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デザインのスパーリング

高速ロゴ制作は、デザインのスパーリングかもしれない。

いつまで続くのか分かりませんが、現在twitterで #トミロゴ のハッシュタグで、目についたものをロゴ化するという個人企画を始めました。

 

 

仕事もなかなかに忙しいので、かける時間の目安は30分くらいを目標にしています。

となると、アイデア出しから仕上げまでのスピードは相当なものなので、「うーん…やっぱりこうした方が良いかな…」なんて思っていると瞬く間にタイムアップです。『今回は何が何でもこの方向性で完成させる』と決めて作るしかありません。

 

30分くらいで出来ると言うと、「なんだそんな簡単に出来るんじゃん。ぼったくりかよ!」と思われる方もいるかもしれませんが、実際のクライアントワークは何日もかかります。何週間、場合によっては数ヶ月です。

お客さんに納品するものだというある種のプレッシャーは勿論ですし、細部のクオリティーやバランスにかける時間が全く違います。限られた納期の中で修正や要望に対応できるように、段取りや作る手順も違います。あとは「こうした方が良いかな?」と比較したり、一進一退することも、制作時間がかかる要因と言えます。

 

個人企画は、誰も修正を指示しませんし、僕がOKならOKですからね。

 

じゃあ、何のフィードバックもない個人制作に意味はないのか?と思われるかもしれません。

 

しかし、これは格闘技で言うところのスパーリング(練習試合)だと気付いたのです。

 

 

スパーリングなので、別にパンチをもらってもいいし、試合でいきなり繰り出せないような新しい技を繰り出すことも可能です。そして、スパーリングを積む中で、「試合ではこういうパンチはもらわないようにしよう」「この技は試合でも使えるな」といった具合に、【試合=クライアントワーク 】の実力に結びついていく筋力や瞬発力がつくと感じています。

 

ポイントは、できるだけ短時間で答えを出す(ロゴを完成させる)ことかなと。

完成後もいじろうと思えば、何時間でも考察・微調整ができるのですが、実際の格闘技のトレーニングもダラダラやるのは良くないそうです。出来が悪くてもいいから、一旦それを答えとして受け止めるということを繰り返すことが大事だと感じています。

 



グラフィックデザインを中心とした小さなデザイン事務所を経営しています。スタッフや外部のデザイナーさん・ライターさんに助けられながら、コツコツと地道に仕事をする日々が気に入っています。