商品特性をわかりやすく伝える二つ折りリーフレットデザインです。
アクションヒーローのようなイラストと力強いシンプルなコピーが目を引く表紙デザイン。このキャラクターは元々企業で使用されていたものです。紹介する商材は素材をコーティングする工業製品ですが、一般的にビジュアルを伴って認知されることが難しいものであることから、商品を擬人化し、どんな素材もコーティングすることで「守る」ことができるヒーローをメインビジュアルとしました。
インパクトの源
一見、何のパンフレットかわからない表紙は見る人の心を捕らえ、同じ業界内のパンフレットが並ぶ場では必ずや強いインパクトを残すでしょう。
中面のデザイン – 複雑な商品特性をシンプルに解説
一方、リーフレット中面デザインでは、商材についてイラストや図を用い、詳しくわかりやすく解説しています。化学的な構造や、コーティングの工程、特徴などを一般に認知されにくい商品だからこそ、知識がなくても理解しやすいように、目で見てわかるようデザインでひと工夫しています。
企業向け商材PR用パンフレットを分かりやすくデザインするポイント
企業向けの商材は聞きなれない名前や専門用語などが並ぶことも多いです。文章で説明すればするほど文字数が多くなり、パンフレットと呼べないものになってしまうこともあるでしょう。
だからこそ、デザインの工夫が大切なのです。企業向け商材は「分かりやすい」ことが一番大切です。商材を売るための第一印象となる資料になるので、説明よりもデザインで好印象を与えるようにするのがポイントでしょう。
作例の商材PR用パンフレットのデザインで意識しているポイントは3つです。
- 商材にストーリー性を持たせて興味をひく
- 文字や図ははっきりと大きくすることで視覚からもアピール
- アイコンイラストを使用することで親しみやすさを出す
企業向け商材パンフレットを分かりやすくデザインするポイントをお話していきます。
商材にストーリー性を持たせて興味をひく
商材に限らず全てのものには誕生するまでのストーリーがあります。不便さから生まれるものもあれば、より快適にしたいという願望から生まれるものもあるでしょう。商材PRにはストーリーをデザインに組み込むこともポイントになります。
作例では、まるでアクションヒーローの映画のようなキャッチコピーと表紙のデザインで「守る」というイメージを視覚的に伝えています。コーティングという素材を守る役割を持つ商材から、架空のヒーローを作り出して投影することで商品に親しみや興味がわくようにしました。
工業製品は商品自体のイメージがしにくいため、ストーリー性をもたせたデザインが効果的です。
また、表紙をレッド、ブルー、メタルの3色でまとめることでヒーローの無機質でかっこいい印象を与えられるように工夫しています。
文字や図をはっきりと大きくすることで視覚からもアピール
「企業向けの商材パンフレット」というだけで堅苦しく難しそうな印象を受けるかもしれません。だからこそ、できるだけ文字を少なく、図も取り入れてスッキリと配置したデザインにすることがポイントです。
工業系の商材を解説する文章には多くの漢字熟語やカタカナが使われています。漢字熟語はデザイン的視点でみると「黒い塊」です。どれだけ洗練されたデザインをしても、黒い塊が多くあることで、パンフレットそのもののデザイン性を阻害してしまいます。
作例では、文字を大きめにして読みやすく、フォントを丸みのあるものにすることで親しみやすい印象を与えるように心がけました。図とイラストのサイズに合わせて文字の大きさやフォントを工夫することで、パンフレットのデザインを阻害せず、読みやすいものになるようにしました。
アイコンイラストを使用することで親しみやすさを出す
文字だけでなく、アイコンやピクトグラムのようなイラストを入れることで柔らかさが出せます。商材となるとコスト面をシビアに気にされる場面も多いため、いかに商材の良さをパッと見て分かるものにするかも重要です。アイコンイラストをデザインに使用すれば、重要な点や伝えたい部分も嫌みなく強調できます。
作例では特長の説明分にアイコンを使用しました。アイコンの色をそれぞれの特長ごとに変えているのも工夫したポイントです。色彩心理効果を活用しつつ、わかりやすいアイコンをチョイスすることで、より理解しやすいパンフレットになるように心がけました。
制作パンフレットデザインに対する感想
VOICE ※第三者による感想です
アクションヒーローを彷彿とさせる夢とロマンあふれる表紙が魅力のパンフレット作成例
ブルー×レッド×メタルのヒロイックなデザインがインパクト大
ブルー×レッドの組み合わせは、さまざまな正義の味方キャラに用いられているヒーローのテーマカラー。メタリックの質感とあいまって夢とロマンを感じさせてくれます。コーティングを、ヒーローと重ね合わせることで「守る」という言葉が浮かび上がってきますね。工業製品はビジュアルでの認知が難しいですが、その特長と製品のイメージをふくらませて具現化することで見る人に忘れられない印象を残すことができるでしょう。
製品概要と特長は図を使って視覚的に解説
製品の適用対象は、実際の写真を掲載してイメージしやすく。製品の概要は、簡略化した形成プロセスや工程で、シンプルに解説しています。特長は、優れた点をアイコン化して簡潔な文章と組み合わせ、明快に。スマホアプリなどで親しみのある丸型アイコンは、文章よりも時に雄弁にイメージを伝えてくれますね。パンフレット内のテキストは丸みのあるフォントをくっきりした黒色であらわしているので、読みやすさも抜群です。
※掲載しているパンフレットのデザインサンプル・モックアップはイメージです。実際のサイズ・仕上がりとは異なる場合がございます。