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SDGsのイメージ

SDGs時代のパンフレット制作|環境配慮型デザインと持続可能な印刷方法


SDGsのイメージ

皆さんの会社では、パンフレットをどのように活用されていますか?製品やサービスを紹介したり、企業の顔としてブランドイメージを伝えたりと、パンフレットは今も昔もビジネスに欠かせない大切なツールですよね。

でも、ちょっと待ってください。そのパンフレット、「作るだけ」で満足していませんか?

近年、世界中で関心が高まっているSDGs(持続可能な開発目標)。実は、このSDGsの考え方、パンフレット制作にも深く関わっているんです。「え、パンフレットとSDGsってどういうこと?」そう思われた方もいらっしゃるかもしれませんね。

この記事では、SDGs時代の今だからこそ考えたい、環境に配慮したパンフレット制作について、デザインのポイントから持続可能な印刷方法まで、わかりやすくご紹介します。この記事を読み終える頃には、「うちのパンフレットも、もっと地球に優しくできるかも!」そんな新しい気づきが生まれるはずです。一緒に、未来への想いをカタチにするパンフレット作りを考えていきませんか?

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なぜ今、パンフレットにSDGsの視点が必要なの?

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「SDGsって言葉はよく聞くけど、具体的には何だっけ?」という方もいらっしゃるかもしれませんね。まずはおさらいから始めましょう。

SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)とは、2015年9月の国連サミットで採択された、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。「誰一人取り残さない」社会の実現を目指し、17のゴール(目標)と、それらを達成するための具体的な169のターゲットで構成されています。

「壮大な目標だなぁ」と感じるかもしれませんが、実は私たちの身近な企業活動、そしてパンフレット制作も、これらの目標達成に貢献できるんです。例えば、

  • 目標12「つくる責任 つかう責任」:資源の効率的な利用や廃棄物の削減を考えることは、まさにパンフレット制作における環境配慮そのものです。
  • 目標13「気候変動に具体的な対策を」:CO2排出量の少ない印刷方法を選ぶことや、ペーパーレス化を進めることは、気候変動対策に繋がります。
  • 目標14「海の豊かさを守ろう」:適切に管理された森林から作られた紙を選ぶことは、間接的に海洋環境の保全にも貢献します。
  • 目標15「陸の豊かさも守ろう」:森林破壊を防ぐ認証紙の利用や、植林活動に繋がる取り組みは、陸上の生態系保護に直結します。

では、なぜ今、企業がパンフレット制作においてSDGsを意識する必要があるのでしょうか?

  • 消費者意識の変化:環境問題や社会課題に関心を持つ消費者が増え、「環境に配慮した商品やサービスを選びたい」「社会貢献意識の高い企業を応援したい」という傾向が強まっています。パンフレットが環境に配慮されていれば、それだけで企業イメージの向上に繋がる可能性があります。
  • 投資家の視点(ESG投資):環境(Environment)・社会(Social)・ガバナンス(Governance)を重視するESG投資が世界的に拡大しています。企業の持続可能性が投資の判断基準となる中で、SDGsへの取り組みは不可欠です。
  • 企業ブランド価値の向上:SDGsへの貢献は、企業の社会的責任(CSR)を果たすことになり、長期的なブランド価値向上に繋がります。
  • 法令・規制の強化:環境関連の法規制は年々厳しくなる傾向にあり、企業はより一層の環境配慮が求められます。

パンフレットは、企業のメッセージを伝える強力なメディアです。だからこそ、その制作プロセスにおいてもSDGsの視点を取り入れることで、企業姿勢を内外に示し、共感を呼ぶことができるのです。

 

今日からできる!環境に配慮したパンフレットデザイン3つのポイント

オフィスミーティング

「環境配慮って、なんだか難しそう…」と思われるかもしれませんが、デザインの工夫次第で、今日から取り組めることがたくさんあります。ここでは、パンフレットデザインにおける3つの環境配慮ポイントをご紹介します。

ポイント1:伝える情報を研ぎ澄ます「ミニマルデザイン」

まず意識したいのが、「ミニマルデザイン」です。これは、単に見た目がシンプルということだけではありません。

  • 余白を活かし、情報を厳選する:伝えたい情報を詰め込みすぎず、本当に必要な情報に絞り込みましょう。美しい余白は、視覚的なゆとりを生み、読みやすさを向上させます。結果として、インクの使用量を抑えることにも繋がります。
  • 視覚的にわかりやすく、メッセージが伝わるデザイン:イラストやインフォグラフィックを効果的に活用し、情報を整理して見せることで、少ない要素でもメッセージがストレートに伝わるように工夫しましょう。
  • 環境負荷の少ないフォント選び:意外と見落としがちなのがフォントです。細身の書体や、インク使用量を抑えるようにデザインされた「エコフォント」を選ぶのも、環境への配慮の一つです。小さなことですが、積み重ねが大切です。

情報を整理し、洗練させることで、環境負荷を減らしながら、より伝わるパンフレットを目指しましょう。

ポイント2:紙だけじゃない!「デジタル活用」で環境負荷を軽減

パンフレットは「紙」である必要は必ずしもない、という視点も大切です。

  • QRコードの戦略的活用:パンフレットには概要やキャッチーな情報を掲載し、詳細な情報や最新情報はQRコードからウェブサイトや動画、PDF資料などに誘導する方法が効果的です。これにより、パンフレット自体のページ数を削減でき、紙の使用量を抑えられます。
  • デジタルパンフレット(E-BOOK)の導入:紙を使わないデジタルパンフレットは、環境負荷を削減できる選択肢です。
    • 配布コストの削減:印刷費や郵送費がかかりません。
    • 修正・更新の容易さ:情報が古くなっても、簡単に最新版に更新できます。
    • 閲覧データの分析:誰がどのページをどれくらい見たか、といったデータを収集・分析し、マーケティングに活用できます。
    • 動画や音声の埋め込み:よりリッチな表現で情報を伝えられます。

私たちASOBOADでも、簡易的なデジタルパンフレットの制作サービスを提供しています。ペーパーレス化を推進し、SDGs達成に貢献しながら、お客様のDX(デジタルトランスフォーメーション)をサポートします。ご興味のある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

ポイント3:誰一人取り残さない「ユニバーサルデザイン」の視点

SDGsの基本理念である「誰一人取り残さない」。この考え方は、パンフレットデザインにおいても非常に重要です。

  • カラーユニバーサルデザイン:色の見え方には個人差があります。特定の色の組み合わせが見分けにくい方々にも情報が正確に伝わるよう、背景色と文字色のコントラストを十分に取る、色だけに頼らない情報伝達を心がけるなど、配慮が必要です。
  • 読みやすさへの配慮:文字のサイズは小さすぎないか、フォントは読みやすいか、行間や文字間は適切かなど、細部まで配慮することで、より多くの人にとって理解しやすいパンフレットになります。
  • 情報の構造化:見出しや箇条書きを効果的に使い、情報が整理されていて理解しやすい構成にしましょう。

ユニバーサルデザインを取り入れることは、より多くの人に情報を届けるだけでなく、企業のインクルーシブな姿勢を示すことにも繋がります。これはSDGsの理念とも深く共鳴する、大切なポイントです。

 

地球と人にやさしい「持続可能性の高い印刷方法」を選ぼう

古紙リサイクル

デザインだけでなく、印刷方法にも環境配慮の選択肢がたくさんあります。「どんな紙を選ぶか」「どんなインキを使うか」によって、環境への負荷は大きく変わってきます。

選びたい「紙」:未来の森を守る選択

パンフレットの主役とも言える「紙」。その選び方一つで、森林保護に貢献できます。

種類 特徴 メリット デメリット・注意点
FSC®認証紙 適切に管理された森林の木材から作られたことを証明する国際的な認証紙。 森林保全、生物多様性の保護に貢献。企業の信頼性向上。 通常の紙よりコストが若干高くなる場合がある。
リサイクルペーパー 古紙を原料として再利用した紙。古紙配合率が高いほど環境負荷が低い。 資源の有効活用、ゴミの削減に貢献。 白色度や質感が製品によって異なる。印字品質に影響する場合も。
非木材紙 木材以外の植物繊維(例:バガス、ケナフ、竹、バナナの茎など)を原料とする紙。 森林資源の保護、多様な原料活用。独特の風合い。 生産量が少なく、コストが高い場合がある。安定供給の確認が必要。
間伐材紙 森林の健全な成長を促すために伐採された間伐材を利用した紙。 森林育成の促進、国内林業の活性化に貢献。 安定供給やコスト面で課題がある場合も。

これらの紙を選ぶことは、持続可能な森林管理を支援し、地球の未来を守るアクションに繋がります。それぞれの特徴を理解し、パンフレットの目的やイメージに合わせて最適な紙を選びましょう。

選びたい「インキ」:環境と健康への配慮

パンフレットの色を表現するインキにも、環境に優しい選択肢があります。

  • ベジタブルインキ(植物油インキ):従来の石油系溶剤の代わりに、大豆油や亜麻仁油、パーム油、菜種油といった植物由来の油を主成分として使用したインキです。
    • メリット:生分解性があり、VOC(揮発性有機化合物)の排出量が少ないため、大気汚染の削減や作業者の健康負荷軽減に繋がります。古紙リサイクルの際にも、紙からインキが分離しやすいため、リサイクル適性が高いと言われています。
  • ノンVOCインキ:VOCの含有量が極めて少ない(通常1%未満)、または全く含まないインキです。大気汚染防止や作業環境の改善に貢献します。
  • ライスインキ:お米のぬか油を再利用して作られたインキです。国産資源の活用やフードロス削減にも繋がり、注目されています。
  • 水性インキ(水性フレキソ):有機溶剤の代わりに水を使用しているため、VOC排出量が削減できます。主にフレキソ印刷などで使用されます。

これらの環境対応インキは、印刷会社によって取り扱いが異なりますので、事前に確認してみましょう。

検討したい「印刷技術」:CO2排出量を抑える工夫

印刷工程そのものにも、環境負荷を低減する技術があります。

  • カーボンオフセット印刷:パンフレットの印刷工程で排出されるCO2(二酸化炭素)排出量を算定し、その量に見合った森林保護活動やクリーンエネルギー事業などに投資することで、排出量を相殺(オフセット)する仕組みです。パンフレットにカーボンオフセットを利用した旨を記載することで、企業の環境意識をアピールできます。(”オフセット印刷“という通常の印刷技術が存在するので、ちょっとややこしいですね..)
  • オンデマンド印刷:必要な時に、必要な部数だけを印刷する技術です。従来のオフセット印刷は大量印刷向きでしたが、オンデマンド印刷なら小ロットから対応可能なため、無駄な在庫を抱えるリスクや廃棄ロスを減らすことができます。
  • 水なし印刷:オフセット印刷では通常、インキと水を使って印刷しますが、水なし印刷は有害な廃液(湿し水)を使用しないため、水質汚染のリスクを低減できます。また、VOCの発生も抑えられる環境負荷の低い印刷方式です。

これらの技術を積極的に採用している印刷会社を選ぶことも、環境配慮の一環となります。

 

環境配慮型パンフレットがもたらす、企業にとっての嬉しい効果

サステナブルなイメージ

環境に配慮したパンフレット制作は、地球に優しいだけでなく、実は企業にとっても多くのメリットがあります。

  • 企業のブランドイメージ向上と信頼獲得
    • 環境問題や社会課題への積極的な姿勢を具体的に示すことで、企業の評価が高まります。
    • 特に環境意識の高い消費者や若い世代からの共感を得やすくなり、長期的なファン獲得に繋がる可能性があります。
    • 「この会社は環境のことまで考えているんだな」という信頼感は、製品やサービスへの安心感にも繋がります。
  • 新たなビジネスチャンスの創出
    • 環境配慮を重視する企業や団体との取引が増える可能性があります。
    • SDGsを経営に取り入れている企業にとっては、調達基準の一つとして「環境配慮」を掲げている場合もあり、ビジネスチャンスが拡大します。
    • ESG投資を呼び込む上でも、具体的な取り組みは重要なアピールポイントになります。
  • 従業員のモチベーションとエンゲージメント向上
    • 自社が社会や環境に貢献しているという事実は、従業員の働く誇りやモチベーションを高めます。
    • 「良い会社で働いている」という意識は、組織全体の活性化や生産性向上にも繋がるでしょう。
    • 環境意識の高い優秀な人材を採用する上でも、企業のSDGsへの取り組みは魅力的に映ります。
  • コスト削減に繋がる可能性も
    • 情報を精査しページ数を減らしたり、デジタルツールを併用したりすることで、印刷コストや郵送コストを削減できる場合があります。
    • 長期的な視点で見れば、資源の効率的な利用はコスト削減にも貢献します。

このように、環境配慮型パンフレットは、社会貢献と企業成長の両立を目指す上で、非常に有効な手段と言えるでしょう。

 

ASOBOADと一緒に始める、SDGs時代のパンフレット制作

私たちASOBOADは、広告・デザイン制作を通じて、お客様のビジネスをサポートするだけでなく、持続可能な社会の実現にも貢献したいと考えています。SDGsの理念に共感し、それをデザインの力で体現することを目指しています。

ASOBOADの環境配慮への取り組みと強み

  • SDGs理念を反映したデザイン提案:お客様の事業や伝えたいメッセージに、SDGsのどの目標が関連しているかを踏まえ、デザインに落とし込みます。例えば、SDGsのカラフルなカラーホイールをモチーフにしたデザインや、脱炭素社会への取り組みを想起させるクリーンなデザインなど、お客様の想いをビジュアルで表現します。
  • 環境配慮型マテリアルの積極的な提案:FSC®認証紙やリサイクルペーパー、ベジタブルインキなど、環境負荷の少ない素材や印刷方法について、豊富な知識と実績に基づき、お客様の目的に合わせたプランをご提案します。
  • デジタルパンフレットへの対応力:紙媒体だけでなく、環境負荷を削減できる簡易的なデジタルパンフレットの制作も行なっております。ペーパーレス化を推進し、お客様のDXをサポートします。
  • 情報伝達効果の最大化:ミニマルデザインやユニバーサルデザインの考え方を取り入れ、わかりやすく、効果的に情報が伝わるデザインを追求します。これにより、無駄な配布や誤解を防ぎ、コミュニケーション効率を高めます。

私たちASOBOADは、お客様の「伝えたい想い」を大切にしながら、そのプロセスにおいても環境への配慮を忘れず、より良い未来に繋がるパンフレット制作をサポートいたします。

「うちの会社のパンフレットも、もっと環境に優しいものにしたい!」

「SDGsに貢献できるようなパンフレットを作りたいけど、何から始めたらいいかわからない…」

そんなお悩みをお持ちでしたら、ぜひ一度ASOBOADにご相談ください。

 

おわりに – 小さな一歩が、未来を変える力になる

エコのイメージ

今回は、SDGs時代のパンフレット制作について、環境配慮型デザインのポイントや持続可能な印刷方法をご紹介してきました。

パンフレットという、私たちにとって身近なコミュニケーションツール。その一枚一枚に環境への想いを込めることは、決して難しいことではありません。むしろ、企業が社会に対して責任ある姿勢を示す、絶好の機会と言えるでしょう。

デザインの工夫、素材の選択、そしてデジタル技術の活用。今日からできる小さな一歩が、積み重なることで、きっと大きな変化を生み出すはずです。

この記事が、皆さんの会社のパンフレットを見直し、より持続可能な未来に向けたアクションを始めるきっかけとなれば幸いです。私たちASOBOADも、デザインの力で、より良い社会づくりに貢献していきたいと考えています。

ASOBOADのパンフレット制作サービスについて、詳しくはこちらのページをご覧ください。最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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