スマートフォンをはじめとする小型のモバイル機器が利用される中で、ロゴデザインの扱われ方も少しずつ変化しています。小さくしても視認性が保てるように、よりシンプル化が進むロゴデザインですが、その中でより良いものを作るにはどうすれば良いのでしょうか?今回は事務所Satori Graphics(サトリグラフィックス)のYouTubeから、【今すぐデザインを高める6つの方法】をご紹介致します。※翻訳・記事掲載は許諾を得ています。(Thank you, Satori Graphics !!)
以下翻訳内容です。
今日はロゴデザインのクオリティーをすぐに高める6つの方法を紹介したいと思います。
ロゴのクオリティを高めるヒント1 : 逆さまにしてみる
今回の動画はロゴのデザインの仕上がりを高めるのに役立つものです。しかし、この方法はロゴだけでなく様々な種類のデザインにも応用できます。
最初のヒントはデザインを逆さまに映してみることです。デザイン作業中の画像を水平または垂直に反転してみるのです。これは、テキストやシンボルを改良してより魅力的に見せられるテクニックです。反転すると、テキストやシンボルは抽象的になり、あまり意味を持たなくなりますよね。
そうすると、意味に囚われなくなり、デザイン自体の本当の構造に気がつきます。つまり、ロゴを逆さにすることで、デザイナーは視覚的にも心理的にも客観視できるようになり、ロゴの欠陥や手直しが必要な部分に気付きやすくなるのです。
ロゴのクオリティを高めるヒント2 : 脱お気に入りフォント
デザインを改善してロゴのクオリティーを今すぐ高めるための2つめのヒントは、すべてのクリエイティブワークで2~3種の使い慣れたフォントだけに頼るのをやめることです。
これは私にも身に覚えがあります。ひとつかふたつのフォントでうまくいくと、それをお気に入りの定番フォントにしてしまいがちです。しかし、考えてみてください。世のデザイナーたちが作ったロゴがすべて同じ2~3種のフォントしか使っていないとしたらどうでしょうか。デザイン全般の景色はかなり不気味なものになるでしょう。
だからといって、ムキになって風変わりなフォントをすべて試せと言っているのではありません。そうではなく、冷静になって安全地帯から少し出てみて、ロゴに合う他のフォントに目を向けてみようということです。勿論ロゴとブランドの文脈を頭に入れておかなくてはいけません。シンボルだけでなくフォントもブランドのメッセージを伝える必要がありますからね。
ロゴのクオリティを高めるヒント3 : フォントの組み合わせ
グラフィックデザインとロゴデザインのクオリティーを高めるための3番目のヒントは、フォントペアリング(フォントの組み合わせ)です。
ロゴデザインの仕上がりを高めるための、非常に簡単かつ良い方法です。2種類の異なるフォントがあるとき、フォントペアリングはハーモニーがが溶け合い、一つのデザインチームとしてとてもうまく機能します。
非常に簡単なフォントペアリングの方法は、セリフフォントとサンセリフフォントを1つずつ使うことです。しかし、ポイントとして先に述べたように、ロゴ自体のスタイルとメッセージに関連性のあるフォントを選択する必要があります。フォントペアリングとタイポグラフィ全般についての動画を作りましたので、YouTubeの説明欄にリンクを書いておきます。
すばやくフォントペアリングを作るもうひとつの方法は2つのフォントのコントラストを見つけることです。太いサンセリフフォントと細いサンセリフフォントであれば、コントラストが生まれるでしょう。適切なフォントの組み合わせを選べばうまく機能します。
ロゴのクオリティを高めるヒント4 : 幾何学図形を活用する
ロゴのクオリティーを高めるための4番目のヒントは、アイコンデザインと共通しています。
アイコンはある意味でロゴとほぼ同じで、まずペンツールを使う代わりに幾何学図形を使います。その主な理由は、まず第一に、幾何学図形を土台として、それを使ってデザインやシンボルをはるかに速く作成できるからです。次に、あらかじめ準備された図形は完璧なので、その点において失敗しないからです。
とにかくまず、描画ツールを使い、図形を重ね合わせてシンボルを作ってみましょう。パスファインダーツールもこういう場合はとても便利ですね。わずらわしさや無駄な時間、ペンツールでロゴを描くときの頭痛のタネが避けられます。私自身ペンツールがあまり好きではないので、ロゴをデザインするときには可能であれば幾何学図形を使います。
ロゴのクオリティを高めるヒント5 : 離れて見る
ロゴデザインのクオリティーを高める5つめのヒントは、ときどきズームアウトしてデザインをチェックするのを忘れないということです。
画家がイーゼルから離れてするのと同じように、最大までズームインせずにデザインを遠くから眺めてみる必要があります。そうすれば、どういう具合に作業が進んでいるかの全貌をつかむことができます。何かをデザインしていてゾーンに入っているときには、たいてい我を忘れます。画面の中に入り込んでしまいます。
例えば、ロゴを活用するする場合、名刺に使うなら小さく印刷されますよね。ですから、デザイン作業の全工程で、ロゴをさまざまに拡大縮小してチェックする事を徹底しなければいけません。
ロゴのクオリティを高めるヒント6 : シンプルにする
ロゴのクオリティーを高めるための最後のヒントは、デザインをシンプルにすることです。グラフィックデザインが進歩し、モバイル機器がますます使われるようになったので、全体的にデザインがシンプルになっていっているのが事実です。
将来もデザイナーとしてやっていくための本当にいいヒントは、要するにシンプルにすることだと思います。
しっかりとしたデザインができたなら、それはひとつのアイデアが得られたということです。そのアイデアを少しシンプルにして3つのバリエーションを作ってみてください。そして何を考えつくか見てみましょう。ロゴやグラフィックデザインでは一般に、less is more(少ないことは豊かなこと)であることが多いです。
以上がロゴデザインのクオリティーを今すぐ高めるための6つの方法です。
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未来を、今デザインしよう!
ピース!
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