毎日世界中で何百万本のテレビコマーシャルが放送されていることでしょう。日本でもテレビをつければ15分に１回ぐらいは必ず目にすることになるコマーシャルはいかに注目させるかが勝負になります。しかしその反面、過剰な演出や映像は嫌がられ批判の対象にすらなってしまう可能性もあるのです。様々な人が目にするコマーシャル動画でそれらのポイントをクリアする要素の一つとしてよく使われるのが動物キャラクターです。生の動物でもなく、アニメでもない絶妙な立ち位置と、誰も観ていて不快にならない可愛らしさ。今回はそんな動物キャラクターが登場するコマーシャル動画を集めてみました。(※紹介する動画は当サイトの制作事例ではありません)
毛糸とボタンで作られた動物の表情が可愛い銀行のテレビコマーシャル
ASN Bank TV-commercial ‘Gewoontedier’
オランダのハーグに本拠地を置く銀行のテレビコマーシャルです。犬がカスタマー、アナグマが悪い銀行でしょうか。そしてその様子を見ていたリスが高い位置から遠くを見通しています。最後に出てくる銀行のロゴにはリスのマークが。私たちはすべてお見通し、と言う感じでしょうか。登場する動物たちの表情がとにかく可愛いです。こうした金融系の企業も動物キャラクターを多く採用します。彼らにはお金や投資などのイメージを少しでも和らげる効果があるのだと思います。
動物保護先進国アメリカのシェルターが製作したコマーシャル動画
San Francisco SPCA
サンフランシスコにある動物保護センターのテレビコマーシャルです。登場するのはデジタルで作られたキャラクターではなく完全に着ぐるみ。手作り感満載のパソコンの中で販売されている犬の様子をポップな歌と共に描写してます。業者は飼育環境が劣悪だったり、飼い主が亡くなって様々な病気にかかってしまうことへの注意喚起をしていきます。人間とは勝手なものでリアルな現実を直球で突きつけられると思わず目を背けてしまいますし、オブラートに包みしぎても意図が伝わりづらくなってしまいます。このコマーシャルではその絶妙なポイントをついている様な気がします。日本でも早く業者販売ではなく、シェルターからの譲り受けが主流になることを願いたいと思います。
丁寧に作り込まれたリスのキャラクターが可愛いチョコレートのコマーシャル動画制作例
Minor TVC – directors cut
オランダの映像会社が製作したスイスのチョコート会社のテレビコマーシャルです。これは完全にCGで製作された動物キャラクターですが、テレビコマーシャルでここまで丁寧に作られているのも珍しいのではないでしょうか。風景や水面だけでなく、大きな眼の中に映り込む景色まで綺麗に作られています。最後の最後ににチョコレートのコマーシャルだとわかるのですが、これは子供達にとってずっと印象に残る映像なのではないでしょうか。ちなみに日本では普段リスを見かけることはほとんどないと思いますが、ヨーロッパでは都会でも普通にリスと遭遇します。アメリカのセントラル・パークにもいっぱい住んでますよね。それほどリスは馴染みのあるキャラクターなんです。
日本では見かけない野鳥のための餌のテレビコマーシャル
Peckish
Peckishとは「お腹が空いた」の意味で使われるイギリス英語です。イギリスには様々な種類の小鳥がいて、多くの家庭で庭や玄関側などに野鳥用の餌カゴを設置して餌を入れています。彼らは小さな虫を食べてくれるだけでなく、植物の種を広めてくれる効果があるのでイギリス人は好んで餌場を設置するんだとか。それに小鳥を眺めながらの朝食なんて素敵じゃないですか。そんなイギリスのイギリスの野鳥の餌のテレビコマーシャルですが、小鳥の描写が見事でリアルかデジタルかわからなくなりそう。最近ではこうした撮影が困難な小動物をCGで自由自在に動かせる様になったのも映像技術の進化のおかげですね。
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