
チラシがイベントを盛り上げる!
チラシは集客のための手段です。効果的なチラシを作ることで、1人でも多くの人をイベントに呼び込むことができます。イベントの種類にもよりますが、たくさんの人が集まったほうが、場が盛り上がりより充実した時間を過ごすことができます。

お客様のためにも、イベント開催者のためにも、魅力的なチラシを作ることは重要なポイントです。しかし、どんなことに注意すればいいのかわからないという方もいることでしょう。今回は、イベントのチラシデザインのコツをまとめてご紹介します!
まだ形のないものをチラシで表現する

ライブイベントは、チラシ制作の段階ではまだ形がありません。もちろん演目や出演者などは決まっていますが、品物のようにいつでも手に取れる定形が完成されているわけではなく、事前情報から予測してそのイベントの雰囲気を掴み取る必要があります。まだ形ができていない当日のイベントを宣伝するわけですから、いかにチラシをデザインする側がキーとなるイメージを事前情報から掴み取れるかが重要なポイントと言えます。クライアントの価値観のすり合わせもしっかり行いましょう。
イベントチラシで最初に目立たせるべきは「開催日」と「会場」
イベントチラシを見た人が即座に知りたいのは、「行ける日なのか」「行ける場所なのか」の2点です。イベント名やテーマにインパクトを持たせるのは当然ですが、開催日と会場が埋もれていると、興味を持っても「詳細がわからない」状態で放置されてしまいます。
制作の判断基準として、「このチラシを5秒だけ見せたとき、日付と会場が即座に認識できるか」を確認してください。文字サイズ、配色、配置の優先順位で、「いつ・どこで」が必ず第2位までに入るようにレイアウトを組む。イベント名が第1位、日付と会場が第2位、それ以外の詳細情報は第3位以下、という優先順位の明確化が、集客効果を左右します。
特に小規模イベントでは、「自分の生活圏内で開催されるか」「自分のスケジュールに合うか」が参加判断の最初の関門です。このハードルを越えてもらう情報を、視覚的に目立たせる設計が必要です。
イベントの価値観を掴み響かせる

チラシ制作するために、イベントの詳細をしっかり把握することはまず大前提です。出演者、日時、場所などの詳細をどのように漏れなく伝えるか考えておくことも大切と言えます。そして一番大切のはそのイベントを開催する側の「価値観」を掴むことです。イベントというからには人に来てもらいたいわけですが、肝心の“どんなイベントなのか”を伝えるためには、開催側の価値観をリサーチすることが重要です。価値観は共鳴します。開催者側の価値観を掴みチラシで表現できれば、ターゲットとなる相手に伝わりやすいです。人を呼び込みやすいより魅力的なチラシを作ることができます。

こちらのチラシはミュージカルの告知チラシです。まるで夢の世界にいざなうような楽しげでファンタジックな価値ある世界観が目を引きます。思わず「行ってみたい」「日常を忘れてときめきたい」など、この世界観に共鳴する人なら足を向けたくなるでしょう。
このイベントの雰囲気をあらわすために、役者のまわりをカラフルな色使いにしています。また、メインビジュアルに自然のモチーフを取り入れてナチュラルなカラーを配置し、暖色系のデザインにうもれすぎないように工夫してあります。表で世界観を表し、興味を引かれた人が裏面で詳細を確認できる構造です。裏の写真には舞台の様子がひと目でわかる写真を配し、そのイベントの規模も伝わりやすいようにしてあります。
1点注意することとして、ミュージカルのチラシはあまり詳細な場面を使ってしまうとネタバレになってしまう恐れがあります。そのイベントを訪れた人だけが知ることができるワクワクはしっかり残しておいてあげましょう。
イベントのターゲット層を絞ったデザインがGOOD!

開催者側には、価値観の他にも“どんな人に来てもらいたいか”というイメージがあります。これは「このイベントに来ることでどんなメリットがあるか」ということからも類推できます。イベントの特色によってターゲット層は異なってきます。
音楽イベントならば、ロック好きの人にクラシック音楽の魅力を伝えても響きづらいように、ターゲット層が曖昧だと、どんなに宣伝に力を入れても人を呼び込みづらいです。そのイベントの特徴を熟知し、ターゲット層を絞りこみましょう。

こちらのチラシは一見すると落ち着いた印象を与えます。ターゲット層が絞り込まれたとしても、呼びかけは不特定多数に行います。出演者が若いことから見ても、もっと目立たせる方法があると思う方がいるかもしれません。
しかし、このチラシは、彼らの音楽の雰囲気や世界観を表現するためにあえてアースカラーを用いて、ナチュラルな仕上がりにしています。手書きで書いたような「やさしさに包まれて」というタイトルとともに、癒しの音楽を求める人には、特に響きやすいデザインにしてあるのです。太陽の光が差し込んでいるかのような背景と、メリハリのある白抜きフォントで、伝えるべき情報はしっかり目立たせてあります。幾多のチラシに埋もれることなく、ターゲット層にきちんと響く伝わりやすいチラシです。
イベントだからとにかく目立たせよう!と躍起になるのではなく、特色を掴み、ターゲット層を明確にすれば、落ち着いていながらも同時に目立つ、相手に届くチラシデザインが作りやすいです。集客率も高まると言えるでしょう。
他と差別化する工夫をチラシにほどこす

音楽イベントは今や全国各地で開催されているメジャーなイベントです。探せば毎日どこかで何かしらかのイベントが開催されています。そのたくさんのイベントの中で、チラシで宣伝したイベントに来てもらうためには、他と差別化させる必要性があると言えるでしょう。
こちらのチラシは、よく見ていただくと、出演者も音楽ジャンルも多彩です。1つの目立った特徴があればそこを強調することもできますが、多くのジャンルがある場合は統一感を持たせつつ個性が響きあうtデザインに昇華させることが大切です。ポイントとなるのは、そのイベントの全体的な雰囲気や特徴です。
このチラシは「音楽響導体」という印象的な言葉が、メタリックなデザインとともにピンクの系統の配色の中に浮き上がっています。背景がピンク系統が多い割にクールなデザインになるように工夫しているのです。特徴を掴むと、ジャンルを超えたまとまりが生まれ、より重厚で他とは違う魅力が引き出されたチラシデザインに仕上げることができます。
イベントの季節感を活かしたチラシ作り

イベントは開催される季節を味方につけることができます。
こちらのイベントはクリスマス時期に行われており、カッコイイ男性ダンサーの写真と合わせて、クリスマスのキュートな小物を配置しています。イベント事は、それだけでも人の関心を引き寄せやすいです。ホワイトクリスマスをイメージし白を基調とする中にところどころ青い色合いを加えることで、一味違ったスタイリッシュなチラシデザインを実現しています。
よく見るとダンサー以外の小物のピントがややぼけています。この効果のおかげで自然とダンサーに注目しやすくなっています。クールさを追求しすぎるとお客さんを遠ざけてしまいがちですが、このチラシのように中央にポップな書体の文字を配置すると親しみやすさも加えることが可能です。クリスマスらしい素材は使い古されているように思いがちですが、特性を活かして工夫を加えることで、斬新なデザインに生まれ変わらせることができます。
チラシの裏面にも注目してみましょう。実はこのイベント出演者が多いです。たくさんの人物写真を載せると雑然としてしまいかねませんが、このチラシのように余白を十分にとると見やすさを損なうことなく多くの人物を紹介できます。出演者が多い場合はぜひ参考にしてみてください。
成功の方程式はコンセプト×(コピー+写真+レイアウト)

価値観や世界観はコンセプトとも言い換えることができます。コンセプトとは“このイベントを通してなにを伝えたいか”というテーマです。チラシには3つ要素が組み合わさっています。それがコピー(文章)、写真(あるいはイラスト)、そしてレイアウトです。これらの要素を引き立たせる最重要ポイントがコンセプトになります。
開催者側が表現したいコンセプトを明確にし、表現することでそのイベント独自の魅力をあますところなく見る人に届けることができます。このチラシデザインは、神秘的でクラシカルでありながら新進気鋭の若手ピアニストらしいモダンな雰囲気も表現しています。紫を基調とすることで、ミステリアスな雰囲気を表現しつつ、光を用いることで、型にはまらない若手ピアニストの勢いも見た人に伝わる仕様です。
大胆なタイトルと、まっすぐこちらを見据えたピアニストの堂々たる写真、全体の構成が、それぞれコンセプトと合致するように工夫してあることで、人目を引きつける静かな力強さが表現されています。裏面の情報量は多いですが、レイアウトを工夫し1つの1つの情報の間のスペースを広めにとることで、読みやすさを確保しています。これなら、コンサート開催前の時間でじっくりストレスなく読み進めることができます。読むごとに徐々に詳細が明らかになる小出し構造となっており、読み終わる頃にはこのイベントに向ける期待感もより増すことができます。

こちらも同じ人物のチラシですが、やはり見たときの印象は異なります。そのイベントならではのコンセプトを表現することで、1人の人物をメインに扱ったとしても表現方法は多彩です。
このチラシからは、1枚の絵画作品を見ているような、芸術的で緊張感のある一般的なクラシックコンサートでは感じることができないような刺激を受けます。主役のピアニストを照らしだすように差し込む光と、不思議な背景が相まって、1つの物語を読むような迫力を加えています。往年のクラシックファンから、新しい音楽を求める肩にまで幅広く響くデザインです。
このようなアーティスティックなチラシを作るときのコツとして、読みやすさを損なわないようにすることも挙げられます。全体的にブラックな色合いが光る配色ですが、文字を白抜きにし、多くの情報があるときは明確に区切ることで、読む側はむしろ読む楽しさを覚える仕様です。そのイベントならではのコンセプトを表現すれば単調なデザインに陥ることはありません。表現方法は無限に生まれます。
写真やイラストを効果的に活用する


チラシにおいて美しい写真素材は強力な武器です。例えばダンスイベントなら、平面のチラシの中にダンスならではの躍動感を加えることができます。しかし、ただダンサーの写真を貼り付けただけですと、逆に浮いてしまいがちです。効果的に用いるためにも全体の雰囲気と調和する工夫を加えることが肝心です。
上の2つのチラシデザインはどちらもダンスイベントを告知しています。上側は、女性ダンサーのアグレッシブな写真と光り輝くような効果が合わさってダンスならではの楽しさが伝わってきます。下の写真ではモノトーンを基調とした配色の中に男性ダンサーがクールに踊る写真が生かされ、ダンスイベントのスタイリッシュな雰囲気を表現しています。どちらも写真をただ貼り付けるだけでなく、より効果的に用いられるように加工が加わっています。魅力的な素材も使い方が下手ですと活かしきれません。全体と調和してそのイベントの魅力がより伝えるにはどのようにアレンジすることが有効か考えながら制作してみましょう。

同じくダンスイベントのチラシながらも、こちらはダンサーそのもののセクシーな魅力を活かしています。ダンスだから踊る写真を用いなければと堅苦しく考える必要はありません。そのイベントの魅力、あるいは出演者の個性を引き立たせるデザインを採用することが一つのポイントと言えるでしょう。一口にダンスといっても、来場者と一緒に楽しむダンスもあればじっくり見せる芸術的なダンスもあります。そのイベントの特性を活かしたチラシに仕上げることが効果的なチラシを作る重要なコツです。

写真だけでなくイラストを用いる方法もあります。こちらのチラシデザインでは、下部の漫画部分が目を引きます。日中交流イベントのチラシなので、中国語で記載されていますが、どちらの国の人からみても違和感がないように作られています。魅力的な素材をより活かす方法を模索して活用すると、さらに素敵なチラシにすることができそうです。

こちらのフライヤーでは、ダンスソロバトルのイベントらしく多彩な出演者の写真が並べられています。雑然とした雰囲気はストリートカルチャーらしいクールな印象を醸し出しつつも、写真のレイアウトは概ねシンメトリーでスッキリとしています。中央付近にある関係者の写真のブロックはほぼ同じ大きさなのですが、写真の写り方がズームであったり引きであったりと様々であることで、型にハマりきらない魅力が表されています。ストリートダンスコンテストの突き抜けるようなエネルギーが、親しみやすい表現方法でデザインされている事例です。
イベントそのものをメインに取り扱う手法もあり

今までは人物写真が目を引くチラシデザインが多かったですが、もちろんメインに据えるのは人物だけとは限りません。このチラシではイベント会場そのもの動きのある背景で表現し、中央のポップでありながらも落ち着いた光り輝くブルー色の文字が、主役のように踊っています。
人物が写真とともに紹介されているのは裏面です。この会場を訪れることで味わえる満足感が人物写真なしに表現されているところがポイントになります。人ではなくともメインをはれる吸引力がイベントそのものにあります。見せ方次第で人物写真以上に力強いデザインにすることも可能なのです。


この2つのチラシデザインのように象徴的なシルエットデザインを活かす方法もあります。上はチアダンスイベントであり、象徴的なシルエットを中央に添えることで、どのチームも主役になりうるように配慮されています。下は、出演団体募集というコンセプトが最大限活かせるようにあえてシルエットという空白表現を用いています。どちらも、ポップでキュートかつピンクを基調とした目立つデザインのなかにあえて白抜きのシルエットが入ることでインパクト抜群です。このようなアレンジの方法もあります。
イベント種類別デザインガイド
| イベント種類 | デザインの方向性 | 必須情報 |
|---|---|---|
| 音楽フェス | 派手、ビジュアル重視 | 出演者、日時、チケット情報 |
| セミナー・講演会 | 知的、信頼感 | 講師紹介、プログラム |
| 地域祭り | 親しみやすい、賑やか | 会場図、タイムテーブル |
| 展示会 | スタイリッシュ | 出展者リスト、アクセス |
| スポーツ大会 | ダイナミック、躍動感 | 参加方法、ルール |
イベントチラシの情報優先順位
| 優先度 | 情報 | 配置 |
|---|---|---|
| 1位 | イベント名 | 最上部・最大文字 |
| 2位 | 日時 | タイトル直下 |
| 3位 | 場所 | 日時の近く |
| 4位 | 内容・見どころ | 中央エリア |
| 5位 | 料金・申込方法 | 下部 |
| 6位 | 主催・問合せ先 | 最下部 |
イベントチラシの配布計画
| 期間 | やること | 配布先 |
|---|---|---|
| 2ヶ月前 | チラシデザイン開始 | — |
| 1ヶ月前 | チラシ完成・配布開始 | 公共施設、協力店舗 |
| 2週間前 | 追加配布・SNS告知 | 駅前、商業施設 |
| 1週間前 | 最終告知 | 周辺地域にポスティング |
| 当日 | 会場周辺で手配り | 会場、最寄駅 |
イベントチラシ×WEB連携
| 連携方法 | 効果 |
|---|---|
| QRコードで申込フォームに誘導 | 紙→WEBのスムーズな転換 |
| SNSハッシュタグを記載 | 参加者による拡散 |
| アーカイブ動画のQRコード | 過去イベントの雰囲気を伝える |
| WEBチラシとしてPDF配信 | 配布エリア外にもリーチ |
魅せて・惹き付けて・イベントに呼び込もう

1枚のチラシが教えてくれる情報量は多いです。しかし、昨今のチラシがあふれた社会の中では、まず興味を持ってもらうことが非常に大切です。そのイベントのコンセプトを理解し表現すれば自然と人を魅了しイベントに呼び込み、より引きつけるデザインを作ることができます。ここで紹介したコツを活用して、魅力的なイベントチラシを作成してみましょう。
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