業務内容やポリシーをわかりやすく伝える会社案内デジタルパンフレットデザイン。
数ある企業の中でも、特にメーカーと呼ばれる製造業はBtoBの取引きが基本であり、そのイメージを世間に発信する機会はそう多くはありません。しかしながら、企業の掲げるポリシーや行っている事業内容、独自の強みや特徴などを一冊のパンフレットにまとめることで、新規顧客の開拓やブランディングなど次のステップへ進むための心強いツールとなり得ます。
企業イメージを抽象化したビジュアル表現
パンフレットの表紙は企業イメージの顔になる部分ですが、適した写真やイメージが見当たらない場合、企業イメージを抽象化したビジュアルで対応することもできます。見本では除菌に特化した企業を想定し、空間が浄化されていくイメージを先端の技術を感じるグラフィックで表現しています。
見開きページでの社会との繋がりの表現
次ページでは、企業理念を知ってもらう見開きページとなっており、街並みを上空から撮影した写真をイメージで使うことで、社会との繋がりを表現しています。
ビジュアルとテキストと組み合わせたわかりやすい説明
以降のページでは、事業サービスとその流れについて詳しく案内しています。どちらのページもタイトルを大きくわかりやすく立て、図や写真、イラストをふんだんに使い、感覚的に理解しやすい内容で構成しました。
※このデザインはサンプル作例です。広告イメージは実際の団体・組織・人名とは関係ありません。
デジタルパンフレットの特長を最大限に活かした会社案内のポイント
デジタルパンフレットは紙ベースのパンフレットには無い、いろいろな仕掛けを施すことができます。デジタルパンフレットの特長を最大限に活かしたデザインにすることで、より洗練され、情報を取り入れやすい会社案内パンフレットになります。
今回のパンフレットサンプルでは、デジタルパンフレットの特長を活かしたデザインを心がけました。とくに重視したポイントが次の3つです。
- デジタルツールに最適化されたフォントを選ぶ
- サムネイルを意識して画像のサイズを統一化し視認性を高める
- 企業ホームページへのリンクなどのWeb機能を活用する
デジタルツールに最適化されたフォントを選ぶ
紙ベースのパンフレットは、紙の素材や印刷技術によって小さいサイズのゴシック体は黒い塊のように見えてしまい、視認性が悪くなることもあります。ですが、デジタルパンフレットにはズームイン・ズームアウトといったテキストサイズを自由に調整できる機能があります。このメリットを活かすことで、伝えたい情報の概要と集中して読んでほしい情報を差別化できます。
作例では見出しを明朝体。テキスト本文をゴシック体にしました。明朝体で見出しを統一しているため、より情報の概要がシャープに見えるように心がけました。
また、情報の種類に合わせて見出しとテキストの両方をゴシック体にするなどの工夫もほどこしています。書体のデザインにもよりますが、ゴシック体は明朝体に比べて、読者に与える印象がやわらかくなります。フォントスタイルを使い分けることで、情報の差別化、視認性、可読性を高めるようにしました。
サムネイルを意識して画像のサイズを統一化し視認性を高める
デジタルパンフレットの特長として、ページビューサムネイルを表示させたまま読み進められることが挙げられます。読者はパンフレット本体を見ながら、サイドに表示されたサムネイルをチェックすることで、自分が欲しい情報へスムーズに移動できるでしょう。
サムネイルは読者の知りたい情報、得たい情報をスピーディーに提供できる補助ツールでもあります。サムネイルのデザインがなおざりだと、せっかくのデジタルパンフレットの強みを活かしきれていないということにもなります。
作例のサンプルでは、ページごとの画像サイズを統一しています。情報が整理され、サムネイルで表示される際に、どのページにどの情報が掲載されているかがわかりやすくなります。
画像サイズを統一化しない場合、画像から得られる情報がゴチャゴチャになり、サムネイルから得たい情報にたどり着けるというメリットは失われてしまいます。デジタルパンフレットのメリットを最大限に活かしたデザインに仕上げています。
企業ホームページへのリンクなどのWeb機能を活用する
デジタルパンフレット最大の特長は、ホームページや商品ページといったより専門的な情報を扱うWebコンテンツに、簡単にジャンプできる点が挙げられます。紙ベースの場合は「別紙参照」と表示しなければならない関連情報が1冊のデジタルパンフレットでは、すべてリンクでつなげることが可能です。
作例のサンプルでは、表紙に企業のホームページリンクを設置しています。クリックするだけでもっとも力を入れるであろう企業ホームページへ遷移できます。この技術は会社案内だけではなく、商品カタログやサービスカタログでも応用可能です。商品やサービスの具体的かつ専門的な情報をリンクでつなげることで、コンバージョンに繋がりやすくなるでしょう。
制作デジタルパンフレットに対する感想
VOICE ※第三者による感想です
清潔で先進的なイメージのデジタルパンフレットデザイン
清浄な雰囲気の表紙が美しく印象的
表紙とウラ表紙にあしらわれた光の帯のようなブルーの図形的なパターンに、まず目を惹かれます。除菌されたクリーンな空気を表現しているような清浄さに加えて、先進的なイメージも感じさせてくれます。白い余白を大きく取っているからこそ模様が引き立ち、社名もくっきりと映えています。ロゴが控えめで、全体が上品な印象にまとまっているのも素敵ですね。
街を俯瞰する画像に大きな余白で、「空気」に存在感
晴れ渡った空の下に広がる街並みは、人々の暮らしが営まれていることが伝わってきます。「安心して暮らせる働ける環境」というフレーズと共に眺めると、人の暮らしや社会の安心を守る企業であることが分かりますね。全体はネイビーとブルーが基調になっているようですが、中面も広めに白い余白を取っているので、清々しい空気感を感じることができます。目に見えない「空気」を安全に保つという仕事はビジュアルで伝えるのが難しそうですが、こちらのパンフレットでは業務内容や企業の取り組み姿勢が明確にアピールされていて、分かりやすく感じます。
革新的な印象を与えるデジタルパンフレット
・魅力的な抽象的表現
この会社案内デジタルパンフレットは、抽象的なビジュアル表現を用いて、企業のイメージを効果的に伝えています。除菌技術を特徴とする企業を想定し、先進的な印象を与えるグラフィックで空間の浄化を表現しています。
・社会とのつながりを強調
見開きページでは、上空から撮影された街並みの写真を用いて、企業と社会とのつながりを強調しています。これにより、企業の社会貢献への意識が伝わります。
・視覚的にわかりやすい構成
事業サービスの説明ページでは、タイトルを明瞭に示し、図や写真、イラストを豊富に使用しています。これにより、視覚的に理解しやすい構成が実現されています。
・洗練されたデザイン
表紙には、光の帯のような青い図形パターンが用いられ、清潔で先進的な印象を与えています。白い余白が多く使われており、社名も際立っています。ロゴは控えめであり、全体の印象が上品にまとまっています。
・「空気」へのアプローチ
このパンフレットは、目に見えない「空気」を安全に保つ仕事をビジュアルで伝えるのが難しいとされる中で、業務内容や企業の取り組み姿勢が明確にアピールされているため、理解しやすい内容となっています。
※掲載しているデジタルパンフレットのサンプル・モックアップはイメージです。実際の用途・サイズ・仕上がりとは異なる場合がございます。