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寄付(ドネーション)について

寄付・ドネーションについて

あくまで僕の場合なのですが、フリーランスになってからの心境の変化として、得たお金をどう使うのか?という事をより考えるようになりました。もちろん貯金もするのですが、例えば、より仕事を拡大するために広告などの攻勢にお金を使う…などです。

「モノやサービスと引き換えできる道具」という認識に加えて、「行動や意思表示と引き換えできる」という認識がプラスされました。

時にそれは感謝の気持ちや、祈りの気持ちに替えられる事も。

 

無料で使えるフォントであっても、ドネーション(寄付)を受け付けている所は結構あります。

例えば、日本であればM +フォントは素晴らしい無料フォントファミリーの一つです。仕事でもよく利用させていただいており、作者の森下さんに感謝の念を伝えたいと思いました。その手段が寄付でした。決して開発費になるような大きな金額ではありませんが、ありがとうございます!というアクションになると思ったのです。

 

祈りの気持ちという意味では、直近であれば、大阪の地震・西日本の水害の復興に関する寄付でしょうか。

ボランティアなどの直接的なアクションは当然素晴らしいものです。ただ、それだけがアクションではなく、募金だって立派なサポートの一つです。お金の良さは価値が保存できる点です。後々、食べ物や倒壊した建造物の修復費用などに充てる事も可能ですから。

日本では、公の場でお金の話をする事自体憚られる側面がありますが、現地に馳せ参じることの出来ない人が、気持ちで寄り添うことができる方法だと思っています。だから、ドネーション(寄付)は一つの”祈り”の形でもあると感じています。

 

世界中に困っている人はいて、悲しい出来事も絶えず起こっています。その全てに手を差し伸べる事は残念ながら出来ません。色々迷った挙句、僕はWFP(国連の食糧支援機関)に定期的に寄付する事にしています。食べ物の問題が解決することで、続いて解決する問題があると思うからです。あとは、特に子供の飢餓の問題。子供に絶対罪はないと思うので。

 

僕は全てのお金を喜捨できるほど高尚な人間ではありませんし、資本主義社会の中でそれなりに消費を謳歌したいと考えています。おしゃれな洋服、美味しい食べ物、好きです。カフェ巡りしているぐらいですから。

でも、ほんの少し世の中に対してふと思いを巡らせる瞬間があったら、コーヒー1杯くらいでも何円でもいいから、そのタイミングで寄付してみる。感謝したい人であったり、助けたい人であったり、想いや祈りであったり、それがエゴでも偽善でも何でも良いと思います。

 

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グラフィックデザインを中心とした小さなデザイン事務所を経営しています。スタッフや外部のデザイナーさん・ライターさんに助けられながら、コツコツと地道に仕事をする日々が気に入っています。パッケージメーカーのデザイナーとして新卒入社→美容系のベンチャーに転職→家庭用品メーカーに転職...という流れを経て、その後独立しました。フリーランスデザイナーとして、10年以上の経験から学んだことや雑記をブログにしています。情報発信が趣味に近く、それが興じてPhotoshop関連の本を出版したり、noteを執筆したりしています。