一対の獅子とパワーのあるタイトルが目をひく、演劇公演のチラシデザインです。
演劇のチラシは出演者の写真のみで上品にまとめることもありますが、記念すべき舞台化ということもあり、パッと見たときのインパクトを大切に制作しました。
豪華絢爛なビジュアル
このチラシは、演劇とトークショーのゴージャスな世界観を表現しています。中央に配置されたキャストたちの力強い視線と表情が、イベントの重厚感を感じさせます。背後には、王者の象徴であるライオンが描かれており、イベントの名前とリンクしています。
デザイン的な訴求力の最適化
チラシのデザインは、目を引くビジュアルと情報のバランスが取れていて、イベントの質と楽しさを予感させます。観客が期待するエンターテイメントのエッセンスが凝縮されており、演劇ファンだけでなく、広い層へのアピールが期待できます。
デザイナーの振り返り
■ 演劇の深いテーマが感じられるようなチラシ作りを心がけました。
■ 公演日は下部にも掲載していますが、一番大事な項目ですので、念押しで大きく掲載しています。
■ 縦にスッと伸びた堂々としたタイトルはKING”王”を彷彿とさせる風格を感じさせます。背景で強い存在感を放つ2頭のライオンもタイトルと結びついたデザインですので、全体のコンセプトをより濃いものにしています。
演劇公演を宣伝する、迫力あるチラシ制作例
演劇はいつの時代でも人気が高い舞台です。これを宣伝する為には、演劇特有の迫力をチラシで伝えられるようにする事が必要です。チラシによる集客効果を高める為には、チラシデザインにおいて、演劇の良さが伝わるようなデザインを作成していき、ロゴや背景写真などのバランスをうまく調整しながら、配色が被らないように制作を進めていく事が大切です。
演目ごとの世界観をチラシで再現する
演劇には、演目がありますので、今回、どのような演目を演じるのかを示していきます。その世界観をチラシデザインで再現していく事で、消費者の関心を引き、実際に会場へ足を運んでもらえるようにします。迫力を生み出す為には、演目をイメージ出来るイラストや写真を背景画像として大きく載せる事が必要になってきますので、写真選びを行います。迫力を感じられるような写真としては、演目を実際に演じている場面を切り取った物が有効であり、最も消費者に公演の内容が分かるでしょう。
出演者の写真とタイトルの出来が、チラシの明暗を分ける
タイトルロゴの制作は、チラシデザイン全体のイメージを決定づける要素の一つです。ロゴの雰囲気は、フォントの選び方、大きさの調整、文字色の選び方によって変わってきます。激情を感じさせたいのであれば、赤を基調にした色選びを行い、壮大さを感じさせるのであれば、ゴールドや白を基調にした色選びを行います。この文字色などの選び方は演目によって変わってきます。演目が異なる毎にチラシを作成していく必要がありますが、イメージカラーも異なりますので、演目に関連するイメージカラーを決定してから、配色パターンを考えた方がスムーズです。
来場者に重要情報を的確に伝えるデザイン
チラシは、演劇を上演する上で、顧客に必要な情報を与える為の宣伝媒体です。その為、会場へのアクセスや日時などを掲載しておく事で、来場する人々への情報を確実に伝える事が出来ます。迫力があるチラシを作成すれば、多くの人々に注目してもらう事ができ、集客効果を引き上げていく事が可能になってきます。演劇公演を宣伝する手段として広くチラシを配布していけば、人が集まりやすくなるでしょう。
制作フライヤー・チラシデザイン
に対する感想
VOICE ※第三者による感想です
ミステリアスで、風格がある、独特なチラシデザインだなと思いました。
ゴージャスな感じと、ダークでワイルドな世界観が合わさって、日常から少しだけ隔離された、独特な世界が創り出されています。背景の、目を光らせた二頭の獅子……背中合わせに配置されている彼らはそっくりだけれども、金と銀という、対となる、別々の色をしています。反対の存在である獅子同士が背中合わせになっているというところに、この舞台の本質が表現されていると思います。「MR.KING」の何もふさわしいチョイスですよね。このデザインによって、観劇の前から、どんなストーリーが待っているのかと気分が盛り上がります。全体の背景が黒であるのも、舞台という特別な空間の中にいる感じを彷彿とさせます。スポットライトを浴びて舞台に立つキャストさんたちの姿を、チラシデザインから想像することができるのです。
裏面も、舞台名、あおり、あらすじと、それぞれが違う大きさのフォントになっていて、とても読みやすく、わかりやすいです。シリーズものの愛されているタイトルであることもすぐにわかります。キャストさんの写真も大きく並んでいて嬉しいですね。演出・脚本を務めた方の情報も掲載されているので、この舞台だけでなく、この劇団そのものへの興味も深まるチラシデザインだと思います。
VOICE ※第三者による感想です
シンプルで簡素な演劇のチラシとは、一線を画する仕上り。
演劇やライブ、トークショーのチラシデザインということですが、パッと見た感じではライブやトークショー、演劇というよりも、競技のような印象がありました。ゴールドとシルバーのライオンを用いているところや、背景なども競技のイベントで用いられている場合とよく似ているからです。風格がしっかりと感じられる作りになっていますし、インパクトも抜群にあるので、どのような内容が書かれているのか気になるような作りだと言えるでしょう。
通常このようなイベントを行うチラシの場合には、派手に作成することが多いのですが、ミステリアスでインパクトのある感じに作られており、一般的なイベントなどの宣伝に用いる場合とは一線を画しているように思えます。しかし、裏面を見ると演劇やライブ、トークショーのイベントだということがわかりますし、出演者の写真も笑顔で載せられているので、ほんわかとした温かい雰囲気になっていると言えるでしょう。このギャップも新鮮さを感じさせてくれます。
※掲載しているフライヤーデザインサンプル・モックアップはイメージです。実際の用途・サイズ・仕上がりとは異なる場合がございます。