カカオ豆の断面図をあしらってエレガントなデザインにまとめました。
カカオを半分に割ってスライドさせたモチーフに、流れるようなchocolateの文字、そして商品名を加えて、一目でチョコレートであることが分かるロゴにしました。
柔らかさと引き締めを意識したフォント選び
chocolateの文字は柔らかさを感じるフォントなので、商品名はかっちりした印象の文字タイプをセレクトして、優しくなりすぎないように印象を調整しています。
モノクロで版画風に仕上げたカカオ豆
カカオ豆は、モノクロで版画風のデザインにしました。特徴的な豆のシェイプ、カカオパルプ(カカオの白い中身)の不規則な造形をリアルに描写しています。葉や実の筋といった、カカオの丸みを描き出せるディテールを描きこむことによって、チョコレートの豊かな香りや口当たりを表現するように努めました。
レイアウトの汎用性と多様な用途
基本的には、カカオが左側、文字が右側にレイアウトされる形ですが、参考写真のように上下のレイアウトで看板を作ったり、正方形の商品のパッケージとして用いることもできる、汎用性の高いデザインです。
※このデザインはサンプル作例です。ロゴのイメージは実際の団体・組織・人名とは関係ありません。
カカオのシンボルが表現する上質感と自然の恵み
このロゴデザインでは、カカオのシンボルが主役として用いられており、上質なチョコレートの源であるカカオそのものを象徴しています。シンプルでありながらも洗練されたカカオのシルエットが、自然の恵みと贅沢な素材感を視覚的に伝え、商品に対する高い期待感を抱かせます。黒一色で描かれたシンボルが、力強さとエレガンスを同時に感じさせます。
タイポグラフィの繊細さと大胆さが生むバランス
2つの異なるフォントが組み合わせられており、繊細さと大胆さが絶妙にバランスされたデザインとなっています。「chocolate」は手書き風のエレガントなフォントで表現され、柔らかく上品な印象を与えます。一方、品名は太字で力強く、大きなインパクトを与えることで、商品の存在感を強調しています。
高級感を醸し出すモノクロームの配色
黒一色で統一された配色が、このロゴに高級感を与えています。モノクロームの配色は、余計な装飾を排し、商品そのものの品質やこだわりを際立たせる効果があります。シンプルながらも深みのあるデザインが、チョコレートの高級感を強調し、消費者に対して「上質なもの」を提供するというブランドメッセージを強く印象付けます。
制作ロゴデザインに対する感想
VOICE ※第三者による感想です
抑制された大人っぽい表現が美しいロゴデザインですね。
リアルに描かれたカカオが印象的
モノクロでリアルに描きこまれたカカオが、強く印象に残ります。カカオの実の表面にある凹凸が3本の筋で描かれ、中の白い実もプリプリとした独特の質感が指に伝わってくるようにリアルです。曲線が多用されているので、エレガントな風合いもありますね。半分に割って斜めに配置されているのが、程よい緊張感を生み出しています。版画のような意匠にすることで、モノクロの良さが際立つ、表現の特性を活かしたデザインと感じました。
2種類のフォントでスタイリッシュに
上下で異なるフォントを使うことにより、スタイリッシュな雰囲気になっています。流麗な筆記体と、かっちりした印象のクラシカルな字体は、相反する存在に見えますがお互いに良さを引き立て合い、高級感の演出に一役買っているようです。色を使わない表現は、ともすると限定的に感じられますが、フォントを組み合わせることで一つの世界を構築することができるのだと気付かされました。色を使わないことでデザイン全体が引き締まり、チョコレートというダークな色の食べ物をより魅力的に見せていると思います。引き算で大人っぽいデザインに仕上げられています。
※【セミオーダープラン】でご依頼のロゴは、お客様から提供いただいたオリジナルの原案(図案・アイデア)に基づいてロゴ作成を行っています。