「商品やサービスをローカル地域へ宣伝するためにチラシ制作を行いたい」と考えたとき、チラシのデザインが疎かだと思ったよりも成果を出しきれず、チラシの効果を疑ってしまう方がいます。
集客や販促のためにチラシ制作を行う場合は、人の関心を惹き、成果に繋がるよう行動を促すようなデザインにしなければなりません。
この記事では、チラシにおけるデザインの基本とは何か、チラシをデザインするときに知っておきたいポイントをご紹介します。チラシのデザインで注意すべきポイントについても解説しますので、あわせてご参考下さい。
チラシにおけるデザインの基本抑える前に
実際のビジュアル面を構築する前に、どのようなチラシを制作するのか”骨組み”をデザインする必要があります。チラシ制作の骨組みにおける2つのポイントをご紹介します
ターゲットを明確に意識する
チラシを制作する時は、はじめにどのようなターゲット層へ向けたアピールなのかを明確にする必要があります。ターゲットが明確に意識できていない状態でチラシを制作しても、途中で目的を見失ってしまい、効果的なマーケティングに繋がらないことも。
チラシを制作するときは「5W1H」を意識しましょう。
5W1Hとは…
Who(だれが)
When(いつ)
Where(どこで)
What(なにを)
Why(なぜ)
How(どのように)
中でも、誰に向けているか(Who)をしっかりと意識すれば強調すべきポイントを明確にすることが可能です。ターゲットに合わせて優先すべき情報を見極めれば、効果的なチラシをデザインしやすくなります。
伝えたい情報を”集約”する
どれだけ詰め込みたくてもデザインの都合上、いくつかの情報をカットしなければならない場合もあります。また、情報を多く記載すれば効果的なチラシ制作が行えるわけでもありません。
チラシ一面に情報が散らばりすぎると、読み手が読み飛ばしてしまったり、関心を抱かれにくくなったりしてしまいます。商品系の販促チラシなど、アピールしたいポイントが多い場合は伝えたい情報を集約しておきましょう。
伝えたいメリットが盛りだくさんあったとしても、多すぎる情報は逆効果です。いくつかの情報をあえてカットしてデザインすると、より効果的なチラシに繋がります。
チラシのデザイン制作で押さえておきたいポイント
チラシのデザインでは、人間の行動心理を意識する必要があります。中でも、特にチラシ制作で重要と言われているデザインの基礎について4つのポイントをご紹介します。
「Zの法則」を意識してデザイン
チラシのデザインでは、Zの法則を意識した情報のレイアウトが重要です。Zの法則とは、視線の動き方を表す法則です。たとえば、人はチラシなどの紙媒体を見ると、「左上から右上、次に左下から右下」という順に視線が動くとされています。
つまり、Zを描くような視線の動き方を参考に、「人の目を惹くキャッチコピー」や「最初に読者へ伝えたい情報」を左上や右上にまとめることはチラシ制作においてもっとも主流な手段の1つです。
そのため、左上といったファーストビュー部分に訴求力の高い情報をまとめるなど、「ひと目で何を伝えたいかがわかる」チラシをデザインすると、より効果的な興味誘引に繋がります。
キャッチコピーで読み手の心を掴む
チラシはデザインによって読み手の関心を惹けるかが変わります。しかし、どれだけ理想的なチラシを制作しても「内容を全文しっかりと読む」という読み手が少ないのも事実です。デザインの努力が叶うことなく、内容を読まれずに廃棄されてしまうシーンも少なくありません。
そんなとき、「パッと目に入った情報が自分にピッタリ当てはまる」という状況を作り出せば、読み手の関心を掴みやすくなります。しかし、注意を惹きつけ、関心を刺激し、購買意欲を沸き立たせるキャッチコピーは簡単に生み出せるものではありません。
セールスコピーやサブコピーなど、チラシではほんの少しのキャッチコピーで読み手の関心をひきつけやすくなるものの、優れたキャッチコピーを生み出すには一定のスキルが必要になります。
配色デザインは丁寧に
チラシデザインは、全体のカラーリングデザインによって読み手への印象を大きく変えます。たとえばすべてが白黒のチラシでは、強調したいポイントを伝えようとしても、目を留めてもらうことは難しくなります。
一方で、多くのカラーを配分すれば良いというものでもありません。「たくさんの色を使って目立たせたい!」とチラシに使うカラーデザインを多く取り入れてしまうと、どこに注目すれば分からなくなり、読み手の読もうという気持ちを削いでしまいます。
大きく分けて3色の色分けが理想的だとされています。チラシのベースとなる色(70%)、印象付け用のメイン色(25%)、アクセントとなる色(5%)の3色に抑えるよう意識しましょう。
また例えば、購買意欲を煽るのは「赤」、高級感を醸し出すなら「紫・黒」…という具合に、色が持つ印象がデザインに活かされるケースも多いです。どのようなターゲットに、何を目的としてチラシを作るのかに合わせて、全体の配色をデザインすることをおすすめします。
ターゲットに合わせた書体選び
使われるフォント(書体)選びも重要です。フォントも色と同じように、字体によって与える印象が大きく変わります。たとえば、ポップな雰囲気の店舗や商品にも関わらず、ビジネス書類で多く使われる明朝体を使用してはイメージしにくくなってしまいます。
サービスやターゲットにあわせて適切なフォントを利用することで、読み手へ正しいイメージを伝えやすくなります。
集客できるチラシが持つデザインの特徴
購買意欲や行動喚起に繋がるチラシには、多くの中でデザインに共通点があります。集客できるチラシが持つデザインの代表的な特徴は以下のとおりです。
・割引クーポンやノベルティ配布などの特典がある
・レビューや口コミが掲載されている
・商品のイメージが分かりやすい写真が載っている
・分かりやすい地図がついている
・問い合わせ先が明確
・責任者や担当者の顔写真が掲載されている
行動喚起に繋がりやすいクーポンやノベルティに加えて、集客に繋がるチラシデザインには共通して「ひと目で分かりやすい」情報が掲載されています。宣伝効果を高めるためにチラシ制作をするときは、「ひと目で分かりやすい」デザインを意識しましょう。
チラシデザインにおける注意点
効果のあるチラシデザインにはいくつかの共通点があるものの、競合他社のデザインに寄せすぎてしまうと問題が発生する場合があります。中でも「著作権を侵害しない」という意識が必要不可欠です。
キャッチコピーやフレーズ
原則として、ちょっとしたキャッチコピーやキャッチフレーズが著作物だと認められるケースは非常に稀です。
しかし、俳句や川柳、短歌のような”創作物”に当てはまるものは著作権に触れるおそれがあります。創作物をキャッチコピーにそのまま流用することは避け、著作権に触れるおそれがないか事前の確認が重要です。
写真の選定
世の中には有料素材などさまざまな画像が取り扱われているものの、素材によってはチラシなど商用利用が不可能なタイプもある点に注意が必要です。
商用利用可能なものだと思って購入・利用したら、実は権利上NGだったとトラブルになってしまったケースもあります。そのため、有料の画像素材を購入する場合でも商用利用が可能かチェックしておきましょう。
イラストやロゴ
イラストやロゴは多くの場合で著作権が発生し、すべては制作者(及び権利者)に帰属します。
著作権のあるイラストやロゴをチラシデザインで利用するには、制作者に許諾を得なければなりません。場合によっては、著作権の使用料を作者へ支払う必要があります。
近年では、「いらすとや」など無料のイラストサイトも増えつつあります。しかし、いらすとやは「1枚の制作物に最大で20点までのイラストしか利用してはならない」という利用規約があり、21点以上の利用は有償対応となる点に注意が必要です。
「無料だから」とイラストを使用していると、知らないうちに規約違反・著作権違反になってしまうかもしれません。デザインに活用するイラストやロゴは、デザイン元の制作者や権利者に確認を取った上で利用するよう心がけましょう。
まとめ
読み手の関心を強く引くチラシを制作するにはデザインが非常に大切です。人の目の動線を意識して情報をうまくまとめたり、カラーリングの調整で視線を集めやすい工夫をしたり。キャッチコピーや写真、画像をふんだんに使って、チラシに興味が惹かれるようにさまざまな工夫を取り入れることが重要です。
しかし、未経験者がいきなりデザインのコツを掴むのは至難の業かもしれません。自社だけでチラシ制作を行うとすると、「満足の行くデザインが出来ない」と頭を悩ませる方もいます。そんなときは、ぜひ一度AMIXまでご相談下さい。
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