

わかりやすいイラストで調査の概要を伝える研究対象者募集チラシ。
背景は文字の判読性を上げる白、帯と見出しの飾りは爽やかなグリーンを使い、読みやすく健康的なイメージでチラシ全体をデザインしました。
挿絵の力 – 研究内容を視覚的にアプローチ
研究がチラシの前提内容となるため、どうしても文章量が多く、理解が難しい部分がありますが、内容に則した挿絵を入れることで研究内容を直感的にイメージさせやすくしています。
色分けの工夫 – 情報整理と読みやすさの追求
また、ポイントとなる項目をオレンジやブルー、赤などの多彩なカラーで色分けすることで、込み入った内容を整理しセクションごとに読み進めることができるようにしています。
リアルとイラストの組み合わせ – 返送手続きの視覚ガイド
検査終了後のサンプルを返送する方法も、実物の写真とポストのイラストを組み合わせることで、文章説明をより一層理解しやすくしています。




調査関連チラシ制作におけるポイント
統計調査や国税調査、企業調査など、日本政府のような行政主導の調査は数多くあります。行政に限らず「調査」と聞くと身構えてしまうのは自然なことでしょう。行政といいながらも実際は民間の会社がやっているアンケートだったり、個人情報収集目的の悪質な調査会社のアンケートだったりすることもあります。
日本人が「調査」そのものに積極的になれないのは、そうした情報流出のリスクが念頭にあるからと言っても過言ではないでしょう。だからこそ、行政関連企業が行なう大規模調査の告知チラシ制作には様々な配慮が必要です。
調査内容に合ったデザインであることはもちろん、調査そのものに不信感を抱かせないように注意する必要があります。作例は医療系の独立行政法人が行なった調査のお願いに関するチラシです。当サービスがこのチラシ作成において注意したポイントは次の2つです。
- グリッドと文字間スペースを小さくして信頼性を担保する
- 色使いと角丸で親しみやすさをアップさせる
調査告知チラシをしっかりと読んでもらえるデザインのポイントについてお話ししていきたいと思います。
グリッドと文字間スペースを小さくして信頼性を担保する
調査関連の告知チラシ制作において、注意すべきポイントは調査内容と調査機関の「信頼性」です。信頼性を高めるための要素として「権威性」はとくに重要なポイントです。
どれほど国民にとって有益な研究の調査であっても、信頼してもらうというプロセスを飛ばすことはできません。民間の調査会社と明確な差別化を図るために「権威性」をデザインに組み込むことが求められます。
作例は独立行政法人が実施する調査の告知チラシです。権威性を高めるためにテキストのグリッドを合わせ、整然とした印象になっています。テキストレイアウトそのものに「フォーマルさ」が感じられます。
行政機関からの回覧板や自治体広報などでも見かけるスタイルのため、見慣れている人も多いかもしれません。チラシを手に取ったときに「このチラシは何かしら真面目なもの」という印象を与えられるでしょう。
逆にフランクな内容の広告物の場合は、文字量を減らし、文章を大きくして視認性をアップさせたほうが効果的です。その場合は、フォントや色も表情にもっと変化をつけた方が良いでしょう。
色使いと角丸で親しみやすさをアップさせる
権威性と「親しみやすさ」はバランスが重要です。権威性をアピールして信頼してもらえたとしても、権威性そのものが調査のハードルを上げてしまう可能性もあります。誰でも気軽に調査に参加できますというメッセージをデザインに組み込むことが重要です。
親しみやすさをアップさせる要素として効果的なデザインは「色使い」と「角丸」です。具体的には色彩心理効果と図形心理効果を併用することで、親しみやすさを訴求します。
作例では、安心を意味する緑と活力を意味するオレンジ、誠実さや清潔さを意味する青をメインカラーとして使用しました。緑とオレンジは親しみやすさを演出する際の相性が良い色の組み合わせです。見た目にもインパクトがあるため、手に取ってもらいやすくなるメリットもあります。
色彩心理効果をさらに高めるために採用したのが、囲みの角を丸くする「角丸」加工です。表や囲みの角を丸くすることで、安心感が生まれて親しみやすさに繋がります。
仮に角を丸くせずに、90度の角にした場合、テキスト量の多さや内容の難解さによって読まれない可能性が高くなります。親しみやすさをアップさせることで、多少難解な内容であっても、読み進めてもらいやすくなるでしょう。
制作フライヤー・チラシデザイン
に対する感想
VOICE ※第三者による感想です
リズミカルな色分けで情報発信しているチラシデザインですね。
健康的な若葉色がデザインのポイントに
健康や若さ、穏やかさなどを連想させる若葉のようなグリーンは、清潔感もありオレンジやブルーとの相性も抜群のカラー。思わず手に取って読みたくなる存在感を与えてくれているようです。体内のイラストやポストのイラストもシンプルで、誠実なイメージにまとまっていると感じます。
テキストのサイズと色を細かく変更して読みやすく
記載されている文章は、見出し一つとってもさまざまなサイズが用いられ、フレームや見出し色、吹き出しが効果的にあしらわれるなど、随所に工夫がなされています。色の囲み枠があることで、まとまった文章が読みやすくなり、読み手が都度書かれていることを整理しながら理解できるようになっているのではないでしょうか。重要な項目は赤色文字になっていて、読み飛ばさないようになっているのもポイントですね。参加条件についても重要な部分に波線が引かれていたり、具体的な持病が記載されていたりと、読み間違いや取違いが起こらないようによく工夫されています。
「調査に協力してください」を、読まれるチラシにする。行政系チラシの信頼と親しみの両立術
「調査」と聞いただけで身構える日本人の心理
国勢調査、統計調査、健康調査──行政や研究機関が実施する各種調査への協力依頼は、日本に暮らしていれば一度は目にしたことがあるでしょう。しかし、そのチラシを手に取ったとき、最初に感じるのは「協力しよう」ではなく「面倒くさそう」「なんとなく不安」という感覚ではないでしょうか。
この反応には複数の背景があります。個人情報流出への漠然とした不安、悪質な業者がアンケートを装って情報を集めているケースへの警戒感、そして単純に「難しそう」「時間を取られそう」という心理的コストの高さ。調査系チラシのデザインは、これらすべてのハードルを一枚の紙面で乗り越えなければなりません。
「グリッド整列」で作る公的機関の信頼性
この事例で最初に目につくのは、テキストが非常に整然と配置されていることです。各テキストブロックはグリッドに沿って並べられ、文字間スペースも詰め気味に設定されています。
これは、行政機関の公式文書やお知らせ回覧板など、「公的な通知物」に共通するレイアウトスタイルです。日常的にこうした書式を目にしている読み手にとっては、このレイアウトそのものが「これはまともな機関からの文書である」というシグナルとして機能します。
逆に言えば、ポップで自由なレイアウトにしてしまうと、「民間の広告」あるいは「怪しいアンケート」と区別がつかなくなるリスクがあるということです。フォーマルなグリッド整列には、権威性を視覚化するという格的な機能があるのです。
カラフルな色分けが果たす「ナビゲーション」の役割
一方で、このチラシがただの行政文書と異なるのは、オレンジ・グリーン・ブルー・レッドといった多彩なカラーがセクションごとに色分けされている点です。
医療系の調査チラシは、内容が専門的で文字量も多くなりがちです。すべてを黒文字で組んでしまうと、読み始めの段階で「大量の文字の壁」に圧倒されて、読み進める気力を失わせてしまいます。
色分けは、この文字の壁を「区画整理」する役割を果たしています。読み手は色の切り替わりをセクションの区切りとして認識できるため、「まずは緑の枠だけ読もう」というように、自分のペースで情報を消化できます。
特にグリーンとオレンジの組み合わせは、色彩心理学の観点からも「安心」と「活力」をそれぞれ喚起する色として相性が良く、健康調査というテーマと自然に結びついています。
イラストが担う「難しい内容の翻訳」
研究内容の説明に添えられたイラストは、テキストだけでは伝えきれない情報を直感的に補完する役割を果たしています。体内の仕組みを示すイラストや、サンプル返送の手順を説明するポストのイラストなど、「読む」のではなく「見て理解する」チャネルを提供しています。
特に、返送手続きの説明で実物の写真とイラストを組み合わせている点は注目に値します。実物写真だけでは「何をどうすればいいか」が伝わりにくく、イラストだけでは「実際はどんなものか」が曖昧になりがちです。両者を併用することで、理解のギャップを埋める工夫がなされています。
角丸の囲みが下げる「心理的ハードル」
囲み要素の角を丸くする処理は、このチラシでも効果的に使われています。権威性を高めるフォーマルな紙面構成の中に、角丸の柔らかさを加えることで、「堅い」印象を和らげています。
調査への参加は あくまで任意であり、強制力はありません。にもかかわらず、公的機関からの通知は無意識に「やらなければならないもの」として受け取られがちです。角丸の柔らかい印象は、その圧迫感を軽減し、「気軽に参加できますよ」というメッセージをデザインの層から伝えています。
重要な情報を赤文字で強調したり、参加条件に波線を引いたりする処理も、「読み飛ばしてはいけない箇所」を瞬時に判別できるようにする配慮です。文字量が多いチラシほど、こうした視覚的なナビゲーションの工夫が読了率を左右します。
活力あふれる健康調査チラシの魅力
・健康をイメージさせる配色が魅力的
このチラシデザインは、健康調査の協力を求めるものとして、爽やかで健康的なイメージを強調しています。白地にグリーンのアクセントが、清潔感と安心感を与えており、読者の興味を引く要素となっています。
・視覚的な工夫で情報整理をサポート – イラストと色彩が情報整理を助ける
調査内容に関連したイラストや多彩な色の使用が、情報整理を容易にしています。オレンジ、ブルー、赤などのカラーバリエーションが、セクションごとの識別を助け、読者が理解しやすくする効果があります。また、サンプル返送方法の写真とイラストの組み合わせは、文章だけでは伝わりにくい手続きを分かりやすく説明しています。
・デザインがリードする情報伝達 – 配慮されたテキストのレイアウト
文章量が多いチラシであっても、見出しや文章サイズ、カラーフレームなどのデザイン要素が適切に用いられることで、読みやすさが向上しています。赤色の文字や波線による強調表示は、重要な項目を目立たせ、読み手が書かれた情報を整理しながら理解できるよう配慮されていますね。
この健康調査チラシデザインは、健康的なイメージと視覚的な工夫によって、情報伝達が効果的に行われている印象を受けます。読者がスムーズに内容を理解できるようにデザインされており、調査協力への参加意欲を喚起する効果が期待できるでしょう。

※掲載しているチラシデザインサンプル・モックアップはイメージです。実際の用途・サイズ・仕上がりとは異なる場合がございます。
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