居心地の良さを感じさせるシック&モダンな家具販売会社の電子カタログデザイン。
暮らしのイメージに直結するインテリアを提案する家具のカタログは、写真を主体に「くつろぎ」や「心地よさ」といった生活に求める理想の雰囲気を表現することが重要です。
コーディネイト写真とピックアップ商品の組み合わせ
コーディネイトされた室内写真をメインに大きく扱い、それを構成する家具を白場でピックアップして紹介するという方式を基本にデザインしました。写真やアイテムの扱い方は全ページ共通していますが、写真の大きさやレイアウトの仕方、キャッチコピーの有無などで変化を付け、単調にならないように配慮しています。
各ページのテーマの明示と雰囲気作り
また、見出しにはカラーの帯を使い、それぞれのページのテーマを明確にしています。落ち着いたペールトーンのカラーを使い、写真のイメージを邪魔せずリラックスした雰囲気を演出しています。
家具販売店の電子カタログの差別化で重要な「生活感」と「ラグジュアリー感」のバランス
家具販売業界は大手を中心に電子カタログが一般化しつつあります。おしゃれなデザインや機能的なデザインなどを効果的かつ魅力的に見せる工夫が施されています。家具カタログの目的はカタログを見た顧客の購買行動につなげることです。その上で競合店との差別化を図ることが重要になります。
当サービスが制作した家具販売店の電子カタログサンプルは購買行動という最終的なアウトプットに加えて、ブランディングにもつながるようにデザインしました。サンプルカタログデザインの中で意識したのは「生活感とラグジュアリー感」のバランスです。
生活感がありすぎるカタログの場合、高級な家具というよりも誰でも手軽に手に入れられるというイメージを与えてしまいます。イメージよりも価格が高い場合、顧客がカタログを見てイメージした価格との乖離が大きくなり、結果として購買につながらなくなる可能性が高くなってしまうでしょう。
逆にラグジュアリー感を前面に出しすぎると価格帯が高いものというイメージが先行してしまい、顧客の購入希望欲を削いでしまう可能性が高くなります。
家具販売店の電子カタログデザインには生活感とラグジュアリー感、2つの印象をバランス良く整えることが差別化につながり、集客とコンバージョンを生み出すでしょう。
サンプルのカタログデザインにおいて、生活感とラグジュアリー感のバランスを取るために意識したことは次の2つです。
- 表紙裏表紙と中面にメリハリをつける
- 画像配置をあえてずらすことで視覚的な刺激を与える
表紙裏表紙と中面にメリハリをつける
電子カタログも基本的には紙ベースの感覚で読めるデザインです。表紙からスタートしてカタログの核である商品ページがあり、そして最後に裏表紙で余韻を残すデザイン構成です。作例のサンプルでは、表紙に生活感とラグジュアリー感が同居した画像をチョイスしました。朝起きたときに新聞とコーヒーを持ってリビングに入るような感覚の画像です。
自然採光と抽象的な絵画が写った写真は、期待感の持てる導入と言えます。生活感がありながら、どこかでラグジュアリーな部分を感じさせるためにあえて明確ではないグレーをチョイスしています。読み終わった後に、もう一度目にしたくなるようなカタログを意識しました。
画像配置をあえてずらすことで視覚的な刺激を与える
カタログの核である商品画像。ほとんどの家具販売店や家具メーカーでは、商品ページのデザインに一番力を入れていると言っても良いでしょう。たしかにカタログの目的は商品の魅力を「伝えること」です。しかし、伝えることに終始してしまうと、カタログが説明書のような無機質さを持ってしまい、生活感やラグジュアリー感といった温かみのある印象を持ってもらうことは難しくなるでしょう。
そこで当サービスが意識したのが「画像の動き」です。画像そのものは動くことはありません。動くのは読者の「目線」です。写真の大きさや配置を大胆にすることで読者の視線がリズミカルに動くようにデザインにしました。
制作電子カタログデザインに対する感想
VOICE ※第三者による感想です
海外の専門雑誌を思わせるスタイリッシュな電子カタログデザイン
憧れをかき立てる上質な雰囲気が溢れ出す
上下に白い帯を置いた表紙は、大きなソファとローテーブルが置かれたリビングの写真がレイアウトされています。間接照明や大きな絵画からラグジュアリーなムードが漂って、閲覧した人は、居心地の良さそうな空間づくりに思わず想像の翼を広げてしまうのではないでしょうか。中面も、完成された上質な空間と、それを彩る家具の写真が整然とレイアウトされていて憧れを呼びそうです。ウラ面は、ニュアンスのあるグレーを上下に配置することでより上品な印象。
小さなテキストもラグジュアリーなムードを作る
商品の説明や価格といった販売情報は、かなり小さなフォントサイズで掲載されています。これが海外の雑誌をめくっているような非日常を感じるポイントになっていると言えるのではないでしょうか。カタログというと商品のサイズや価格が分かりやすい方が良いと思ってしまいがちですが、この電子パンフレットのような「スタイルを売る」、「世界観をPRする」という媒体においては、商品の詳細情報を小さく表記するのも有効ではないでしょうか。モダンな世界観を余すことなく体感できる電子カタログデザインです。
洗練されたインテリア電子カタログの魅力
・心を捉える写真表現
家具販売会社の電子カタログは、居心地の良さやくつろぎを感じさせる写真をメインに据え、インテリア提案の魅力を引き出しています。室内のコーディネートされた写真が大胆に配置され、家具が白地で紹介されています。
・変化豊かなレイアウト
ページごとに写真の大きさやレイアウト、キャッチコピーの有無などが変わり、単調さを回避しています。これにより、読者の興味を惹きつけ、閲覧が楽しくなります。
・テーマを際立たせるカラー帯
見出しにはカラー帯が使われ、各ページのテーマが明確になっています。ペールトーンの落ち着いた色合いが、リラックスした雰囲気を醸し出していますね。
・リッチなムードを醸す表紙
表紙には白い帯が上下に配置され、リビングの写真が特徴的です。間接照明や大きな絵画がラグジュアリーなムードを作り出し、惹かれる空間が展開されています。
・上品なウラ面
ウラ面は、グレーのニュアンスを上下に配置することで、より洗練された印象を与えています。
・情報を巧みに配置
商品の説明や価格などの販売情報は、小さなフォントサイズで掲載されており、海外雑誌のような非日常感を演出しています。このようなスタイリッシュな電子カタログでは、商品の詳細情報を小さく表記することも効果的です。
※掲載しているデジタルパンフレットのサンプル・モックアップはイメージです。実際の用途・サイズ・仕上がりとは異なる場合がございます。