朝の一杯は、仕事のスイッチ
デザイン事務所での日々は、朝の一杯のコーヒーから始まることが多いです。デスクに腰を下ろし、パソコンを立ち上げる前に、まずは湯気の立つカップを両手で包み込む。その瞬間が、自分にとって「今日も一日が始まるな」という合図になっています。コーヒーは、もはや筆記用具やツールと同じように、なくてはならない仕事道具と言っても差し支えない存在です。
朝の仕事は頭が冴えやすく、集中力も出やすい時間帯ではありますが、それでもコーヒーの香りと味が背中を押してくれるような気がします。特にデザインのアイデア出しや、クライアントに提案する資料づくりには、頭をはっきりさせるための相棒として欠かせません。
カフェインとの付き合い方を考える
ただし、コーヒーがいくら魅力的な飲み物でも、その裏にはカフェインが潜んでいます。カフェインは、脳を刺激して集中力を高める反面、摂り過ぎると手が震えたり、夜に眠れなくなったりと、デメリットも少なくありません。昼下がりに何気なく飲んだ一杯が、夜中になっても頭を冴えさせてしまうことがあるのです。
デザインの仕事は、夜にアイデアが湧きやすいことも多いのですが、それでもしっかり休息を取らなければ翌日のパフォーマンスに響きます。睡眠不足は判断力やクリエイティビティの低下につながりかねず、その意味でもカフェイン摂取量には気を配る必要があります。
夕方からはデカフェへのシフト
そこで最近、私が実践しているのが「時間帯別コーヒースイッチ」です。朝から午後の早い時間帯までは、通常のカフェイン入りコーヒーで脳をしっかり活性化させ、アイデアを出し、作業をガンガン進めていきます。そして、夕方以降になったらカフェインゼロ、いわゆる「デカフェ」へと切り替えるのです。
この切り替えによって、夜には無理なくリラックスできるようになりました。仕事が終わったあとでもコーヒーの香りは欲しい、でも寝る前には刺激が強すぎる、という矛盾を解消できるのがデカフェの存在です。デカフェであれば、翌日のコンディションを乱さずに、コーヒーを飲む楽しみだけを味わえます。
インスタントコーヒーも侮れない
一昔前は、インスタントコーヒーというと「味気ない」「香りが薄い」といったイメージがありました。ですが、最近のインスタントコーヒーの進化には目を見張るものがあります。特にデカフェの分野でも、かなり満足できる味わいのものが増えてきました。
事務所ではカフェイン入りのレギュラーコーヒーをハンドドリップで淹れることもありますが、夜は片付けや作業整理があるため、手軽なインスタントデカフェが助かります。お湯を注ぐだけですぐに飲める手軽さはもちろん、風味もそれなりに豊かで、コーヒーとしての満足度は十分。コーヒー好きにとっては嬉しい選択肢です。
自分に合ったコーヒー習慣を探る
デザインに没頭するなかで、「自分が本当に欲しいのは何か?」と自問することがあります。それはコーヒーに対する姿勢にも通じます。単純にカフェインを摂取したいわけではない。落ち着いて作業できる空間や時間、そのなかで心を整える行為の一つとして、コーヒーはそこにあるべきなのです。
朝から昼過ぎまでカフェイン入りコーヒーで勢いをつけ、夕方から夜はデカフェで落ち着く。そして、休日や気持ちを切り替えたい時には、あえてお茶やハーブティーに手を伸ばしてみることもあります。私たちは、コーヒーを道具のように使いこなすことができれば、より良い日常と創造的な仕事のリズムを築くことができるのではないでしょうか。
コーヒーを仕事のパートナーとして
私にとってコーヒーは、単なる嗜好品ではなく、仕事をともに進めるパートナーのような存在です。味わい、香り、そして適度なカフェインによる刺激は、アイデアを練るデザイナーの脳にとって不可欠な要素でもあります。ただし、その刺激をコントロールする術を持たずして、コーヒーは一筋縄ではいきません。
だからこそ、朝から昼にかけてカフェインを積極的に摂り、夕方から夜にかけてはデカフェへ移行する方法は、とても有効だと感じています。多忙な日々の中でも、コーヒーをただ漫然と飲むのではなく、その役割と時間帯を整理することで、仕事の生産性と睡眠の質の両方を守ることができます。
これからもコーヒーとの付き合い方を試行錯誤しながら、自分なりのベストバランスを探っていきたいと思います。同じようにコーヒーを愛する方々や、カフェインコントロールを考える方の参考になれば幸いです。
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