
かつて日本の製造業を支えていた自動車業界。今や日本の若者の多くは個人で車を所有することに興味をなくし、ただの道具としてしか見なくなってしまったと言われています。ある種のステータスやファッションアイコンとして車が持てはやされた時代は終わってしまったのかもしれません。しかし、世界には車を愛する人が沢山います。今回はそんな古き良き時代の車を愛する人たちを追いかけた動画を集めてみました。(※紹介する動画は当サイトの制作事例ではありません)
メルセデスベンツだけを扱う修理業者にスポットを当てた動画
Cool Hunting Video: Mercedes Motoring
アメリカ、カリフォルニアで車の修理業を営むフランシスはメルセデスベンツ専門の業者です。作業場に所狭しの並ぶアンティークベンツは60~80年代のものばかり。修理に使うほとんどがオリジナルのパーツだというから驚きです。日本でベンツというと黒塗りで特定の人だけが乗っているイメージが強いかもしれませんが、海外でのイメージは違います。街中を走るトラックがベンツなんてこともよくありますし、映像を見ても分かる通り、ベンツってとってもカラフルなんです。おじいちゃんが埃まみれの古いベンツを運転して近所のスーパーに買い物に出かける光景なんかもよく見かけるんですよ。ちなみにシンプルに撮影された映像に見えますが、走っている画や前からのショットなんかを多用しているので、撮影には結構時間がかかっていると推測されますね。
ちっちゃな車ばかりを集めている車博物館の動画
Microcars at the Jesada Technik Museum
タイのバンコクにあるジェサダテクニックという車の博物館での紹介動画です。イギリスでは一般的な二階建てバスやヘリコプター、トゥクトゥクなどに混じって目を引くのがマイクロカーと言われる極小の車たち。全部で500台以上もあるというから驚きの展示量です。マイクロカーはもともとヨーロッパで戦後に資源と材料費の軽減のため積極的に開発されたようで、それが昨今の軽量、ミニマムな車の原型となっているんだそう。確かに映像内でもドイツなどヨーロッパで作られた車体がいっぱい出てきます。今、世の中にある車を全てマイクロカーに変えたらなんだかワクワクした毎日が過ごせそうだと思うのは自分だけでしょうか?
レニーの車庫という名のクラシックカーの神様を収めた動画
Lenny’s Garage
世の中にはすごい人がいるものです。アメリカブルックリンの倉庫には58台もの珍しいクラシックカーが収められているガレージがあります。その名もレニーのガレージ。倉庫内に入るとまるで時代が遡ったかのような景色を見ることができます。キャデラック、シボレーなど映画の中でしか見たこのない車が所狭しと並んでいます。しかもその全てをたった一人で直し、メンテナンスをしているというんだから驚きです。今はもう役目が終わってしまったイエローキャブがガレージから出てくるところなんかは、感動すら覚えます。レニーの素晴らしいところは車だけでなく、車を通じて様々な人とコミュニケーションをしていることだと思います。当時のアイスクリーム販売の車で実際にアイスを振る舞うレニーの顔はたまりませんね。
イギリスのクラシックカーショーの模様を収めた動画
Car Show : Enfield pageant of motoring 2016
https://vimeo.com/168865628
2016年にロンドン近郊インフィールドで開催されたクラシックカーショーの模様です。インフィールドでは毎年大規模なクラシックカーの祭典が開かれていて、世界中からクラシックカーファンが訪れるんです。ただ車を展示するだけでなく、様々な催しや、お店なども出店しているので家族づれで楽しめるお祭りです。車好きの人なら映像を見ているだけでヨダレが出てしまうんではないでしょうか?確かに見るだけでも面白いかもしれませんね。映像自体も個人製作っぽくのどかな感じがして好印象です。かかっているBGMも味がありますね。ちなみにカメラはPanasonic GH4、レンズはCanon 50mm f1.4 (with Speedbooster XL)で撮ったとのこと。個人製作の作品だとこうした機材情報が知れるのも興味深いです。
モノを撮る映像ほど、実は人の語りが主役になっていく
車や道具を扱う映像では、被写体そのものの美しさに頼りたくなります。けれど見る人の心が動くのは、多くの場合、それを愛する人の表情や言葉に触れた瞬間です。物の魅力は、それに向けられた人の熱量を通して初めて立ち上がってきます。
意識しておきたいのは、対象を丁寧に映すカットと、関わる人の語りや手つきを同じ重さで拾っておくことです。撮影計画の段階で「人をどう撮るか」が抜け落ちていると、編集で組み立てようとしても素材が足りません。作業する手元、道具を見つめる目線、ふと漏れる一言といった断片が、後から効いてきます。
商品紹介の映像であっても、作り手や使い手の存在を一段深く描くと、単なる記録から「見続けたくなる映像」へと質が変わります。スペックを並べるより、その物に注がれた時間を映すほうが、伝わる距離が近くなります。
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