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泳ぐ

独立・起業のリアルな側面 – 泳ぐこと、そして溺れること。

時折、独立を考えている方からの相談を受けることがあり、その中で「泳げるようになりたいけど、鼻に水が入るのは嫌」というニュアンスの話を耳にすることがあります。

これって、たぶん独立の道におけるリアルな部分を感じ取っているのだと思います。この感覚、なんとなく分かります。新しいことを始める期待、それと同時に起こる不安。

 

独立という「泳ぎ方」を学ぶ

独立という「泳ぎ方」

独立・起業を実行に移すことは、まるで未知の海での泳ぎを学ぶようなものではないでしょうか。最初は浅瀬で足を濡らし、次第に深く進んでいく。その過程で鼻に水が入ることも、もちろんあると思います。それが独立という「泳ぎ方」を学ぶ過程です。

鼻に水が入ることを避けたいと思う気持ちは、誰しもが持っている普通の感覚です。

 

簡単に「大丈夫」とは言えない

溺れる

だからといって、まるで安心安全かのように「大丈夫ですよ」と安易に答えることは、本当の優しさではないと感じています。実際には、鼻に水が入るどころか、時には溺れるような経験をするかもしれません。独立とはそういうものだと思います。

その中で学ぶこと、感じ取ること、トラブルから立ち直る力は、何ものにも代えがたい貴重な経験となってくれるはずです。多くの人の成功の裏には、きっと数え切れないほどの失敗が隠れています。

泳ぐ

泳ぐことは、鼻に水が入る不快な瞬間も含めて、それを乗り越える力を身につけること。溺れそうになることもあるかもしれませんが、その経験を通して、本当の「泳ぎ方」を学ぶことができるのではないでしょうか。

 

独立の相談を時々される時があるのですが、「泳げるようになりたいけど、鼻に水が入ったりするのは嫌なんですよね」的なニュアンスの場合があり、なんと答えれば良いのか困ってしまいます。「大丈夫ですよ」と答えるのは優しさじゃないと思う。鼻に水入るどころか、溺れるかもしれないし。

Twitter – Oct 16, 2018



この記事は過去の自分のX(Twitter)のポストを元に、編集しています。



グラフィックデザインを中心とした小さなデザイン事務所を経営しています。スタッフや外部のデザイナーさん・ライターさんに助けられながら、コツコツと地道に仕事をする日々が気に入っています。パッケージメーカーのデザイナーとして新卒入社→美容系のベンチャーに転職→家庭用品メーカーに転職...という流れを経て、その後独立しました。フリーランスデザイナーとして、10年以上の経験から学んだことや雑記をブログにしています。情報発信が趣味に近く、それが興じてPhotoshop関連の本を出版したり、noteを執筆したりしています。