答えが出ない本質に迫る緊迫感のようなものを繊細に描き出したショートフィルムです。

 

「デザインインスピレーション」のコーナーでは、世界中のデザイン制作事例をピックアップして紹介しています。※当ページは世界中のデザイン制作事例を紹介するコンテンツです。当サイトのデザイン実績ではありません。

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