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映画ポスター

なぜ日本版の映画ポスターは情報が多くなりがちなのか?の個人的考察

こんにちは、皆さん映画はお好きですか?今回は、日本版と海外版の映画ポスターのデザインについて考えてみたいと思います。日本版と海外版の映画ポスターの比較は度々SNSで話題になっています。

基本的な傾向としては、【ビジュアル中心でスッキリした印象の映画ポスターが、日本版になると文字や追加情報がもりもりと増えてしまう】…というものです。なぜそうなってしまうのか、その理由を考察してみました。

 

こういうイメージですよね…。※筆者がデザインした架空の映画ポスターです。

 

国による映画の宣伝方法の違い

映画広告

まず、国によって映画の宣伝方法が異なることが、ポスターデザインに影響を与えているのではないでしょうか。例えばアメリカでは、日本よりもテレビCMやオンライン動画等での宣伝の割合が高いそうです。

動画広告等から映画のストーリーや登場人物の情報を得られるなら、ポスターはそこまで多くの情報を与える必要がありません。その結果、ポスターにはアート性などの余裕を持たせることができるのではないでしょうか。

 

日本の映画ポスターの役割

情報

日本では、少し前までポスターや看板が映画情報を知る主な手段でした。そのため、ポスターには「どういう映画なのか?」という情報を伝える重要な役割があったはずです。

出演者や映画のジャンルなど、情報を盛りだくさんにする方が広告として機能していたのだと思います。日本の映画ポスターに、登場人物や映画の内容が詳しく描かれているのは、このためかもしれません。

 

日本人の映画に対する意識

映画視聴

日本人の映画に対する意識も、ポスターデザインに影響しているのではないでしょうか。日本では、アメリカと比べてやや映画の料金が高く、映画を観る回数も少ないです。

そのため、映画を選ぶ際に「失敗したくない!」と考え、より多くの情報を求めるのかもしれません。映画ポスターは、そんな日本人の心理に応えているのかもしれませんね。

 

日本の映画ポスターの魅力

映画館のポスター

僕は、日本の映画ポスターにも独自の魅力があると思います。情報量が多いからこそ、映画館で「何を観ようか?」と迷った時に助けてくれるからです。

ポスターを見ているだけで、映画の世界観を感じられるのも楽しいですよね。日本のデザイナーの方々は、限られたスペースの中で、いかに効果的に情報や魅力を伝えるかを考えているのだと思います。

日本の映画ポスターデザインには、国による宣伝方法の違いや、日本人の映画に対する意識が反映されているのかもしれません。情報量の多さが、時には映画選びの助けになっているはずです。

 

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グラフィックデザインを中心とした小さなデザイン事務所を経営しています。スタッフや外部のデザイナーさん・ライターさんに助けられながら、コツコツと地道に仕事をする日々が気に入っています。パッケージメーカーのデザイナーとして新卒入社→美容系のベンチャーに転職→家庭用品メーカーに転職...という流れを経て、その後独立しました。フリーランスデザイナーとして、10年以上の経験から学んだことや雑記をブログにしています。情報発信が趣味に近く、それが興じてPhotoshop関連の本を出版したり、noteを執筆したりしています。