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生成AIを用いた作品制作体験

クリエイティブの未来!?Adobeの生成AIを用いた作品制作体験

様々なAIの進化について、一人のデザイナーとして注目しています。中でも特に注視しているのは、当然ですがデザインの世界におけるAIの影響です。既存の作業効率を向上させるだけでなく、新しい表現方法を生み出してくれるなんて、ちょっと夢のようですよね。

そんな夢のような技術の一つが、話題のAdobeの生成AI【Adobe Firefly】です。このたび、僕自身もこの生成AIを使って作品をつくってみました。

 

 実務を見据えた制作過程

AI生成の元画像AIを使ったデザイン

この制作はただの実験ではなく、実務における利用を視野に入れて行ってみました。それぞれのパーツを細かく分けて生成することで、より細密なデザインを実現しようと試みています。その結果、レイヤーが100枚を超えることになりましたが、パーツが別れていれば修正要望にも柔軟に対応可能です。

レイヤー数

各パーツはそれぞれが作品全体の印象に大きく影響を与えます。葉っぱやツタを1点ずつ生成することで、細部までこだわることができました。一見面倒に思えるかもしれませんが、この細やかな作業がデザインの楽しみでもあります。

制作過程

 

生成AIとの共創

AI生成の元画像AIを使ったデザイン

生成AIを使うとき、ただAIに任せきりにするのではなく、デザイナー自身が意図を持って制御することが大切だと思います。更にAIからの提案を見て、感じて、自分の感性と結びつけていく。それこそがAIとの共創の醍醐味ではないでしょうか。

AIが提案したデザインを見て「これは自分ならこうする」と思ったら、それを具現化する。反対にAIが自分が思いもつかないような斬新な提案をしてきたら、それを取り入れてみる。そうやってAIと自身の感性が融合する瞬間が面白いですね。

 

新たなパートナーに?

デザイナー

Adobeの生成AIを使って作品をつくるという体験は、新しい創造の形をリアルに感じさせてくれました。AIとの共創を通じて、自分自身の感性も新たな形で引き出される感じです。近い将来、デザイナーのパートナーになるのかもしれません。

いちばん大切なのはAIとの共創を「楽しむ」ことだと思います。それがより良いクリエイティビティを生むと感じました。AIの進化は創造活動を助けてくれますが、結局それをどう活用するかは利用者自身にかかっています。

これからもAIとの共創を楽しみながら、新たな作品制作に挑んでみたいと思います。使用する中で感じるメリットやデメリット、制作過程などをまた共有できればと思います。

 

グラフィックデザインを中心とした小さなデザイン事務所を経営しています。スタッフや外部のデザイナーさん・ライターさんに助けられながら、コツコツと地道に仕事をする日々が気に入っています。