Satori Graphics(サトリグラフィックス)はデザイン業界で長年のキャリアを築いているデザイン事務所です。様々なブランド開発やアートワークを手がけてきた実績を持ちます。今回はそんなSatori GraphicsのYouTubeから、【クオリティの高いポスターをデザインするためのヒント】についてご紹介したいと思います。※翻訳・記事掲載は許諾を得ています。(Thank you, Satori Graphics !!)
以下翻訳内容です。
お元気ですか? ようこそ、おかえりなさい。グラフィックデザインの故郷、サトリグラフィックスへ。
ロゴデザインとポスターデザインのヒントのどちらを聴きたいかインスタグラムで投票してもらいました。かなりの接戦でしたが、最後はポスターデザインのヒントが勝ちました。もしインスタグラムでまだ私をフォローしていないなら、私とやりとりしたり、投票などのコンテンツに参加できるので、フォローをお願いします。話を始める前に、このチャンネルにはポスターデザインについての動画がほかにいくつかあることを伝えておきます。ただ、その動画は、Adobe IllustratorやAdobe InDesignでポスターを作るときのレイアウト設定の仕方など、ポスターデザインのテクニック面に関連した内容です。
今日の動画では、ポスターのスタイルやデザインプロセスの方に的を絞った7つのヒントについて話をしていきます。
ポスターデザインのコツ1 ー しっかりとしたコンセプト
ポスターをデザインをするときに、まずやることはコンセプト作りです。
いつものアプリケーションを使い始めるよりもずっと前に、きわめてしっかりとしたコンセプトを作っておく必要があります。 何をどのように伝えるポスターにしたいのか?を具体的に検討しましょう。 良いコンセプトは、特定の時点の流行や社会全般に関連していることが多いです。良いコンセプトによって、人を惹きつけやすいポスターデザインになります。ポスターのコンセプト選びについていえば、ユーモアが常に良い結果を生みます。 インパクトも検討すべきでしょう。
ポスターを見るターゲットオーディエンスを頭に入れておく必要があります。デザインのコンセプトと方向性を確立するのに役立つからです。ポスターを見るオーディエンスのことをよく理解すればするほど、ポスターのコンセプトが理解できます。ともかく、ポスターデザインについて言えば、コンセプトは非常に重要です。
ポスターデザインのコツ2 ー テーマを持つ
クオリティの高いポスターをデザインするときの、コンセプトの次のヒントはテーマです。
私の言う”テーマ”とは、デザイン全体を通して流れるスタイルのようなものです。ブランディングやロゴデザインによく似ているかもしれません。ポスターのスタイルによって、ある種の感覚や感情をオーディエンスに想起させましょう。タイポグラフィ、色の選択、イメージ、グラフィクスといった要素を考慮に入れ、それらの要素が相互に作用しあって1つのデザインとなるようにしてください。
良いポスターデザインは一貫したテーマを持っています。このことによって視覚的なハーモニーが確保され、オーディエンスを混乱させずにポスターデザインに引きつけるのがずっと簡単になります。
ポスターデザインのコツ3 ー 距離を考慮する
最初の2つのヒントであるテーマとコンセプトの次は、「ポスターは遠くから読むもの」だということです。
このことは説明するまでもなくあたりまえのことです。ポスターのデザインに人びとを引きつけ、魅力的だと感じてもらいましょう。かつ、デザイン自身で提示されている情報も理解してもらいましょう。
ポスターのデザインには3つのレイヤーがあると考えてください。まず最初はヘッドラインです。 タイポグラフィに関して言えば、ヘッドラインがもっとも注目を集めます。 このことがもっとも重要なキーワードになります。つまり、 力強い部分がデザインの中でもっとも人目を引くということです。
次はディテールです。 いつ?どこで?どのように?なぜ?ということです。大きな文字で作られているヘッドラインの投げた質問に、ディテールセクションで答えます。 ディテールセクションの大きさは、おおまかにいうとヘッドラインの半分にすべきです。もちろん、デザインに応じて少し小さめにしたり、大きめにしたりしてもいいですよ。
小さな文字はタイポグラフィでは重要度の低い部分に使います。ここは、ポスターのデザインに本当に引きつけられ、ポスターの情報に大いに関心を持った人だけに読まれます。よく映画の広告ポスターでこの文字の扱いをみることができます。遠くから見て魅力的なポスターにしましょう。さらに細かな情報があれば、そのあとポスターに近づいてきた人はより情報がわかりやすくなります。
ポスターデザインのコツ4 ー スペースを愛する
乱雑なデザインのポスターほど、オーディエンスをいやな気分にして興味を無くさせるものはありません。
オーディエンスを混乱させて興味を失わさせないためには、ゆっくり息ができるスペースをデザインに持たせます。ネガティブスペースを活用することは、情報がわかりやすくなるだけではなく、視覚的にも魅力的で今風になります。私のチャンネルをフォローしているひとは、私がミニマルデザインを好むことを知っているでしょう。ミニマルで今風のデザインのポスターは驚くほどの力を発揮します。
ですから、少なくともメインのコンテンツと同じくネガティブスペースが大切であると考えてください。 ポスターデザインでのコンテンツとスペースに関しては、まさしく「少ないほど豊か(less is more)」なのです。
ポスターデザインのコツ5 ー 文字を賢く使う
ロゴデザインやほとんどのデザイン分野で、タイポグラフィの使い方がデザインの成否を決めます。
正しく行えば、タイポグラフィはポスターデザインを本当にすばらしいクオリティまで高めてくれます。基本的には、さまざまなフォントを使い過ぎないなど、タイポグラフィの一般的なルールを頭に入れて置くだけです。
私は、多くて2、3種類のフォントにとどめます。デザインが混乱するので盛りだくさんのフォントをあれこれ使わないでください。先にネガティブスペースの使い方について触れたように、タイポグラフィが呼吸できるようにしましょう。行間と時間に適切なスペースを設けたタイポグラフィデザインをしてください。
また、階層にも留意します。デザインの特定の部分を使って注目を集めるならば、ポスターのタイポグラフィにおいて階層はとても重要です。サトリグラフィクスのタイポグラフィデザインをYouTubeで検索したら、階層についてもっと深く説明している動画が見つかるでしょう。
レイアウトについてもよく検討しましょう。はっきりと伝わり、視覚的に魅力的になるようタイポグラフィをレイアウトしましょう。タイポグラフィは習得にとても時間のかかる芸術様式です。しかし、これらのポスターデザインのルールに従えば、クオリティの高いポスターのしっかりとした基礎を準備したことになります。
ポスターデザインのコツ6 ー コントラストを強く
クオリティの高いポスターデザインのための次のヒントはコントラストです。
ポスターに誰かの注意を引きつけるためには、少なくとも1度か2度はちらっと見てもらう必要があります。そこで、強いコントラストを使うことで、人々をポスターに引きつける可能性がぐっとあがります。
ポスターデザインとは「注意を引こうとすること」に他なりません。そのためのいい方法が、はっきりとした色、明るい色、力強いタイポグラフィを使うことです。もし人であればナルシストと呼ばれるようなタイポグラフィを使いましょう。注意を引かなければいけませんが、適切なやり方で、かつ魅力的に見えなければなりません。ですから、全体的にコントラストを高めながらも、かならず魅力的でスタイリッシュなデザインにしてください。
ポスターデザインのコツ7 ー シンプルにする
ポスターデザインの7つ目のポイントはシンプルにするということです。
「ポスターのデザインをシンプルなものにするということが、クオリティの高いポスターをデザインする確実な方法である」と言っても過言ではありません。ひとつのコンセプトを、可能な限り最低限の要素で、コンセプトとアイデアとの整合性を失わないようにデザインしましょう。ポスターをちらりと見ただけでコンセプトが簡単に伝わるように徹底してください。
アイデアやコンセプトをだれにも説明する必要がないようにしましょう。デザイン自身が伝えなければいけません。
先に述べたように私はシンプルなデザインが大好きです。一般にポスターデザインはミニマルでシンプルなデザインの最大の支持者です。シンプルなデザインには、非常に魅力的で平和なことがあります。肯定的な意味に変えて見る人に伝えるということです。ですから、シンプルにして、それを楽しみましょう。
以上がクオリティの高いポスターをデザインするための私からの7つのヒントです。
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グラフィックデザインに関するコンテンツ動画で月曜日に戻ってきます。インスタグラムでの投票で接戦だったので、多分ロゴデザインについてアップロードするかもしれません。では、次回までいい週末をお過ごしください。
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