拍子抜けした採用理由から学んだ、大切な心構え。
僕がまだ新卒として就活していた頃の話です。当時はとにかく内定が欲しくて、ポートフォリオを磨いたり、自己分析を詰め込んだり、面接対策を必死にやったりしていました。そんな中で何とか手にした採用通知に、心底ホッとしたのを覚えています。内定先の会社で働き始めてしばらくしたある日、思い切って上司に聞い
「The quick brown fox jumps over the lazy dog」って、何の呪文?
フォントを選ぶとき、よく見かける英語の文章があります。「The quick brown fox jumps over the lazy dog」と表示されていて、なんだか不思議な響きだなあと感じたことはありませんか。僕も最初は「なんで、“キツネ”と“怠け者の犬”が出てくるんだ...?」と首をかしげた
サンセリフ体ブームをゆるく俯瞰してみる
そもそもサンセリフ体っていつから?僕はフリーランスのデザイナーとして、日々ロゴやタイトル文字、Webデザインでのテキスト処理など、あらゆる場面でフォントを扱っています。その中で、最近あらためて気になったのが、サンセリフ体(≒ゴシック体)という存在です。「あれ、そもそもサンセリフ体っていつ
京都の夜を彩る幻想的な光の祭典【LIGHT CYCLES KYOTO】の何が良かったのかまとめてみた。
京都の夜を彩る幻想的な光の祭典【LIGHT CYCLES KYOTO】を体験してきました。開園100周年を迎えた京都府立植物園で開催されたこのイベントは、世界的なマルチメディア・スタジオ「Moment Factory」が手掛ける没入型エンターテインメント。光と音で植物たちの世界を可視化し、昼間とは全
過去の巨匠たちと現代のクリエイターが未来を紡ぐ
「昔は凄いデザイナーがいた」という言葉を耳にしたことはないでしょうか。確かに、亀倉雄策やミルトン・グレイザーといった名前を聞けば、多くのデザイン関係者が敬意を込めて頷くことでしょう。ただ、この「昔は凄かった」という認識は、果たしてどれほど客観的なものなのでしょうか。記憶の選別
努力は未来の自分への贈り物になる(はず)
「今を楽しむ」というのは大切なことですが、同時に「未来の自分のために今できることは何か」を考えることも重要です。特に若い方に向けて、僕の経験から得たことをお話ししたいと思います。人生には思いもよらない出来事が起こるものです。僕自身、過去に経験したことですが、突然親が重い病気になってしまったり
審査員オファーを断ることを「謙虚」と誤解していた件
僕はデザインやアート分野での審査員など、責任の重い役割のオファーを断り続けてきました。そんな中、ある友人の言葉が、僕の考え方を大きく変える転機となりました。今回は、その経験から得た気づきと学びを皆さんと共有したいと思います。「自分には無理」という思い込み振り返ってみれば、
奈良ホテルの、時を超えるような宿泊体験。
先日、た奈良ホテルへの宿泊を実現することができました。1909年(明治42年)の開業以来、このホテルは日本の近代化とともに歩んできた“生きた文化財”とも言うべき存在です。その歴史は、数多くの著名人や皇族、外交要人を受け入れてきたことでも知られ、過去の時代に生きた人々の息遣いが、今なお館内の至るところ
大阪商工信用金庫の「まいどおおきに支店」が気になり過ぎる。
将来の不確実性に備えるためには、業績が順調なうちに金融機関との関係を築くことが賢明です。うちの事務所も例外ではなく、最近は時間がある時に近隣の信用金庫をリサーチしています。その中でも異常に目を引いたのが、大阪商工信用金庫の「まいどおおきに支店」。これは大阪人にとって、ただならぬ魅力があります
「コミュ力が無い」と自責する自分の考え方が変わった話。
恥ずかしながら、僕は人と話すのがとても苦手です。ろくに目も合わせられず、雑談もあまり得意ではないので、例えば立食パーティーでは完全にオブジェのような存在です。僕に会ったことがある人なら、「この人、コミュニケーション能力が無いな」と間違いなく感じているでしょう。長い間、僕自身も「自分はコミュニ