
パソコンやスマホの普及で多くの動画がどこでも気軽に視聴できるようになりました。その分動画のジャンルも多種多様。その中でも昔からある定番の動画といえばインタビュー動画ではないでしょうか。まだメディアがテレビしかなかった頃から一人の人物にスポット当て話を聞く。これほどまでにシンプルな内容がいまだに一番胸を打つのは、やはり人間を撮っているからなのかもしれません。今回はそんなインタビュー動画をいくつかご紹介したいと思います。(※紹介する動画は当サイトの制作事例ではありません)
インタビュー動画の「画の退屈さ」を解消する最も効果的な方法は「Bロール」の挿入
インタビュー動画の最大の課題は、「同じ人が同じ場所で話し続ける映像が単調になる」ことです。どんなに内容が魅力的でも、固定カメラで5分以上同じ構図が続くと、視聴者の集中力は低下します。
この問題を解決する制作テクニックが「Bロール(インサートカット)」の挿入です。インタビュー相手の音声はそのまま流しつつ、映像だけを「相手が働いている現場の映像」「話の内容に関連する製品のクローズアップ」「オフィスの風景」などに切り替える。音声はインタビューのまま、映像だけが変わることで、「聴かせる内容」と「見せる映像」の両方が充実し、退屈さが解消されます。
撮影のコツとして、インタビュー本番の前後に「Bロール用の素材撮影」の時間を確保しておくことが重要です。本番だけ撮って帰ると、編集時にBロールが足りなくて困るケースが非常に多いです。
イタリアアート界の先駆者とその作品を体感出来るインタビュー動画
Private View: Michelangelo Pistoletto at Blenheim Palace – NOWNESS
デンマークのディレクターが製作した、イタリアのアートポーヴェラの重鎮にインタビューした動画です。アートポーヴェラとは日本語で言うところの「貧しい芸術」。絵具などを使わずに石などの自然物や工業品などをそのまま使うような芸術活動。舞台芸術もそうですが、彼のようなアート作品を映像に収めるのもかなり難しい事だと思います。角度や光の当たり方で無限の解釈が出来てしまうアート作品と芸術家の生の声が素晴らしいインタビュー動画に仕上がっています。
海の中に作品を沈めるアーティストと映画製作者によるインタビュー動画制作例
MoCA \ Purple Magazine: Doug Aitken’s Underwater Pavilions
現代美術館とアートファッションマガジンが創るインタビュー動画。この動画ではアバンタイトルシーンでインタビューが始まる前からの対象者の様子や会場の全体などをインサートする事で観る人の興味やイメージを膨らませています。大きめのタイトルの入れ方もシンプルですがかっこいいですね。インタビューに入ってからは淡々とした海の映像に絞るのも潔いと思います。
一人のアーティストについて複数の人物が語るインタビュー動画
Ellsworth Kelly
世界的に有名な画家、エルズワース・ケリーについて学術員らがインタビューに答える動画です。オープニングのケリーの作品がゆっくり入ってきてからのタイトルが素敵です。また、途中で詳細される作品の表示の仕方にもセンスが伺えます。過去の資料映像や写真などをテンポよく見せていく王道の見せ方ではありますが、どの動画をどの話に合わせて表示するか、作品をどの順番で見せるのかなど緻密な構成があってのインタビュー動画だと思います。
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