ロゴデザインに限らず、デザインにおける様々な法則や知識を知っておくことは、デザインを扱う上でとても有用な事です。基本を知れば、例外を操ることも可能になります。法則は囚われるものではなく、利用するものです。(さらに、デザインのルールを破ることもまた、デザインのルールです)
今回は事務所Satori Graphics(サトリグラフィックス)のYouTubeから【ロゴデザインテスト】に一緒にチャレンジしてみましょう。※翻訳・記事掲載は許諾を得ています。(Thank you, Satori Graphics !!)
以下翻訳内容です。
ご要望にお応えして、今日は新しいテストをお届けします。今回はロゴデザインの知識をテストしますよ。ロゴデザインのサンプルを見せますから、それぞれどこが悪いかを答えて点数を合計してください。
ロゴデザインテスト1
今日の最初のテストです。
このロゴデザインのどこが悪いか、何を変える必要があるかを見つけ出してください。
今日の最初のテストの答えは、左はロゴタイプが詰まり過ぎています。
このようにロゴタイプを作ると窮屈で魅力的に見えません。これはデザインの初心者がやりがちな事です。右のようにロゴタイプとタグラインには余裕を持たせるようにしてください。
正解した人は20点獲得です。
ロゴデザインテスト2
このロゴにはある理由から変更が必要なことがひとつあります。あなたのロゴデザインの知識で正しい答えが見つかりますか?
左のロゴデザインでは、シンボルの線が太くて隙間が詰まっているように見えます。
これがなぜマズイのかと言うと、ロゴを縮小したときに線と線の隙間が非常に小さくなり、ロゴがひとつのカタマリになってしまうからです。たとえば名刺などに使用した時にそうなるでしょう。
これも正解したら20点追加です。
ロゴデザインテスト3
3つめのロゴデザインには変更が必要な問題がひとつあります。正解すれば15点獲得できます。
このデザインにもアマチュアデザイナーがよくやる問題があります。タイポグラフィの文字「A」を表すのにシンボルを使っていることです。これは絶対にするべきではなく、ロゴのスタイルとしては非常にマズいです。
ロゴタイプの文字は省略せずにすべて見せて、ロゴタイプの1文字をシンボルで表現しないようにしてください。
これに答えられたら15点獲得です。
ロゴデザインテスト4
この問題が一番難しいかもしれません。しかし、もしこのロゴの何が悪いか見つけられれば25点獲得です。
ここでの問題は「Urban」の文字に使われている書体のスタイルが、言葉そのもののメッセージを表現していないということです。はじめのタイプフェイスは洗練されたもので、高級感があると言ってもいいでしょう。しかし、「urban(=都会)」という言葉は「コンクリートジャングルの中での活気あふれる暮らし」を暗示しています。書体やロゴタイプには、ブランドに関する正しいメッセージをシンボルとともに伝える必要があることを忘れないようにしてください。
正解は25点の価値があります。
ロゴデザインテスト5
5番目のロゴのサンプルです。何を変えればより良くなるでしょうか?
このデザインでは、シンボルにもタグラインにも使われている色数が多過ぎます。ロゴを覚えにくく、目が回るような感じです。ロゴをデザインするとき、色を使い過ぎないように注意して、必ずブランドと業界にふさわしい色を使ってください。
このロゴが色を使い過ぎていると気づいていたら、20点獲得です。
ロゴデザインテスト6
では、今日の動画の最後のロゴデザインです。よくない点が2つあります。変更箇所それぞれについて15点です。変更箇所はわかりますか?
まず、このロゴでは、上のロゴタイプの文字詰めが均等ではありません。ネガティブスペースが不均等なのでカーニングが必要です。これが15点です。
次に、下のタグラインはカーニングが詰まり過ぎです。縮小したら読めないでしょう。
2つ正解すれば合わせて30点獲得です。
さて、今日のロゴデザインテストは合計130点です。
合計獲得点が0〜20点ならば、ロゴデザインとデザイン全般の基本にしっかり注意を向ける必要があります。
25〜40点なら、ロゴデザインのごく基本的なことは理解していますが、プロのデザイナーから学べる環境に身を起いて勉強を続ける必要があります。
45〜80点ならば、少なくともロゴデザインの基本を理解し、順調に進歩しているので、しっかりと理解できるまでもう少しです。
85〜105点なら、かなり高得点です。ロゴデザインの理解はしっかりしていて、マスターするところまで順調に向かっています。
110点以上であれば、ロゴデザインについて非常にしっかりとよく理解していると私は考えます。
以上が新しいテストでした。
このようなコンテンツが好きかどうかとテストの点数をYouTubeのコメント欄で教えてください。点数が低くてもガッカリしないでください。デザイン理論とロゴデザインのルールを重視して、もっと時間を割く必要があることを示しているだけです。YouTubeの説明欄にロゴデザインとデザイン一般のルールに関する動画のリンクを置いておきます。
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未来を、今デザインしよう。
ピース!
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