アーティストをより魅力的に見せる深みのあるデザインのコンサート告知フライヤー。
アーティストがピアノの前に座る写真をベースに加工を施した、上質感漂うコンサートの告知フライヤーです。アーティストの右側に写るピアノのスペースに、キャッチコピーやタイトル、日付などの文字情報を集約し、クラシックな書体をゴールドと白のみでデザインすることでリッチな雰囲気を確立させています。また、その背景に赤の矩形を透過させ重ねることで、上品な中にも情熱を感じるデザインに仕上げました。
クラシックな装飾の採用
アーティストの左側の上下の角にはボタニカルな装飾を施し写真と馴染ませ、よりクラシックに格式の高いイメージを演出しています。
裏面デザインの特徴〜上品でゴージャスな表現
裏面はピアノを弾くシルエット風の写真を背景に使い、概要を伝える文章や曲目、問い合わせ先などを配置。おもて面同様、ゴールド・ブラック・ホワイトの組み合わせでゴージャスに上品にアーティストの魅力を表現しました。
ミュージシャンの魅力をさらに引き立たせられるチラシデザインのポイント
舞台やコンサートといった、ショウビジネスのチラシを制作する際、デザインの核となるのは演者です。舞台であれば俳優。コンサートであれば、演奏するミュージシャンがデザインの中心になります。
コンサートの告知チラシでは、ミュージシャンの魅力をより引き立たせることで、より集客につながりやすくなるでしょう。ミュージシャンの場合、どのような音楽を演奏するかによってもデザインのベクトルは異なります。
作例のサンプルはクラシックピアニストのコンサートチラシです。クラシックのもつ格調高いイメージと、ミュ―ジシャンの魅力を融合させるように心がけました。
当サービスが今回のチラシを制作する際に意識したポイントは、次の3つです。
- ミュージシャンのイメージに近いフォントを使用する
- 音楽の特長を表現するような装飾を活用する
- ミュージシャンのイメージをさらに高められる色彩を使用する
ミュージシャンの「ブランディング効果を高められるデザイン」のポイントについてお話ししていきたいと思います。
ミュージシャンのイメージに近いフォントを使用する
フォントとはテキストの書体のことです。デザインにおいてフォントはイラストや画像、装飾と並ぶ重要なファクターです。フォントをデザインの中心となるミュージシャンのイメージに合わせることで、チラシそのもののイメージをミュージシャンの音楽性に合わせることが可能になります。
作例では、クラシックピアニストということで、優美なセリフ書体を使用しました。細目のフォントでピアニストの可憐で繊細なテクニックをイメージしています。
もし、フォントをポップなゴシック体にしてしまうと、子ども向けのキッズクラシックコンサートのようなイメージになってしまうかもしれません。フォント1つでコンサートやミュージシャンのイメージを左右することもあるため、フォントはミュージシャンやコンサートのコンセプトに合わせて選択することが重要になります。
音楽の特長を表現するような装飾を活用する
デザインにおける装飾は、デザインの核となる素材のイメージをより強調させる重要な要素です。逆に装飾の選択を誤ると、チラシそのもののメッセージが伝わらなくなってしまう可能性もあります。適切な装飾を適切な量で配置することが大切です。
作例ではクラシックの音楽性をより強調させるために、枠の左上と左下にボタニカル調の装飾を配置しました。ボタニカルとは「植物」や「植物学的な」という意味の言葉です。
ボタニカルシャンプーやボタニカル柄などが有名ですね。ボタニカル調の特徴は、やはり植物に由来するところが大きいです。リラックスや生命力といった意味をもつ装飾があります。
ボタニカル調の装飾をクラシックコンサートのチラシに入れることで、格調の高さに加えて生命力溢れる生き生きとした印象を与えられます。細やかな装飾は中世的なイメージもありますね。
ミュージシャンのイメージをさらに高められる色彩を使用する
どのデザインでも重要なのが色です。色の組み合わせによって、与える印象は大きく異なります。赤青黄色の3原色を使ったデザインは元気で勢いのある印象を与えられます。アメコミなどが良い例ですね。逆に白と黒、灰色といったモノクロを使ったデザインは無機質ながらも洗練された印象を与えられます。
このように、色の組み合わせ方によって、さまざまな印象をコントロールできるのです。
作例のチラシサンプルでは格式高いイメージをモノクロとゴールドを使って表現しました。ピアノアーティストのイメージをより格式高く、そして上品に、ゴージャスにするように色彩を配分しています。
ミュージシャンのコンサートでは、その音楽の種類やミュージシャンのイメージ戦略に合わせた色彩を使用することが多くあります。色彩を効果的に活用することで、よりミュージシャンのブランディング効果を高められるでしょう。
制作フライヤー・チラシデザイン
に対する感想
VOICE ※第三者による感想です
ゴージャスな印象でまとめられたフライヤーデザインですね。
格式高いリサイタルを正方形に閉じ込めて
ブラックにゴールド、ホワイトとゴージャスな色でまとめたチラシは、格式高いリサイタルのムードをダイレクトに伝えてくれます。アーティストのプロフィール写真が大きくレイアウトされているので、見た瞬間に「あのピアニストのチラシだ」と気づく人も多いでしょう。日付の表示も大きく、告知をしっかり行えるデザインではないでしょうか。
ボタニカルデザインが華を添える
さりげなくあしらわれた植物のパターンは、ピアニストのゴージャスなヘアスタイルとも親和性が高く、上品な雰囲気です。ウラ面には、ピアニストの紹介や曲目リストが掲載されていて、期待感が高まりますね。チケット問い合わせの電話番号は、ゴールドの帯に載っていてよく目立っています。アーティスト写真がモノクロなので、電話番号や曲目がくっきりと際立って感じられますね。格式の高さはそのままに、メリハリを利かせている訴求力の高いチラシデザインと言えるのではないでしょうか。
アーティストの演奏にふさわしい高級感
このコンサート告知フライヤーは、アーティストの演奏にふさわしい高級感を漂わせるデザインとなっています。写真の色味に合わせ、上品ながらも情熱的な雰囲気を表現するため、うっすら赤を取り入れたデザインにすることで、印象的で鮮やかな表現を実現していますね。また、ボタニカルな装飾を施したことで、クラシカルな雰囲気をさらに強調しています。裏面も同様にデザインし、前面のイメージを引き継ぎつつ、必要な情報がわかりやすく配置されています。
・デザインの細部の設計
このようなデザインを作成するにあたって、アーティストの個性やコンサートのテーマを考慮し、デザインに反映させることが重要です。また、レイアウトや配色、フォントなど細かな部分まで注意深く設計し、バランスの取れた美しいデザインを実現することが求められます。
・グラフィックデザイナーとしての役割
グラフィックデザイナーとして、クライアントの要望に合わせ、より効果的なコミュニケーションを実現するデザインを提供することが重要です。そして、単なる美しさだけでなく、情報伝達や印象付けを目的としたデザインを制作することが、プロのグラフィックデザイナーとして求められるスキルの一つではないでしょうか。
※掲載しているフライヤーデザインサンプル・モックアップはイメージです。実際の用途・サイズ・仕上がりとは異なる場合がございます。