日本の伝統を感じさせるシックな佇まいに仕上げました。
オモテ面は、黒一色に白い繊細な線でロゴデザインをあしらいました。装飾をできる限り削ぎ落としてシンプルな佇まいを追求することで、醤油という日本の誇る調味料の歴史が感じられると考えています。
漆黒の背景が語る日本の食文化
醤油は、地方によって特色があります。赤みの強い色だったり、焦茶のような深みのある色だったりするため、誰もが醤油を連想する「この色!」というカラーを指定するのは難しいでしょう。そのため、エレガントで伝統美を表現できるこうしたマットな黒色をチョイスしました。静かでありながら力強さを感じさせるカードになったと思います。
裏面は写真で情報量をアップ
ウラ面は写真を2枚配置して、そこに重なるように白色でメッセージをあしらいました。連絡先情報は、余白とのバランスを吟味して、柔らかさを感じるフォントで表現しています。「できる限りシンプルに」を心がけてレイアウトしましたが、社名を目立たせるためにライン装飾のみ付与しています。
味わい深いモノトーンの魅力を映し出すショップカード
日本が育んだ食品文化を支えるブランドのカードデザイン。その一端を切り取った一枚の写真からは、丁寧な作り込みとこだわりが自然と伝わってきます。重厚感あるカラーと繊細なラインが融合した仕上がりは、見る人に静かな印象とともに、奥行きのあるブランドイメージを思い起こさせるでしょう。
黒と白が描く洗練
画像に写り込むのは、マットな黒をベースにしたカードと、対照的に鮮やかな要素が配された面。余分な飾りを抑えたロゴデザインが、独特の存在感を際立たせています。白の文字や装飾は強いコントラストを生み出しながらも決して主張しすぎず、全体に落ち着いた雰囲気を与えているのが特徴です。
ブランドの個性を引き立てる組み合わせ
ショップカードは、単なる連絡先の提示だけでなく、ブランドの世界観を伝える大切なツールでもあります。この写真からは、深みのある黒と切り替えられた画像部分とのマッチングが、食品ブランドとしての伝統や品質に対する思いを表現していることがわかります。実際に手に取ったときにも、触感や質感を通してブランドの誠実さを感じられるはずです。
静かに語りかける存在感
見た目の派手さを抑えながらも、しっかりとアイデンティティを示すデザインは、シンプルだからこそ洗練を際立たせます。写真を通じて、カードの中心に据えられたロゴと余白のバランスの妙がうかがえ、「手に取ってみたい」という欲求をくすぐります。全体的に落ち着いたトーンでまとめつつ、食品ブランドらしい信頼感を醸し出す仕上がりです。
制作ショップカードデザインに対する感想
VOICE ※第三者による感想です
スタイリッシュな写真がインパクト抜群なカードデザインですね。
波打つ醤油の水面に香りが見える
連絡先情報が書かれた面に大きくレイアウトされた写真が印象的です。特に、醤油の注がれる様子がクローズアップで捉えられた写真は、赤色とも黒色とも表現しがたい独特の色艶がしっかりと表現されていて、独特の香りまで感じられそうな躍動感が魅力です。また、醤油の樽が並ぶ様子を写した写真もストーリーが想像できて、ブランディングの構築がしっかりとされている食品ブランドであることが窺えます。写真の躍動感を損なわないよう、充分に余白をとってレイアウトされた文字情報も上品な佇まいです。
ロゴデザインの目立つシンプルな面も素敵
オモテ面は、中央に大きくロゴが配置されていてマットブラック一色でカラーリングされている….というシンプルな意匠ですが、そこに味への自信、確固たる信念のようなものが感じられます。麦の穂で文字を囲むロゴデザインは、オーソドックスなデザインではありますが、紋章風のトラディショナルな雰囲気も。堂々たる佇まいは、ロゴから漂う風格ゆえかもしれません。艶のないマットな質感だからこそ、白いロゴデザインが鮮やかに映えています。大きすぎず、小さすぎないバランスも絶妙です。
※掲載しているカード・名刺のデザインサンプル・モックアップはイメージです。実際のサイズ・仕上がりとは異なる場合がございます。