落ち着きのあるブルーでデザインしたインテリジェンスなサービス紹介パンフレット。
深いブルーを重ねた人物の横顔を中心に、手前左に同じ横顔のフォルムを形成しITに関連したアイコンを散りばめ、デジタルな世界をイメージさせるデザインを施しました。AIを使用したシステムを象徴するため、デジタルソリューションとヒトとの融合をビジュアルで表現しています。
システムの特徴と活用シーン – 顧客の理解を深めるための説明
イメージ画像の下には、システムの特徴を一つずつアイコンを先頭にして簡潔に解説し、さらにその下では代表的なシステムの活用シーンを写真を交えながら案内しています。
シンプルさと機能性の両立
中面はシンプルに機能の紹介や料金、動作環境についてブルーの枠でカテゴライズしながらデザインしています。表紙面と同様に色数を抑え、落ち着いたブルーの色調で淡々と構成していくことで、新たな技術を用いたシステムをわかりやすく理解できるように解説しています。理知的で未来的、ミニマルなデザインで先端技術に見合うパンフレットに仕上げました。
知性あふれるパンフレットデザインのポイント
デジタルやITといった知的なサービスは文字だけにすると堅苦しく感じてしまうものです。とはいっても日常的なイラストでは表現しにくい場合もあります。
明確な表現がしにくい分野だからこそ、デザインのテクニックが必要です。技術の進歩が止まらない現代においても、商品サービスを案内するパンフレットの存在は重要です。
作例の知性あふれる未来的なパンフレットデザインのポイントは2つあります。
- ブルーのイメージ効果を利用する
- 写真と図解でサービスの特徴を視覚的に表現する
知的で次世代に期待が高まるようなデザインのポイントについてお話していきます。
ブルーのイメージ効果を利用する
具体的に商品やサービスの表現がしにくい商材をPRする場合、「伝える」効果を発揮してくれるのは色の持つイメージ、色彩心理です。赤は情熱、オレンジは楽しさといったように、色がもつ心理的な効果を活用することで、表現しにくいサービスをわかりやすく伝えることができるのです。
企業のパンフレットや商品紹介パンフレットでは信頼や冷静さのイメージを持つブルー系が使われることが多いのは、こうした色彩心理を活用しているからというのも1つの理由です。ちなみにブルー系の色彩心理には「公平さ、男性的、知性、誠実、落ち着き、慎重、栄光」などが挙げられます。
作例では、落ち着きのあるブルーをベースにしました。ブルーをトーン違いで配色することでよりスマートで知的な印象をもたせています。顔認証を使って勤怠管理ができるサービスであることが一目で分かるように、人の横顔にデジタルなアイコンをちりばめた画像を使用しました。
デジタルな世界をイメージさせるデザインを表紙に持ってくることで、知的で未来的、ミニマルなデザインで先端技術に見合うパンフレットに仕上げました。また、深いブルーは企業ロゴのカラーでもあり、ブランドとしての統一感も感じられます。
写真と図解でサービスの特徴を視覚的に表現する
企業サービスのパンフレットでは、情報量が多くなるため文章も増えてしまいます。ただ、パンフレットはプレゼン資料ではないため、より万人受けするデザインが必要になります。万人受けしても内容を理解してもらえなければ購買行動につながらないため、伝わりやすさも重視しなくてはなりません。
作例では、IT関連アイコンを活用することで、感覚的に理解できるようなデザインになっています。アイコンとテキストで簡潔にサービスを解説しています。サービスの活用シーンは写真を入れることで分かりやすさを重視。写真を入れることで、誰がどんなシーンで利用するものなのかが伝わりやすくなります。写真を入れるメリットとして、全体のバランスがとれるだけでなく、いくつかの情報を1枚に詰め込めるというものもあります。
作例の場合は、専門外の人間には難しい印象を与える言葉が並んでいることから、文章だけでは伝わりにくいものがあります。写真や図解など視覚的なアプローチをすることで、直感的に訴求できるメリットが生まれます。特に最近ではアルファベット用語が多くなっています。デザインする立場としては、どうやって視覚的に理解しやすいように工夫するかが求められていると言ってもいいでしょう。
制作パンフレットデザインに対する感想
VOICE ※第三者による感想です
DX化された新体制を思わせるパンフレットデザイン
デジタル革新がもたらす変化をスマートに表現したパンフレット
深いブルーで、人の横顔とオンライン会議やメール、チャットツール風のアイコンがデザインされています。一目見るだけで、ビジネスのデジタル化に関するパンフレットであることがすぐに分かる意匠ですね。表紙の下部には、スーツを着ている人物、オフィスで仕事をしている人物の写真があしらわれているので利用シーンも具体的に思い浮かびやすいのではないでしょうか。
写真と図解で商品特性が一目瞭然
中面は、実際の利用写真や、ツールの管理画面、システム構成図などが整然と並んでいます。説明を読み込まなくても直感的に導入した時の様子が想像できるのが良いですね。パンフレットはテキストだけでなく写真やイラストを使って直感的に訴求できるのが利点といえますが、こちらのデザインは、まさにその特性を活かしているように感じられます。図解が多いですが、ブルー系でまとめられているので落ち着いた印象を与えてくれますし、スマートなイメージを受けます。
VOICE ※第三者による感想です
理解しやすいため、積極的な気持ちにさせてくれそう。
AIに親近感をもたらすデザイン
AIには興味があるものの、自分にはまだ遠い世界に感じている方もいるでしょう。ですが勤怠管理システムはどの企業においても関連性は高いため、担当者ならば新しいシステムに強い関心を抱いてしまうはず。パンフレットはAIを想像させるCGを使用しつつも、人の顔を重ねることで親近感も与えるように。視線の先に少し空白を作ったことで、抜け感のあるビジュアルになっています。下部には特徴を細かく記載しつつも、図と写真を用いてイメージしやすいように。利便性の高さを優しく伝えていると思いました。
スッキリとした内面デザイン
中を開くと意外にもスッキリしており、文字などの情報が詰め込まれ過ぎず、見やすく配置されています。あえて空白部分が多いこと、角を丸くしたフレームで区切ったことで、「これなら理解できそう」という安心感を与えていると思いました。
冷静さと優しさを感じる配色
淡いブルーを基調とし、表紙の色合いとつながるように。優しい配色かつ冷静なブルーのため、落ち着いて読み進めることができそうです。背面にはすっきりと情報をまとめ、必要事項を端的に伝えています。さりげなく分かりやすさをイメージさせているため、導入を検討している人を積極的な気持ちにさせそうに感じました。
ブルーが紡ぐデジタルトランスフォーメーション
・知的で頼りがいのある青
パンフレットの配色は、クールなブルーという選択が知的な印象を際立たせています。ブルー(青)は、信頼性・知識・権威などを象徴するもので、この場合、まさにデジタルトランスフォーメーションのイメージと重なります。人とロボットが重なったような表紙のビジュアルは、技術と人間の融合、そしてデジタルと物理的な現実の接続を強調しているようです。
・ゆっくりと読み進められる構成
表面に配置されたシステムの特性や活用シーンのアイコンは、ユーザーがそのシステムがどのように役立つかを瞬時に理解できるように補助しています。シンプルなデザインは、落ち着いて内容を読み進めるのに最適です。
・ミニマルなデザイン
中面は、写真・図表・システムの管理画面等が並べられ、読者がシステムを直感的に理解できるようになっています。淡いブルーのトーンが統一されているため、落ち着いた雰囲気を醸し出しており、それがテクノロジーのイメージと調和しています。
※掲載しているパンフレットのデザインサンプル・モックアップはイメージです。実際のサイズ・仕上がりとは異なる場合がございます。