単なる継続では、もはや太刀打ちできない?365日クリエイトし続ける人たち
SNS上などで影響力を持つにはどうすれば良いか?
という問いに対して、何度も返される言葉。
継続して発信すること。
これは確かにその通りで、滝の様に日々流れる情報の中で存在感を発揮するには、目に留まる機会を増やす事が大切です。実際にやってみると、情報発信に限らず”何かを継続する事”というのは非常に難しいです。習慣化についての書籍が多いのも頷けます。
だからこそ、続けて発信しているだけで、それなりに影響力を持つ事ができる時期があったと思います。
現在は、多くの人がこういった継続の価値に気づいてしまって、定期的にそこそこクオリティーの高い作品やコラムを発信する人が、既にたくさん存在する様になってしまいました。
漫然と続けているだけでは、今までよりも苦戦を強いられる可能性が高いと言えます。
そんな中、高いクオリティーや発想力を備え、かつ誰に言われるでもなく作品を発信し続けるモンスターのような人達がいます。継続に苦痛を感じなくなってしまった人たちと言えるかもしれません。そんな尊敬すべき365日クリエイターをご紹介したいと思います。
坂口拓 さん
365日誰かの誕生日を祝い続けるプロジェクト”365 Happy Birthday”を、なんと2014年から継続中。実際にインスタグラムを見ると分かるのですが、これ自体がもうポートフォリオなんですよね。
Kite Koga さん
KITERETZ inc.の代表であり、WEB開発とグラフィックデザインを行なっているカイトさんのインスタグラムです。会社代表なのに、一体そんな事をしている時間がどこにあるのか…と思ってしまう程に、毎回アイデアとクオリティが高いです。マンネリに陥りやすそうな日付縛りのテーマというのもストイックです。
前田高志 さん
毎日似顔絵 No.100
この企画について↓
thttps://takashimaeda.jp/nasu-note/365project_02/#1日1作 #似顔絵 #毎日投稿 #FaceFaceFactory #illustration #project365 #design pic.twitter.com/vWLMvMmop2— 前田高志(マエダタカシ) (@DESIGN_NASU) May 21, 2018
今や超人気のデザインサロン「前田デザイン室」の室長であり、元任天堂のアートディレクター/デザイナーの前田さんが行うプロジェクトです。ひたすら誰かの似顔絵をアップしているのですが、大阪芸術大学で講師もしつつ、自身の会社も経営しつつ、3足以上の草鞋の中で継続している事に脱帽です。
田中達也 さん
ミニチュア写真家の田中さんのインスタグラム。元祖継続クリエイターと言っても過言ではない程、ずっと作品をアップし続けている凄い方です。今やこれが仕事の一つになってしまっている程。ミニチュア写真というアイデア自体は、思いつくに至った人は恐らく何人もいるのではないでしょうか?しかし、いち早く行動し、さらに高いクオリティで実行し続けたのが田中さんだったのでしょう。
Mats Mæland さん
ノルウェーのベルゲンで活躍しているグラフィックデザイナーです。デザイン推進協会D&ADのNew Blood Awardに入賞した経験を持つ、若き実力派。自信のデザインスキル向上の為に、2016年8月より”365デザイン・チャレンジ”と称し、一日一枚のカレンダー・ポスターの制作を行なっています。どれも惰性でやったような印象は全くなく、高い水準でアウトプットし続けているのは、素晴らしいの一言!
上記の方たちに共通していることは、決して暇ではない人たち(というか超多忙だと思う)ということです。時間がないから出来ないという言い訳に、ドロップキックをかませる様な人たちです。
いきなり継続にクオリティを求めるのは難しいと思いますが、やはりクオリティも先々は意識していかないと、ただ毎日発信するというだけでは誰かを振り向かせたり、仕事に繋げたりすることは難しくなっている様な気がします。だってこんな人たちがいるんですよ既に。
しかし、始めるなら一日でも早い方が良いと思います。
これらの継続プロジェクトの価値の本当の所は、成果の蓄積によって信頼を生み出す事にあると思います。”マグレでヒットを打っているのではなく、狙って打っている”という事を、これらのプロジェクトが証明してくれるからです。
忙しい本業以外のサブプロジェクトとなれば、タイムマネジメントや計画性など、業務遂行能力の高さも伺い知る事が出来ます。(実際、紹介した方達は、超優秀なクリエイターです)
継続力もそうですが、もっと評価すべき点はフットワークの軽さなのかもしれません。
自身で勝手にスタートを切っていたわけですから。
やる人は誰に言われなくてもやるんです。
実際にこういうプロジェクトに挑戦した事がありますが、全く続きませんでした…。だからこそ、余計にリスペクトの念を抱かずにはいられません。