

明るく活動的なイメージでデザインした大学の起業部の部員募集チラシ。
明るいイエローの背景を幾何学模様で装飾し、大学生たちが生き生きと活動する様子を斜め上から俯瞰したイラストを差し入れました。ディスカッションしたり、紙面の中を歩き回るような学生たちの姿は、まるで部室の中を覗いたかのようにその雰囲気を物語っています。
タイトル配置と警告色の巧みな利用
紙面右には黒文字で縦に大きくタイトルを配置。危険を知らせる時にもよく使われる黄色と黒の組み合わせは警告色と呼ばれるインパクトの強い組み合わせ。POPなデザインで統一しているため切迫した空気はありませんが、十分に人目を引き付ける強いアテンションとなっています。
チラシ裏面の設計 – 入部説明会情報のデザイン的配慮
チラシ裏面は入部説明会の日時や場所を詳しく案内しています。黄色い枠の中に白場を設け、日程はカレンダー、場所はマップを使い直観的に理解できるようにデザインしました。とくにマップは、グリーンやブルーを主体にすることで周囲のイエローとの対比効果を発揮し、カラーバランスを調整して見やすい紙面に仕上げています。




学生活動のリクルートチラシ制作で注意したいポイント
学生活動、とくに大学のサークルや同好会では部員募集が活動を活性化させる鍵となります。大学にはさまざまな種類のサークル活動、同好会活動があります。野球やサッカーといった、メジャーな活動の場合、積極的にリクルートをしなくても部員は集まるものです。
あまり聞きなれない学生活動の場合、効果的なリクルート活動をしなければ、部員募集どころか学生に認知してもらうのは一苦労でしょう。
作例のリクルートチラシは「起業部」というあまり聞きなれない活動をPRしつつ、リクルートも同時に行なうという2つのミッションが掲げられました。今回のチラシ制作にあたり、当サービスがデザインで意識した点は次の3つです。
- 活動の目的や意義をデザインに反映させる
- 警告色をあえて使いインパクトを出す
- 視覚的な休憩ポイントを設けて視線を誘導させる
活動内容を正しく、わかりやすく伝えながら、リクルートまで網羅したチラシ制作のポイントについてお話ししていきたいと思います。
活動の目的や意義をデザインに反映させる
チラシの目的は極論を言うと「キッカケ」です。チラシですべてを説明して、制作側の意図に沿うような行動を促すことはできません。チラシだけで商品やサービスを購入させようと思っても難しいことと同じ意味です。
チラシを学生活動の認知、興味を持ってもらうためのキッカケとしてのツールにするならば、一目見てどのような活動をしているのか?どのような意義があるのか?を伝える必要があります。
作例のチラシでは大学の起業部であることから、一般の会社説明会のようなチラシデザインを、活力溢れる学生に刺さるように意識して制作しました。企業の会社説明会などで見られるようなイラストよりもカジュアルに、活力を意味するイエローを背景として使用しています。
一般企業の会社説明会では、信頼感や清潔感、誠実さを演出するために「白」や「青」をカラーベースとして使用することが多く見られます。学生起業部のチラシということで、ソフト面となるイラストのテイストはビジネスを意識し、背景やフォントを学生向けに組み合わせました。
警告色を使いインパクトを出す
学生活動のリクルートチラシにはインパクトが必要です。というのも大学のサークルや同好会のチラシは手作りではあるものの、インパクトが強いものが多く、その中でシンプルすぎるデザインは他のチラシに埋もれてしまう可能性が高くなるからです。
作例では表面の大部分と裏面の枠部分に同じイエローを使用しました。イエローは活力という意味以外に、警告色という意味もあります。イエローに黒を混ぜると蜂や工事現場の注意看板をイメージするでしょう。イエローと黒の組み合わせは警告色として、さまざまな場所で使われています。
警告色をあえてチラシに使うことで、サークルを探している新入生にインパクトを与え、チラシを手に取るキッカケになります。
視覚的な休憩ポイントを設けて視線を誘導させる
イエローのような原色は長時間見続けると疲れを感じさせてしまいます。どのようなに良い内容でも疲れを感じさせてしまうと、チラシを見続けてもらえなくなります。チラシを最後まで読み進めてもらうためには、視覚的な休憩ポイントを設けて視線を誘導させることが重要です。
作例では表面にイラストと白抜きの枠。裏面は白抜き背景をテキストやイラスト、図を配置するベースにしています。イエローの強い色から視線をずらした先に伝えたい情報を置いておけば、自然と情報を見てくれるものです。
表面のイラスト上部に白抜きのラインを入れたのも視線誘導の工夫です。イエローの強い色の中に右上から左下に向けたラインを入れることで、チラシ全体を右上から左下へ誘導させるデザインにしました。
チラシ表面全体を見ると、右上には学生活動のタイトルの頭文字があり、左下には起業部の詳細情報を掲載しているのがわかります。視線誘導によって情報を伝えています。
見やすさを向上させつつ、視線を誘導して的確に必要な情報を伝える。一枚のチラシの中に複数のテクニックを織り込んだ制作になりました。
制作フライヤー・チラシデザイン
に対する感想
VOICE ※第三者による感想です
インパクト大!活気に満ちたチラシデザイン
飛び出す様な強い色が学生の熱意を表現
チラシを手に取ると、黄色の背景に、黒いと×強めフォントで大きくレイアウトされた文字がまず目に飛び込んできます。黄色と黒色といえば蜂の色でもあり、ポリスライン(トラテープ)に代表される危険を知らせる色の組み合わせでもありますが、ここでは「イキイキとした熱意に溢れている」という意思表示になっているように感じられます。ドットがあしらわれていたり、白抜きで丸いフレームがあったりすることで、危険という意味合いは弱められ、エネルギッシュなムードが伝わってくる気がしますね。
「起業」を具現化したイラストで分かりやすくアピール
起業についてぼんやりとしたイメージしか持っていない人でも、ボードを前に意見交換を行っている姿、パソコンでグラフを見たり、スマホで会話したりという姿を見れば、どのような活動をするかのイメージを持ちやすいはずです。「起業する」という活動内容が一目で分かるイラストが大きくレイアウトされることで、チラシの文字情報への興味関心を呼び起こすデザインになっているように感じます。人物が比較的ラフで自由な服装をしているのも、学生風で親しみが湧きそうですね。
サークル勧誘の洪水の中で手を伸ばさせる。「起業部」という未知の活動を伝えるチラシ設計術

※画像はイメージです
「起業部って何?」から始まるチラシの宿命
大学のサークル勧誘シーズンは、新入生に大量のビラが手渡される季節です。テニス、サッカー、軽音楽──名前を聞いただけで活動内容が想像できるサークルのチラシは、単純に「楽しそう」な写真を見せるだけで成立します。
しかし、「起業部」はそうはいきません。そもそも大学に起業部があること自体、多くの学生にとっては想像の外でしょう。「起業」という言葉が持つ「意識が高い」「自分には縁がない」というイメージが、チラシを手に取る以前に壁を作ってしまいます。
つまり、このチラシには「①起業部とは何かを理解させる」「②心理的ハードルを下げる」「③説明会への参加を促す」という、3つのミッションが同時に課せられていたことになります。
警告色を「ポジティブなアテンション」に転換する
表面を支配するイエロー×ブラックの配色は、一般に「警告色」として知られています。蜂の体色、工事現場のトラテープ、道路標識──いずれも「注目させる」ための配色です。
ここで注目すべきは、この本来ネガティブな文脈で使われる配色を、ポップなデザインと組み合わせることで「警告」ではなく「アテンション(注目)」に作り変えている点です。ドット柄や丸いフレーム、カジュアルな服装のイラストが、黄と黒の組み合わせが持つ「危険」「威圧」のニュアンスを打ち消しています。
結果として残るのは、「とにかく目立つ」というプラスの効果だけです。キャンパス内で何十枚ものビラの中から「おっ」と目を引く存在になるために、この配色は極めて合理的だといえます。
フラットイラストが解決する「起業=堅い」問題
紙面の中央付近に配置されたフラットデザインのイラストレーションは、ホワイトボードを囲んでディスカッションする学生、ノートパソコンを操作する姿、資料を手に歩く人物など、「起業活動」を視覚化するモチーフで構成されています。
ここで重要なのは、イラストのタッチがスーツ姿のビジネスパーソンではなく、カジュアルな服装の若者として描かれている点です。これによって、「起業=スーツを着た大人がやること」というステレオタイプを崩し、「大学生活の一部としての起業」というリアルな姿を提示しています。
また、人物を斜め上(アイソメトリック風の俯瞰)から描くことで、部室を上から覗き込んだような臨場感が生まれています。読み手は「ここに自分が加わったらどうなるだろう」と、自然に想像を働かせることになります。
「マネージャーも募集中!」が広げるターゲットの裾野
表面の片隅にある「マネージャーも募集中!」というコピーは、一見すると補足的な情報に見えます。しかし、リクルート戦略としてはかなり重要な役割を果たしています。
「起業部」と聞いて興味を持つ層と、「自分は起業には向いていない」と思う層は、明確に分かれるでしょう。後者は本来このチラシのターゲット外です。しかし「マネージャー募集」の一文があることで、「アイデアを出す側ではなく、運営を支える側としてなら関われるかもしれない」という新たな入口が生まれます。
この一文だけで、ターゲットの幅は一気に広がります。少ないスペースで最大の効果を生む、テキストコピーの力を感じるディテールです。
裏面の「白場」が作る信頼と読みやすさ
チラシの裏面は、表面のイエローの枠を維持しつつ、中央に大きな白いスペース(白場)を設けて、説明会の日時・場所・参加特典などの情報を整理しています。
高彩度のイエローは長時間注視すると目が疲れる色です。裏面を白場ベースに切り替えることで、視覚的なリフレッシュ効果を与え、情報を落ち着いて読める環境を作っています。
また、白場はデザインにおいて「信頼感」「公式感」を演出する働きがあります。表面のポップなテイストとは対照的に、裏面で整然と情報を提示することで、「しっかりとした運営体制」が伝わります。大学公認の部活動であるという信頼を、紙面構成で裏付けているわけです。
説明会がオンライン(ZOOM)とオフラインのハイブリッドで案内されている点も、参加のハードルを下げる工夫です。忙しい学生にとって、「まずはオンラインで覗いてみるだけ」という選択肢があることは、行動を起こすための大きな後押しになります。
ビビッドでダイナミックな起業部チラシデザイン
・明るいカラースキームで部活の魅力を引き出す
こちらの独創的な起業家精神を表現したチラシデザインは、鮮やかなイエローベースの背景がエネルギッシュな雰囲気を醸し出しています。幾何学模様を用いたデザインが視覚的な興味を喚起し、学生たちの活動をダイナミックに描いたイラストが部活の魅力を伝えています。
・コントラスト効果で注目度アップ – 黄色と黒の組み合わせで視線を惹く
チラシには黒い大文字のタイトルが縦方向に配置され、黄色と黒のコントラスト効果で目を引くデザインが採用されています。通常、この色の組み合わせは警告色として使われますが、チラシではポップな雰囲気になるよう調整されており、切迫感ではなく、独自の個性をアピールしています。
・イベント情報を直感的に伝えるデザイン – マップやカレンダーを活用し、分かりやすさを追求
チラシ裏面では、入部説明会の日時や場所が詳細に案内されています。黄色い枠の中に白いスペースを設けることで、情報が目立つよう配慮されており、日程や場所はカレンダーやマップを用いて直感的に理解できるようにデザインされています。また、マップにはグリーンやブルーを主体とした配色が用いられ、イエローの背景との対比で視認性が高められています。
このチラシデザインは、ポップで明るいデザイン要素と、分かりやすいイラストやテキスト情報の組み合わせが、起業部の活気あふれる雰囲気をうまく表現しており、興味を持った学生に部活動への参加を促すことができるでしょう。

※掲載しているチラシデザインサンプル・モックアップはイメージです。実際の用途・サイズ・仕上がりとは異なる場合がございます。
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