コミュニケーションをするのに言葉は重要な道具だと思います。しかし、彼らの手にかかれば言葉なんて無くたって世界は平和になるんじゃないか、とすら思ってしまいます。写真や映画、音楽など表現の方法は無限にありますが、ダンスは自分の身体だけで感情を表現することが出来る数少ないコミュニケーションの手段だと思います。そしてその中心とも言えるニューヨークで活躍するダンサー達。今回はそんなダンサーたちがニューヨークで活躍する動画を集めてみました。(※紹介する動画は当サイトの制作事例ではありません)
ニューヨークに新しく建設するビルのプロモーションで活躍するダンサーたちの動画
Vessel Hudson Yards
ニューヨーク、タイムズスクエアのほど近くにハドソンヤードという地区があります。そこに2019年に完成したVesselという名のランドマークタワーのプロモーション動画です。多くの人が行き交うニューヨークの日常の様子から徐々にBGMに合わせて軽快な動きへと変化していくニューヨーカーたち。そしてユニークな姿を現す全く新しい形の建造物を影で表現するなんて！実際ニューヨークに行くとビジネスマンに混じってダンサーや絵描きなど様々な人がいる事に気付かされます。個性を表現するのにふさわしい演出ではないでしょうか。
ニューヨークで行われたフラッシュモブに参加したダンサーたちの動画
OFFICIAL “PANTSUIT POWER” FLASH MOB FOR HILLARY
2016年にニューヨークで行われたパンツスーツ・パワーというイベントで行われたフラッシュモブの様子を収めた動画です。アメリカに住んでいるわけではないので詳細は不明ですが、動画を見る限り大統領選を前に行ったキャンペーンの一環なのではないでしょうか。ありとあらゆる人種のダンサーがカラフルなスーツ姿で踊る、ただこれだけで幸せな気分になってしまうから不思議です。また途中で子供達やお腹の大きなお母さんたちも一緒になって自由に踊っている様子はとっても素敵だと思います。イベントなので一発撮りだと思うのですが、空撮やアップなどを多用した躍動感あるれるカメラワークも必見です。
ニューヨークの地下鉄を舞台にコミカルなダンスパフォーマンスをみせてくれる動画
Voguing Train by Kemar Jewel
ヴォーギングと聞いてピンと来る人はかなりのダンス通か、マドンナの大ファンだけかもしれません。そう、マドンナがミュージックビデオなどでみせるワンポーズごとにカクカクした動きをするダンス、それがヴォーギング。このヴォーギングをニューヨークの地下鉄を使ってみせてくれるのが今回の動画です。ニューヨークで活動するこのディレクターは振付家でもあり、LGBTQや人種などをテーマに様々な表現活動をしていて多くの賞を受賞しています。さほど複雑な編集ではありませんが、画面分割やカット割りなどを工夫してリズミカルな動画に仕上がっています。ダンサーたちのコミカルな動きから目が離せません。
スラム街からバレリーナを夢見る少女を追った実際の話をショートフィルムに凝縮した動画
INGRID SILVA // THE JOURNEY
スラム街に生まれたバレリーナ、Ingrid Silvaの実話を彼女目線でドラマチックに仕上げたショートフィルムです。幼少期からバレエ学校に通う様子を軸に、家族や彼女の生活環境を説明する事なくテンポ良く見せてくれるので、セリフなどで説明されなくてもすぐに理解できます。周りの期待を一身に背負い、ニューヨークに移った後も慣れない土地で戸惑いながら夢を追い続ける彼女の目線に自然と声援を送ってしまうでしょう。そして訪れるオーディションの時…。これまでの記憶と努力を思い出しながら懸命に踊るその姿に心動かされる事請け合いです。ニューヨークはまさに世界中の夢見る表現者が集まる場所なのだと教えてくれる動画になっています。
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