Blog

Home  /  デザイナーのブログ   /  雑記   /  「コミュ力が無い」と自責する自分の考え方が変わった話。
コミュニケーション力

「コミュ力が無い」と自責する自分の考え方が変わった話。

恥ずかしながら、僕は人と話すのがとても苦手です。ろくに目も合わせられず、雑談もあまり得意ではないので、例えば立食パーティーでは完全にオブジェのような存在です。僕に会ったことがある人なら、「この人、コミュニケーション能力が無いな」と間違いなく感じているでしょう。

長い間、僕自身も「自分はコミュニケーション能力が無いんだ」と思い込んでいました。この自己評価は、自分自身に大きなプレッシャーとなり、社交の場を避けるようになりました。(※それがオンライン集客という独自の働き方を生むことになったので、完全にマイナス要素とも言い切れない)

 

視点が変わるひとこと

ブログ執筆

しかし、ある時、意外なひとことをかけられました。『コミュニケーション能力の低いやつが、何年も自営業できるか』と。これを聞いて、初めはピンときませんでした。「いや、でも人と話すの苦手だし…」と思いましたが、教えてくれたのは【コミュニケーション能力は必ずしもリアルタイムの会話だけに限らない】ということでした。

確かに、このブログも僕のコミュニケーションの一形態です。他のSNSも同じく、チラシの裏に書いているわけではなく、誰かに見られることを前提で書いています。下手なりにも文章を何度も推敲し、画像を添えたりと、明らかに読む人のことを意識しています。

本当にコミュニケーション能力が無いなら、読み手のことを考えて一生懸命ブログを書いたり、SNSで情報発信(かつフォロワーを増やす)はできない。そんなシンプルな事実に、初めて気づかされました。

チェス

会話を試合展開の早いバスケットボールとするなら、ブログやSNSはチェス等のボードゲームのよう。伝えたいことやアイデアをまとめるのに少し時間を要する僕は、会話というスピード感のあるやりとりに「ついていけない」という感覚になることがあります。が、それは一つのゲームにおいての不得手に過ぎないということです。

 

色んなコミュニケーションの形

色んなコミュニケーションの形

コミュニケーション能力とは、言葉を交わすことだけではありません。ブログを書くこと、SNSで思いをシェアすることもまた一つのコミュニケーションの形です。僕のように対面でのコミュニケーションが苦手でも、他の形で人と繋がる方法はたくさん存在します。

会話でもその他のコミュニケーションでも、必要なのは相手への思いやりではないでしょうか。会話だって流麗に話せればコミュニケーション能力が高いというわけではありません。一方的な発信は時に受け手の苦痛になります。それはブログだって何だって同じです。

ブログ

社会で会話としてのコミュニケーション能力が重視される故に、他人と比べて「コミュ力が無い」と感じている人も多いかもしれません。確かに会話は最も重要なスキルの一つであることは間違いないと思います。ただ、それはそれとして、自分なりのコミュニケーションの形を見つけ、大切に育てていくことも重要ではないでしょうか。

他人との繋がりを築く、新しい形の「コミュ力」は沢山存在しそうです。

 

グラフィックデザインを中心とした小さなデザイン事務所を経営しています。スタッフや外部のデザイナーさん・ライターさんに助けられながら、コツコツと地道に仕事をする日々が気に入っています。パッケージメーカーのデザイナーとして新卒入社→美容系のベンチャーに転職→家庭用品メーカーに転職...という流れを経て、その後独立しました。フリーランスデザイナーとして、10年以上の経験から学んだことや雑記をブログにしています。情報発信が趣味に近く、それが興じてPhotoshop関連の本を出版したり、noteを執筆したりしています。