


都市開発の様子を水彩タッチで描いた展示会のパンフレットデザインです。
都市開発や建築というと、ゴツゴツとした工業的なイメージが先に立ちがちですが、このパンフレットでは、あえて優しい水彩画のようなタッチで表紙をデザインしました。
未来都市のビジョン – 夢描く力をデザインで表現
都市開発は大規模な工事や建設など大掛かりなプロジェクトですが、未来の都市をつくるという「夢」のある分野でもあります。都市の建設現場を淡い水彩タッチで描くことで、この先形作られていく未来の都市を思い描くことができます。水彩画のメインビジュアルの上には、ビルやタワーがそびえる街並みのイラストを添えたシンプルなタイトルを一色で入れ、上部には知的で落ち着いた濃紺の帯を敷き、表紙全体を引き締めました。
色彩の戦略 – 濃紺の帯とメインカラーの選定
中面は、表紙の帯に使った濃紺をメインカラーとし、タイトルや見出しに強いインパクトをプラスしています。
ページ構成とビジュアルの調和 – 展示会の内容を分かりやすく紹介
左ページには展示会の概要と同時開催の他分野展示会の案内を、右ページには、イラストや写真を交えながら出展対象となる業種や商談内容を紹介しています。重いイメージになりやすい工業分野の展示会を、イラストなどのビジュアルにより身近に感じられるデザインを心掛けました。



都会的でシンプルな展示会のパンフレットデザイン
作例では、建築や都市開発の分野で活用されるパンフレットとしては珍しい水彩画風のイラストを全面に使うことで、あえて他のイベントのパンフレットとの違いが印象に残るデザインに仕上がっています。展示会は年に何度も行われるものですが、見る相手の記憶に残ることで、参加・来場につながりやすくなるでしょう。
白と青をメインとした爽やかでシンプルなテキスト
展示会のパンフレットでは、伝えるべき情報が多く、テキストメインの読みにくいパンフレットになってしまいがちですが、作例では効果的に帯や円グラフ・画像やイラストを使って、内容が分かりやすく読みやすい構成に仕上がっています。
パンフレットに目を通す時間が十分に確保できない方にも、必要な情報を十分伝えられるでしょう。また、ホワイトベースで青を主体としたカラーリングにすることで、爽やかかつシンプルな印象になりました。
パンフレット裏面には必要な情報を分かりやすくまとめる
裏面に伝えるべき展示会の申し込み方法や参加の流れなどをまとめ、展示会への参加を考えている企業に向けて、パンフレットを見るだけで参加の検討ができるようになっています。
表紙や中面とはあえてカラーを変更し、黒と赤で統一したことにより、事務的な連絡事項がより伝わりやすくなっているでしょう。さらにテキストのみではなく、表や線を使った「見やすさ」にも注意を払っています。
制作パンフレットデザインに対する感想
VOICE ※第三者による感想です
精緻なタッチで描かれた街並みが印象的なパンフレットデザイン
優しさと都会的なシックさが同居する表紙デザイン
水彩タッチで描かれた街並みは、遠近感が実写のような正確性で表されていて、柔らかさと同時に精緻で都会的な印象もあります。展示会名はコンクリートのようにスタイリッシュなグレーカラーで、水彩タッチのイラストとともマッチしていますね。空からつながる余白部分に日時や開催場所があしらわれているのもおしゃれです。
イラストや円グラフで多量の情報量を分かりやすく
パンフレットの特性上テキスト量は多くなりがちですが、イラストや写真、円グラフなどを適宜配置することで紙面にリズムが作られています。円グラフは濃い色をあしらっているので、各割合が読み取りやすいですね。また、見出しの濃い色の帯も、白い背景とあいまってスッキリとした印象を伝えてくれます。裏面は、黒い色の見出し帯に加えて、赤色がポイントカラーとして用いられているので、細かい文字でも整理しながら情報を得やすいのではないでしょうか。
VOICE ※第三者による感想です
未来を想像させる見せ方と使いやすいレイアウト
水彩タッチの選択〜未完成の未来への招待
表紙のビジュアルを写真やCGではなく、あえて色のにじみが特徴的な水彩タッチで描いていることに意外性を感じました。ですが、都市開発とは未知なもの。まだ完成していないからこそイラストにして、現実を想像させる見せ方もあるのでしょう。カラフルに明確なラインで描かず、色数を絞って少しぼかしたタッチで描かれているからこそ、よりイメージが広がりそうです。
利用者を導くレイアウトの工夫
パンフレットの中を開くと文字数など情報の多さに圧倒されますが、冷静に読み進めていけば、段階的に理解できるようレイアウトされています。見出しが明確であり、イラストや円グラフが入ることでより分かりやすいように。
関連企業への訴求
展示会の内容が濃縮されているようであり、関連する企業にとっては興味深い資料にもなりそうです。裏面には具体的な参加を検討する企業に呼び掛ける内容になっており、一面で詳細が理解できるようになっています。細かく記載されていますが、片手でも確認できるようコンパクトにまとめられているため、担当者にとってはスムーズに確認できて便利かもしれません。白や淡い色をベースにしながらも、ところどころに濃いカラーを使用して、ビジネスシーンにふさわしい締まりのある印象に仕上げています。
水彩の街並みと情報設計で「参加したくなる」都市開発展パンフレット
この二つ折りパンフレットは、都市開発・建設分野の総合展示会を案内するためのツールです。表紙ではやわらかな水彩イラスト、裏面では黒と赤を基調にした事務的な情報ページと、まったく印象の違う世界を1枚の紙に共存させながら、「興味を持ってもらう段階」と「申し込みを決める段階」をきれいに分けて設計しています。
水彩の工事現場がつくる「未来の街を一緒に描く」感覚
表紙の下半分には、ビル群とクレーンが水彩タッチで描かれています。輪郭線はところどころにじみ、足元の資材や仮囲いも、細部を描き込みすぎずに雰囲気で見せるスタイルです。
写真やCGではなく水彩画にしていることで、いま建設中の現場というよりも、「この先ここにどんな街ができるのか」を見る人の想像に委ねる余白が生まれています。上部には、グレー1色で描かれた完成後のスカイラインが細い線であしらわれており、
- 下:建設中の現場(淡い水彩)
- 上:将来の都市の姿(線画)
という二層構造で「今」と「未来」を同時に見せている構図です。
さらに、最上部には濃紺の帯が走り、リードコピーが白抜きで配置されています。柔らかな水彩の世界を、濃紺の帯がきゅっと締めることで、「夢」と「ビジネス」の両方を感じさせる表紙になっています。
表紙で完結させる「いつ・どこで・誰向けか」の要点整理
タイトルロゴは、やや立体感のあるシルバーグレーで中央に置かれ、その下に「会期」「会場」「主催」といった基本情報がパネル状にまとめられています。項目名を紺色の帯に白抜き文字で入れ、その右側に黒テキストで具体情報を記載する、というフォーマットが徹底されているため、ぱっと見でも必要な情報を拾いやすくなっています。
右側には赤いボックスで申込締切などの重要事項が強調されており、「興味を持ったらいつまでに動けばいいか」が一目でわかる設計です。展示会の案内パンフレットは、説明会や営業訪問の場で一瞬だけ見られることも多いため、表紙だけで最低限の判断ができることがとても重要になります。この事例では、ビジュアルの印象と実務情報の両方を、前面の1ページにバランスよく載せているのが特徴です。
中面左:ストーリーと開催概要をまとめた“読み物ページ”
中面を開くと、左ページには展示会コンセプトと開催概要が大きく配置されています。上部には「まちづくりの現場を支える〜」という長めのタイトル、その下に本文テキストが段落組みで続き、ところどころに現場写真や会場写真が差し込まれています。
ページ下部には、日程・会場・出展規模などの概要が、表紙と同じ紺色の帯レイアウトで再掲されています。ここで表紙と似た見せ方にしているのは、
- 表紙だけ見た人
- 中面の本文まで読み込む人
どちらの読み方にも対応するための工夫と考えられます。さらに、その下には同時開催される関連展示会のロゴが6つ並び、「この展示会に来れば、都市インフラや防災、環境技術など複数のテーマを一度にチェックできる」というメリットを視覚的に補強しています。
中面右:出展対象・商談内容・来場者データを“営業資料”として見せる
対になる右ページは、ぐっと実務寄りの情報構成です。ページ上部には「出展対象」の見出しが紺色の帯で入り、その下に複数の分野を示すイラスト付きのボックスが横並びで配置されています。建設機械、スマートシティ関連、リサイクル・環境配慮型技術など、カテゴリごとにイラストのモチーフを変えることで、「自社の製品やサービスがどの枠に当てはまりそうか」を瞬時に判断できるようになっています。
中央付近には実際の商談風景の写真が入り、その下に「商談内容」のフローチャートが続きます。新製品の提案、代理店開拓、パートナー探索など、出展によって期待できる商談テーマが矢印で整理されており、「この展示会に出ると、どんな話ができるのか」がイメージしやすくなっています。
ページ下部には来場者属性を示す円グラフが3つ並び、業種別・職種別・決裁権の有無などが色分けされています。ビビッドな色を使いつつも、グラフ自体はコンパクトにまとめられているため、数字をざっと把握するにはちょうどよいボリューム感です。出展の社内稟議を通す際、「どの層にどれくらいリーチできそうか」を説明する根拠として、そのまま使えるレイアウトになっています。
裏面:黒と赤で「申込に必要なこと」を一枚に集約
裏面は、表紙とはがらりと印象が変わります。上から下まで、黒い見出し帯と赤い強調色を軸に、
- 出展ブースの種類と料金表
- 有料オプション装飾の案内と図解
- 出展申込方法のフロー
- 開催までのスケジュール
がぎっしりと整理されています。特にスケジュール欄は、重要日程が赤い帯と矢印で並び、「いつまでに申し込み・入金・小間決定が行われるか」が一目でわかる構成です。ここまで情報が多いにもかかわらず読みやすいのは、
- 各セクションごとに見出し帯を入れ、ブロックの境界をはっきりさせている
- 表とフローチャートを組み合わせ、文章量を抑えている
- 赤を“注意喚起の色”として一貫して使い、重要箇所だけを際立たせている
といったルールが徹底されているからだと言えます。
また、手に持った写真を見ると、パンフレット自体は片手に収まるサイズで、裏面だけを見ながらフォーム入力やメール作成がしやすそうなボリューム感です。「読むパンフレット」であると同時に、「手元で何度も確認する申込マニュアル」として機能することを意識した設計です。
「夢を見せる面」と「条件を伝える面」を分けて考える
この事例を改めて眺めると、二つ折りの4ページが、次のように役割分担していることがわかります。
- 表紙:水彩イラストとキャッチコピーで「未来の街づくり」への期待をつくる
- 中面左:開催意義と概要を丁寧に説明し、「この展示会にどんな意味があるか」を伝える
- 中面右:出展対象・商談内容・来場者データを整理し、「出展する価値」を数字と図解で示す
- 裏面:料金・ブース仕様・スケジュールをまとめ、「どう申し込めばいいか」を漏れなく案内する
都市開発や建設の展示会は、扱うテーマも金額も大きく、出展の判断には社内の合意形成が欠かせません。だからこそ、感情を動かす表側と、稟議に使える裏側を、一冊の中で自然につないでいるこのパンフレットは、展示会案内の伝わりやすい事例と言えます。
都市の未来を語る展示会のパンフレットは、単なる案内状ではなく、「まだ形になっていない街のイメージ」を共有するための媒体でもあります。水彩の街並みと緻密な情報設計を組み合わせたこの事例は、その役割を丁寧に果たすための具体的な工夫が随所に盛り込まれた一冊になっています。
※掲載のパンフレット・冊子は実際の内容や最新情報と異なる場合がございます。
※掲載しているパンフレットのデザインサンプル・モックアップはイメージです。実際のサイズ・仕上がりとは異なる場合がございます。
↓↓↓ パンフレット制作をご検討の方へ ↓↓↓
パンフレット事例を見てから検討したい
これまでのパンフレット制作事例やサンプルについては【パンフレットの制作事例】ページ からご覧いただけます。まずは無料お見積もりから
お見積もりは無料ですので、まずはお気軽にお問い合わせください。料金の目安は【パンフレットの概算見積もり (自動)】でもご確認いただけます。種類選びや折り方、レイアウトの考え方など、パンフレットづくりのポイントは【失敗しないパンフレット制作術】でくわしく解説しています。まずは自分で作ってみたい方へ
無料で使えるパンフレットテンプレートのダウンロードはこちら。デザインコラム・ブログについて
パンフレットデザインの構成づくりやページ設計のコツは、パンフレットデザインのコラム一覧にまとめています。