キャッシュレス決済を導入する機材を紹介した二つ折りパンフレットです。
現金に代わり使用されるシーンが格段に増えたキャッシュレス決済。現金決済は通貨を使ったシンプルな支払い方法ですが、キャッシュレス決済は、スマートフォンやカードなどの支払方法を選択することができ、アプリケーションやカードの種類によってそれぞれ使用場所や利用方法が異なります。そうしたキャッシュレス決済の普及に伴い、決済端末も日々進化を遂げています。
決済端末の進化とデザイン
さまざまな機器が集まる展示会で、そうしたキャッシュレス決済端末を紹介するためのパンフレットを制作しました。表紙面は明るいブルーの単色で、中心には決済時に活用する二次元コードを配置し、周囲にスマートフォンやカードをかざしているようなイラストを入れました。
デザインで伝える商品の魅力
機器の品名だけでは使用状況が浮かびづらい端末も、こうしたイラストや象徴的な二次元コードをデザインすることで文章での説明が必要ないほどわかりやすく表現できています。
詳細情報で興味を引きつける
中面は、表紙面のシンプルさとは打って変わり、実物の写真を大きく扱いフルカラーで機器の機能的な説明を細かく伝えています。展示会は各業界のプロが集まるイベントなので、興味をもってくれた方へはできる限り商品の情報が伝わるよう、詳細で丁寧な紙面づくりを心掛けました。
展示会用製品紹介パンフレットで重要な「情報構造を明確にすること」
展示会用製品の紹介パンフレットにおいて読み手に伝えたいことは、展示している製品の情報を理解してもらった上で購入・導入を検討してもらうことです。
情報を理解してもらうために重要となるデザインのポイントが「情報構造を明確にすること」です。2つ以上の情報構造を1つの制作物内で明確にするためには「囲み」と「レイアウトの統一」が重要になります。
「囲み」で情報をわかりやすくする
図形や罫線で作られている「囲み」を効果的に活用することで情報がグループ化され、読み手の理解を助けられます。作例のように箇条書きで情報を囲みの外へもっていくことで、詳しい情報をわかりやすく伝える工夫も施しました。
「レイアウトの統一」で製品同士の比較がしやすくなる
囲みを含め、写真や図形、テキストなどのレイアウトを統一することで、ページごとの製品間で比較検討がしやすくなるでしょう。
情報構造を明確にすることで伝えたいことがわかりやすく伝えられる
専門用語などが多く使われる展示会用製品の紹介用パンフレットでは、読み手の理解度を深めるデザインが重要です。製品写真やイラストだけではなく、それ以外の囲みやレイアウトを工夫することで、よりわかりやすいパンフレットになるでしょう。
制作パンフレットデザインに対する感想
VOICE ※第三者による感想です
機材のことを知って欲しいという気持ちが伝わってきました。
キャッチーだけど落ち着いた表紙デザイン
大きなQRコードに、さまざまなものをかざす人の手のイラスト。キャッチーな表紙ですが、色を抑えているため落ち着いた印象に。「キャッシュレス機器」というテーマに似合う、堅実なカラーを選んでいるように感じました。
多様な利用シーンを強調するイラスト
QRコードだけではイメージが限られてしまいますが、スマホやカードなどをかざす様々な手があらわれることでシーンや使う人々の多様性をあらわし、日常への必要性をイメージしやすくなっているかと思います。
実物写真と丁寧な説明
パンフレットの中面にはリアルな機械を大きく掲載し、表紙のイメージとは異なるデザインに。説明は丁寧でありながらも項目や色を分けることで、一つひとつが確認しやすいように思いました。
工夫をこらしたレイアウト
長い文章は箇条書きにして掲載しているため、読みにくさはありません。2つの記載を左右で分けて配置しているため、スッキリと見やすい印象もあります。背景に明るい色を敷きつつも左右のページで色分けしているため、無意識に「別の機材」と分けて理解できるように。角の丸い白い枠を配置しているため、少しだけカジュアルさも感じられます。機材のことを多くの人に知って欲しいという気持ちが伝わるよう、さまざまな工夫が施されているパンフレットだと思いました。
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※掲載のパンフレットは実際の内容や最新情報と異なる場合がございます。※掲載しているパンフレットのデザインサンプル・モックアップはイメージです。実際のサイズ・仕上がりとは異なる場合がございます。